#5 AS(アナライジングスタッフ)が大学アメフトを変える!!【後編】"なぜASが大学アメフトを変えるのか"のお話
こんにちは!
プロテインクッキーを食べ過ぎて、また腹を下しました、うわのです。
今回は『ASが大学アメフトを変える!!【後編】』前編に引き続き、ASについて書きます!
前編ではASの前提やスポーツにおけるデータ分析について書きました。
後編では、大学アメフトの特性と絡めて書いていきます!
1・アメフトってデータ分析めちゃ活きる!
実は、アメフトってデータ分析がとても大事なんです!
本場アメリカのアメフトを見たことがある人なら、コーチや選手が試合中にタブレットを使ってデータ分析している場面を一度は目にしたことがあると思います。
(写真は自分が愛しているアメフトチーム、NEペイトリオッツのヘッドコーチ ビルベリチック氏です。)
アメフトは"相手の分析をデータを用いて行いやすい"競技特性を持っています。
例えば、
・アメフトはセットプレースポーツ(野球やテニスなどもセットプレースポーツ)であるため、局面の取り出しが容易である。
・状況を表す数字が多い。(野球でのBSOカウントみたいなもの)
(専門用語では、ダウン&ディスタンス、フィールドポジション、時間、など)
アメフトの競技特性は、事実ベースである数字に即して分析をしやすいです。
よって、ASが"説得力"の高い分析データを提供することがやすい特徴を持っています。
アメフトは、ASの活躍できる競技特性を持っているスポーツであると言えます。
(社会人リーグでは、AS出身のコーチの方も活躍されています。)
2・大学アメフトってどんな感じ?
※中堅校である自分の大学をベースに書きます。一概に書いてあることが全て正しいとは限らないのでご容赦ください。
【大学アメフトあるある】
・学生主体のため、新しい取り組みを行いやすい。
・本業で学んでいる学問とアメフトを絡めたことが出来る。
(例えば、栄養学やコーチング学、統計学など)
・運営も毎年の4年生が中心となるため、年によってチームの色が大きく変わる。
・(自チームの場合、土地柄) 社会人の指導者が少ないため、大学院生のコーチが中心となって指導を行う。
→コーチの入れ替わりが激しい。
大学アメフトあるあるをまとめました。もちろん、この限りではありません。
ただ、どこのチームも学生主体、学生コーチ主体で動いているという点は変わらないと思います。
そして忘れてはならないのは、学生アメフトは学生最優先であること。
もちろんASも例外ではありません。
3・ASが大学アメフトを変える3つの理由
ここまで、ASのことと大学アメフトのことを書いてきました。
では、なぜ"ASが大学アメフトを変える"のか。
自分は3つ理由があると思っています。
①・アメフトIQを蓄え続ける、データバンク的チームの頭脳になり得る。
大学アメフトの頭脳面は、4年生やコーチに依存する部分が多いです。
4年生やコーチは、下級生へと頭脳面の教育を行いますが、他にもスキルやチームビルディングなどの知見を伝達していく必要があります。
伝達が不十分な場合、年によってアメフトIQが上下してしまいます。(コーチ、中心選手が固定されていないため)
一方、ASはアメフトの頭脳面を専門にしているため、ASユニット内での知識の蓄積が行いやすい特徴があります。
年を追うごとに知識を蓄える。より強い頭脳になり得る。
無限の可能性を秘めているユニットです。
②・ASが大学アメフトの競技レベルを引き上げる。
①で述べた理由により、ASチームは長いスパンでのチームの強化の可能性を秘めています。
しかし、現在の関東の大学チームにおいて、上位校はASチームが整っていますが、中位校、下位校ではASチームが不整備の大学が多く存在します。
(自分のチームも、3年前まではASはビデオ撮影、編集業務がほとんどで、作戦面に関わることはほぼありませんでした)
そのような大学には、ASチームが革新を起こせるポテンシャルがあります。
中堅校や下位校に、ASチームが誕生、戦術レベルを上げていくことにより、大学アメフト全体のレベルも上げることができると思っています。
③・データ分析を学問的に学ぶASの登場。
ASは大学生(大学院生)でもあるため、本業である学問と絡めて学ぶこともできます。
サッカー界では、大学で動作解析やAIなどを学びながら、スポーツアナリストを目指しているAtom Scott氏
アメフト界では、スポーツ科学の視点でゲーム分析を学んでいる大学院生の方などが活躍しています。
今後、アメフトAS界にも、大学で学問として学びながらアナリストを目指していく方が誕生するのではないかと期待しています。
4・まとめ
ASは、大学アメフトを変えるほどの強大な力を持っています。
それを活かすには、AS本人の取り組みと支える周りの環境作りがとても大事です。
周りが新しい挑戦が出来る環境を提供し、ASが思い思いにユニットを作り上げる。
自分はコーチという立場から、母校のASチームを作り上げるために自分なりのサポートの仕方で全力を尽くします。
母校を変えるため、大学アメフトを変えるため、
そして何より、AS自身が笑顔で終われる4年間を過ごしてもらうため。
いつか、ASがチームを勝たせる日を。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は【番外編】です。自身の経験を交えながらASについて書きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?