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【参加者の声・さちほのさん】くまの教育会議Vol.0

「くまの教育会議 vol.0」に参加されたさちほのさんに当日のレポートをいただきましたので、ご紹介いたします!

2024年6月29日、30日にうつほの杜学園で開催された「くまの教育会議 vol.0」に参加してきました。
29日のシンポジウムの様子のレポートです。

改修前の校舎、来年には新校舎へと生まれ変わります。


【対談:ウェルビーイング×教育のみらい】

ウェルビーイングはこれからの教育にとって重要なキーワードです。「第4期教育振興基本計画」にも「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられるように、ウェルビーイングはこれからの教育で重要視されています。

まずは、島田由香さん(日本ウェルビーイング推進協議会代表理事)と、小佐田裕美さん(うつほの杜学園・ウェルビーイングディレクター)の対談です。

ウェルビーイングとは何か、
well(よい)being(状態である)
個人や社会の良い状態という意味です。
このウェルビーイングを説明するためには、まず自分がウェルビーイングを体感していることが大事です。

島田さんのウェルビーイングの活動や小佐田さんの選択理論についてお話を伺います。

これからうつほの杜学園が目指しているのは、
ウェルビーイングを学校の理念にして、子どもたちがウェルビーイングを体感し、学びながら、先生方、保護者のみなさん、地域のみなさんにもウェルビーイングが広がっていくようにすること。

日本ではウェルビーイングを中心においた教育はまだまだ少ないのではないでしょうか。
自己の幸せをちゃんと意識しながら
他者との関係性を育んでいくことを
子ども時代から学べる幸せ
これからのうつほの教育にますます期待が高まりました。


【対談:活動報告+中辺路を学びの聖地へ~まちづくり構想】

次に、真砂充敏さん(田辺市長)と仙石恭子さん(うつほの杜学園・代表理事)、市川顕さん(うつほの杜学園・校長)による対談です。

2020年8月から始まった学校設立プロジェクトも、2025年4月開校へといよいよ実を結びます。これから校舎改修と学校認可申請を行い、来年の開校を目指します。

トークセッションでは、和歌山県内の自治体をまわる中出会った田辺市とのご縁についてもお話がありました。

田辺市は今年ユネスコ世界遺産20周年となる熊野古道を教育に活用し子どもたちを育ててきた自治体であり、少子化による人口減少の中、関係人口を増やしていきたいという想いを持っていたそうです。

まさに両者の想いがシンクロして進んできたこのプロジェクト。仙石さんは田辺市中辺路を「世界とつながる学びの聖地にしていきたい。田辺市の自然、観光、歴史、地域の文化と教育を結びつけていきたい。」と語ります。

うつほの杜学園の特色の一つである「探究」では、各学年ごとにテーマを設け、各6つの教科横断型プロジェクトに取り組みます。
例えば、4年生で取り組むテーマは「道」。
歴史的側面、文化的側面、地理的側面などから多角的に、熊野古道を学びに活かし、体験するそうです。

今後、さらに地域と連携し、「うつほならではの学び」が設計されていくことが期待されます。


うつほの杜学園の「ウェルビーイング」「グローカルリーダー育成」というこれからの未来を作っていく教育と、中辺路・熊野の自然や文化を体験しながら知を獲得していくというこれまでずっと大切にされてきた地域の学びとが掛け合わされるとき、子どもたちにとってどんなに素晴らしい学びになるのだろうと期待に胸がふくらみます。

来年四月の開校を心待ちにしています。

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