クイズ番組界の大改革
僕の人生を大きく決定づけたクイズ番組「Qさま!」。
最近見てみたら、あの頃とは番組の構造が大きく変わっていました。
10年前のQさまは「難しい知識 (地名や人名、漢字など) を覚えていること」に重きが置かれ、プレイヤーがいかにしてそれを解くのかを見るのが面白い番組だったと思います。(覚えている範囲ですが)
ところが今のQさまは、「あらゆる方面から出される難問をいかに早く解くか」という形式に変わったように思えます。早押しを基本方式にしているので、クイズ番組というよりクイズ大会番組といった方がいいのかな。
=-=-=-=-=-=-=-=-=
この変化の原因は明確です。なんとなくわかる方もいるんじゃないでしょうか。
QuizKnockをはじめとする、クイズを解くことを生業とする人たちがテレビ業界に参入してきたことです。
YouTubeを中心として急速にその知名度と人気を高めていったクイズノック。数年前からその人気はテレビ業界に進出するほどまでになりました。
時代の流れはやむを得ないと思うので、前の形式に戻してほしい、とか出過ぎたことは思っていません。ただ、2つほど思うことがあるのでそれだけ書くことにします。
-=-=-=-=-=-=-=-=-
①芸能人にも活躍の場を
ずいぶん前になりますが、Qさまのかなりの古株である伊集院光さんがラジオにて、こんな発言をされていました。
元々Qさまで大活躍していた伊集院さんにこれを言わしめてしまうんです。だから大改革なんです。
こんなふうに、今のQさまはクイズ集団以外の芸能人があまり輝けていないんじゃないか、と思ってしまいます。
クイズのできる人が輝ける環境は素晴らしいんですが、世間的に見れば彼らの知名度は若者以外だとかなり低いはず。番組を存続させるにはそれなりに数字 (視聴率) が必要になってきますから、数字を落とさないためにも昔から出ていた芸能人が活躍できる番組であることを願っています。大好きな番組には続いてほしいです。
②「東大だからすごい」のか?
昔のQさまを思い出してみます。
同じ人を例に出して申し訳ないですが、伊集院さんは大学どころか高校も卒業していません。それでも落語家時代に本を読んで、話を聞いて勉強して、博識になった今がある。
漢字クイーンと呼ばれ、 Qさまで長年レギュラーを務めている宮崎美子さんは、熊本大学卒。県の名前のついた大学ですから高学歴と言われればそうですが、東大・早慶・東工大といったいわゆる「超高学歴」の部類には入りません。
対して今のクイズ番組。
Qさまに限らず、最近のクイズ番組は必要以上に高学歴の人間が持ち上げられているように感じてなりません。その中でも東京大学はその名を冠したクイズ番組もできてしまうほど、神格化に近い扱いを受けているように見えます。
では、東大に入ったからすごいのか?
東大生は誰でも神格化されるに値するのか?
答えはノーだと思います。
大切なのはどの大学に入ったかではなくて、その大学で何を成したか、どんな努力をしたか、じゃないでしょうか。
クイズ番組に出ている東大・その他高学歴大学の生徒ならびにそのOBは、クイズに全力で取り組んできてこその今があります。だから彼らをすごくないと言う権利は誰にもない。問題なのは、学歴だけでその人の価値が判断されてしまう風潮が生まれることです。
最近「東大理III以外はクソ」とか、テレビで発言した人がいたらしいじゃないですか。軽くニュース記事を読んでみましたが、言語道断というか。
こういう人が生まれないようにしていかないといけないです。
もっと言うと、クイズ研究会出身の人がフィーチャーされているなら東大以外の人にもチャンスを与えてほしいところです。
何もクイズを解くことって高学歴の特権ではないと思うので。このままだと「クイズプレイヤー = 高学歴のやること」みたいな方程式が出来上がって、伊集院さんみたいな変わり種が出てこなくなるんじゃないでしょうか。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
以上、たまに書きたくなる意見文でした。
表現にはなるべく気を遣ったつもりですが、なにぶん最近のクイズ番組はあまり見ていないので穿った見方・不適切な書き方をしているかもしれません。ご批判・ご意見ありましたら遠慮なくご指摘ください。
おわり。
#クイズ番組 #東京大学 #東大 #Qさま #クイズノック #QuizKnock #伊集院光 #宮崎美子 #学歴 #学歴コンプ
あなたの力で、僕が何かをなすかもしれません