本屋ダンジョンに潜ってみた
本屋はダンジョンである
大きな本屋というのは、ダンジョンと似ています。
その本屋を訪れた人が最初に足を踏み入れる、いわばダンジョンでいう「1階層」といえる1階には、新書や話題書がひしめいています。誰もが手に取りやすい、多くの人に好まれたわかりやすい本と言って差し支えないでしょう。
2階には多少の新書と、文庫本。小説の世界ですね。専門的な知識ばかりに頼らない、大衆的なエンターテイメントが展開される一方で、歴史小説など題材によっては高度な知識を要することも。ひとたび傍に逸れると平気な顔して難解な哲学書が混じっていて、度肝を抜かれることもしばしば。
3階からはさまざまなジャンルの本が立ちはだかります。「この手の本は興味があるな」「ここらへんは全然食指が伸びない」と自分の得意ジャンル・苦手ジャンルを探りながら、それぞれの本と対峙していく、いわばボスラッシュです。
ボスたちとの熾烈な戦いを終えて入り口に戻り、さらに1つ階段を下ると、そこにはコミックコーナーというボーナスステージが。
最後は好みの絵の漫画をご褒美に、仲間と旅の思い出を語り合う。これもまた、本屋ダンジョンの醍醐味だったりします。
ダンジョン潜入!
そんな本屋ダンジョンに先日、友人4人と共に潜ってみました。みんなで決めたミッションは「気に入った本を1万円分 (程度) 購入すること」。
1階で終わる郊外の書店には何度も足を踏み入れている僕ですが、大阪のど真ん中にある階層式の書店にはまだほとんど出向いたことがありません。そのうえ本屋で1万円なんて、、高校や大学の教科書を買った時くらいしかありえない話。全てがイレギュラー、楽しみです。
まずは1階から。ジュンク堂さんも力を入れているらしく、興味をそそる本が並びます。気になったものはカゴに入れてストックしながら、エスカレーターを登って階を上がりながら少しずつ足を進めます。
まず立ち止まったのは哲学コーナー。見落としていた「ハイデガー入門」を友人が見つけてくれました。本屋や図書館においては、「本を探す力」というのも何気に問われているような気がします。
「入門と語るにしては難しすぎる」との友人の苦言もありましたが、あまりにも自分の感性と似ているので多少難しくても頑張ってみようかと、とりあえずカゴへ。これだけで1,500円。情報って高い。
続いて立ち止まったのは将棋のコーナー。駒の動きくらいは知ってるんですが、攻め方・守り方・詰将棋など知らないことが多すぎて、基礎から学びたい気分でして。攻め方の基礎を中心に、しばし藤井聡太八冠に手解きを受けました。
その後も各自気になる本を見繕い、気づけば2時間、3時間。これだけ本があると、自分だって努力すれば文章を世に出せるかもしれない!と前向きな気持ちになれました。
そろそろお腹も減ってきたので会計。戦利品を見せ合います。
気になる戦利品は?
フードコートに集まってお互いの戦利品を確認。とりあえず僕が買ったのはこんな感じ。
これで合計10,600円くらい。一番高かったのは音楽理論の資料集かな?2,500円くらいしました。これだけ大金叩いて買ってみると、それだけでやる気が湧いてくるものです。
ちなみに友人たちのラインナップはそれぞれこんな感じ。
それぞれ自分の興味にあったよい本が買えたようでよかったです!みんなバラバラなのがまたいいですね〜
お互い、読み終えたら報告とフィードバックをすると約束し、解散。
おつかれさまでした!
提案してくれた友人Wには素直に感謝です。久々に胸がバクバク高鳴りました。2時間足らずで行けるから、今回の本を読み終えたらまたやってみようかな。
おわり。
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