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2020年の横浜DeNAベイスターズ

 noteを始めた以上、毎週1度は更新しようと思っていたものの、すっかり間が空いてしまった。ちょっと忙しくてさあ(言い訳)。
 まあ自己紹介でも書いたように、noteには、商売にならないような好き勝手なことを書いていきマス。わしが好きな野球チームは、横浜DeNAベイスターズと法政大学です。

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 小学生の頃におふくろに『ササキ様に願いを』(みずしな孝之)で布教されて以来、俺は横浜ベイスターズのファンとして生きているんだけど('98年の横浜優勝も記憶している)、毎年必ず現地観戦をするようになったのはここ5年くらい。DeNAになった後の話ね。
 しかし残念ながら、今年は野球場へ足を運べなかった。というのも、わしは多摩の人間で、拙事務所も東京青梅に所在しており、球場のある都会へ行くのは実質「県をまたいだ移動」になっちゃうのよね。
 今はGoToキャンペーンで、旅行が国策みたいになってるけど、正直言って危ういと思う。そういうわけで、今年はもっぱらテレビ中継で観戦しておりました。

 暗黒時代の「弱小球団ファンあるある」もいろいろあるけれど、ちょっと一旦置いておきませう。今回は、4位に奮った(何じゃそりゃ)2020年の横浜DeNAベイスターズの話題を書き留めておきます。

開幕できてよかった

 開幕前には「bizSPA! フレッシュ」というサイトで、以下のような記事を書いておりました(見出しは編集部で付けていただいたもので、本文も一部、当時の最新情報に修正していただいています)。
「新型コロナ対応、プロ野球とJリーグで違いが…。試合は延期すべきか?」
https://bizspa.jp/post-278717/

 従前の方法で野球観戦をしていたら、それは「3密」そのものなワケでさ、プロ野球の試合に観客を入れること自体が難しいんじゃないの? って思ってたのよね。実際問題、マスクはどこにも売ってないし、医療崩壊が目前と言われていて、野球なんかやってる場合じゃなかった。
 それが無事開幕できたので、「ああ今年はもう、開幕してくれただけで御の字だ」って思いましたわよね。
 だってさ、俺はひきこもり系の人間だから特にアレなんだけど、「テレビが面白い」っていうのは、市民がステイ・ホームするために絶対必要なことじゃん。だからプロ野球が開幕してくれて、本当にありがたかった。制度を変えて春秋ともに実施した東京六大学野球も。
 高校野球は無念でございました。それに関しては言葉もありません。

前半戦は「横浜優勝」を信じていた

スクリーンショット 2020-11-14 18.24.56(図版は「プロ野球Freak」https://baseball-freak.com/chart/ より引用)

 我らが横浜は、夏場までは調子が良かった。巨人の連覇を阻止するのは横浜だ! くらい思っていた。いや、本気で。CSなしで日本シリーズに進出して、西武と対戦できたら最高だよな、って妄想してた(あっ、あっ、バカにしないで)。
 しかしながら、今永や平良など、好調だった先発投手陣の離脱以降は負けを重ねていく。そしてフタを開けてみれば、というかフタが開いていくにつれて、巨人に圧倒されていった。
 とはいえ、11月14日のシーズン最終戦(於・横浜)、神里和毅がサヨナラの2点タイムリーをキメたことによって、対巨人の勝率を5割に戻すことができた。
 つまるところ我らが横浜DeNAベイスターズは、「巨人の独走を許したセントラルn球団」には含まれないということなのである! ヤクルト(巨人に9の負け越し)、阪神(同8)、広島(同3)、中日(同2)と比較しても、巨人の独走を(割と)食い止めたほうなんである!
 ……まあ、消化試合で辻褄を合わせただけとも言えるけど。こうやって統計のアヤを使ってポジってしまうのも、ベイファンの悲しき習性だと思います。

佐野・梶谷・オースティン

 今年のベイスターズの一番星といったら、やっぱり首位打者に輝いた佐野恵太でしょう(現地行ってないから写真もないや)。2016年のドラフト9位でしょ。掘り出し物にも程があるよね。明治大学OBだというのも、東京六大学ファンとしては結構嬉しかったりします(法政は明治に親しみを感じがち)。
 開幕前は「4番確約は時期尚早」と思ってた。だってうちには、首位打者経験者の宮崎も、2年連続HR王のソトもいるんだぜ。犠牲フライなら確実に決められるタイプの打者だから、中軸で活躍できることは間違いなかったけど。
 それが首位打者だもんね。ラミレスの慧眼だよ。本人も大したものです。「つなぎの4番」とか「ホームランが出ない」とか言われてた時期もあったけど、今年の試合数で20HRなら全然OKでしょう。懸念されていた「筒香の穴」を立派に埋めたよ。

 最終戦まで首位打者を佐野と争った梶谷も良かった。文句なし。
 梶谷といえば、なかば自嘲的に「横浜で一番トリプルスリーに近い男」なんて呼ばれてましたわよね。横浜には脚のある選手がいないから。それが本当に、トリプルスリーではないまでも、走攻守揃ったプレイヤーとして大活躍したんだから嬉しかったよ。

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 2019年の9月19日、わしはひとりで横浜スタジアムに行って対広島戦を観戦してたんだけど、そのときに隣にいた高校生か大学生くらいの男の子(この子もひとりで来てた)が、梶谷のユニフォームを着た大ファンだった。
 代打で途中出場した6回に、梶谷が満塁HRを放って7-7の同点になった猛烈な試合。隣の男の子は、もう泣きながら喜んでたよね。11回裏のソトのサヨナラ弾も含め、実に燃える試合で、この年のベストマッチであった。ライジングテーマ(「レッツゴーベイ」のやつ)を10周くらい歌ったのを覚えている。
 上の写真は、その子のスマホで記念写真を撮ってあげるついでに、彼に頼んで撮ってもらったものです(この日の勝ち投手は三嶋だったのだ)。今年は楽しかったろうな、彼。
 梶谷はいつも夏場に調子を崩して離脱しちゃうけど、今年はそれがなかった。何か新しい健康法でも始めたんだろうか。梶谷、FAしないでくれ!

