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(うとQ世話し 相手の立場に立って考えろと簡単におっしゃられますが、それは、それはとても大変な事なんですね)

2022/7/13-3
(うとQ世話し 相手の立場に立って考えろと簡単におっしゃられますが、それは、それはとても大変な事なんですね)
「相手の立場に立って物事を考えよ」
よく言われる言葉です。
しかしこれがとてつもなく大変な事なのだという事を最近身に染みて実感するようになってきました。
当店の従業員は全員ネパール人です。ちゃんと喋れるのはネパール語のみです。
一方オーナーである自分は日本人で、同じくちゃんと喋れるのは日本語だけです。
ですので、お互いに言葉で本当に理解し合おうとしたら従業員は日本語を、自分はネパール語を覚えなくてはなりません。
しかしアルファベット以外を使ったよく書き順のわからないネパール文字33だか36だかあるのをいまさら覚えるのは億劫感が先に立ってしまいますし、彼らにしても我々からすると「これ位は簡単だろう」というひらがなやカタカナですら自分と同じく書き順すらわからないものを覚えるのは大変でしょう。ましてや漢字となるとこれはもう「トンデモぱっぷん」な「想像する事さえできない難題」以外の何物でもないでしょう。
しかし相手の気持ちを本当に理解する為に「相手の立場に立とうとする」なら少なくともオーナーである自分はそれをやらなくてはならないことになります。
恐れながら自分はもうすぐ69歳になります。英語を仕事の必要上やっと覚え、しかしそれだけでは業務上十分ではない事が分かり、結果相手を本当に理解するためにはまたぞろその直後から新たに書き順すら不明のネパール文字とネパール語を覚えなくてはならない。
それで
「相手の立場に立って物事を考えよ」
というのは実に実に大変な事なのだという事を痛感した訳です。
しかし、解決方法がないわけではなさそうです。
それはネパール語にせよ日本語にせよお互い書き順すらわからない言葉でも、例えば日本語ならローマ字を使い、ネパール語なら発音に合わせたアルファベット表記を使えば新たに全く文化の異なる文字を覚える手間だけは何とか省けるわけです。
ですので、お役人さんに声を大にして申し上げたいのは、我が国も外国人に対する日本語教育に当たっては漢字カタカナひらがな「まずありき」の固定観念を捨て、標識や書類などもローマ字主体又は「必ず併記」のものに切り替えてはどうでしょうか?という事です。
これは現場に立って日々オペレーションを行っていると痛切に感じる事柄です。
お役人さん、一度現場でオペレーションのインターンをされてみてはいかがでしょうか?


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