 オースティンも良かったんだけどさ、来年も頑張ってほしいんだけどさ、なんというか、カメラ映えする外野守備でケガをしてるイメージが強すぎる。オースティンが規定に乗るくらい試合に出てれば、順位のほうも1コか2コは違ったんじゃないの? って思う。
 ケガすんなって指導してあげてほしいよね。オースティン。

「守護神・三嶋」を喜んだ少数派でした

 逆に今年アカンかったのは山崎康だよね。まあ、再起を期待しましょう。
 「災い転じて福となす」ってわけじゃないが、三嶋がクローザーとして大活躍したのは、個人的にも嬉しい誤算だった。最初に書いたように、俺は法政&横浜ファンなので、法政大学OBである石田・三嶋・三上の3人は特に推しているのだが、三嶋が2軍でくすぶっていた頃は切なかった。加賀美みたいにクビになったらどうしよう……ってずっと思ってた。
 だからこそ三嶋が、1軍昇格後に敗戦処理→ビハインドエース→勝利の方程式と上り詰めていくのは、我がことのように喜ばしかった。それで今は守護神でしょ。ヤスアキの復活を期待する気持ちももちろんあるけど、やっぱり法政ファンとしては、三嶋に抑えとして頑張ってほしいな。
 三嶋が神奈川県の武蔵小杉に家を買った話はネットで読んだけど、武蔵小杉って、法政大学野球部の拠点があんのよ(法政二高もある)。そんな三嶋の法政愛を感じて、惚れ直しちゃったネ。ユニフォームにオレンジの糸で刺繍入れようかな。「暁の勇者」って。
 石田ももちろん良かったよ。「勝利の法政式」を定着させよう。

 あと1点。苦言を呈すわけじゃないけどさ、'98横浜みたいな「中継ぎローテ制」は、今年の後半戦こそやるべきだったんじゃないかと思っている。山崎康の不調後は投手繰りに苦労してたから。連投大好きなエスコバーは別としても、三嶋以外の右の中継ぎは、実力的にも似通うところがあったし(平田が復活するとはね)。
 ローテ制でよかったじゃん。

ラミちゃんありがとね

 ラミちゃんの退任が決まりましたわね。
 まーた手前味噌なんだけど、'19年のCS 1stを間近に控えて、拙は以下のような記事を書いておりました(見出しは編集部で付けていただいたものです)。
DeNAラミレス監督が取材で「同じ言葉」ばかり使う当然
https://bizspa.jp/post-215404/
 この記事を書き上げて編集さんに送信した直後、掲載される直前の試合(CS 1stの1戦目)で、ラミレスの継投策が外れてひどい敗戦をしたもんだから、わしは冷や汗かいたわよ。

 アニメやマンガなんかでもそうだけど、「口癖がある人物」というのはチャーミングに映る。ラミレスはまさしくそういう人だった。ソー・タフ。ディド・トリメナス・ジョブ。トゥモロー・イズ・アナザー・デイ。
 ラミレスといえば「乱闘しない助っ人外国人」でもあったけど、監督としてのコメントにも温厚な人柄が出ていて、それは彼の大きな魅力だったと思う。
 '17年のCSで、阪神の金本監督と広島の緒方監督を手玉に取った采配は見事だった。日本シリーズ進出を決めたあの試合は、やっぱり忘れられませんわな。
 中日・松坂にぶつけた「横浜高校打線」とか、俺の大好きな「法政継投」もそうだし、あとは平良×嶺井の「沖縄バッテリー」を組ませたり、妙に〝日本人的な〟人情味があって、そういうとこも好きだった。
 もちろんラミレスは帰化の手続きを済ませているから、いまや純度100%の日本人だ。横浜の監督を退任した後も、日本で家族と仲良くやってくれい。

2021年の横浜DeNAベイスターズ

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 ところで次なる横浜監督の最有力候補としては、あの、あの、あの三浦大輔の名前が挙がっている。
 こりゃもう、「アイーン」「ゲッツ」のラミレス以上にギャグな人ですよ。だって、頭がリーゼントでやってる野球選手なんか、他にいるかって話でしょ。20世紀の髪型をいまだに続けてんだよこの人は。しかも15年間続けてるブログは、必ず「ヨロシク!」でシメてんの。最初に見たときは爆笑したよ。もう慣れたケド。
 不良ぶっているのは外見だけで、お酒だって飲めないし、実際には善良を固めたような人物。そんな三浦大輔の人間性を信頼しているのはもちろんだけど(横浜ファンなら言わなくてもわかるよな)、個人的に一番好きな横浜の裏方は、ピッチングコーチの木塚敦志という人である。
 この人がコーチになってから、横浜の投手力は劇的に改善した。今投げてる横浜の投手陣は、三浦チルドレンというよりも「木塚チルドレン」だと思う。これから首脳陣も改革されることになるけど、木塚さんだけは辞めないでほしいなー、って思ってるんだよね。

 ヤマもオチもない話になってしまいましたが、2021年こそReach for the stars、横浜優勝を目指して応援がんばりましょう。こちらからは以上です。

※冒頭の画像は球団公式サイト https://www.baystars.co.jp/ のスクリーンショット。

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