結婚式場のスタッフ
アルバイトで結婚式場のスタッフをしている。
僕自身、この仕事に携わろうということは一切考えていなかったが友人のお誘いがきっかけでこのお仕事を始めた。
仕事の際は髪型もピシッと決めて服装はシャツにベストにサロンエプロン。お客様の人生で1番最高な舞台を提供。
結婚式場のスタッフというと、お客様の幸せを間近で感じられる一方、一生に一度の最高なサービスを提供するためにもスタッフに求められるクオリティは高い。
華やかな仕事の裏にはしっかりした教育が。
仕事内容は披露宴前のミーティング。披露宴会場の準備。披露宴時には卓挨拶。シャンパングラスへドリンクを注いだり。お料理出し。お料理下げ。パン配りをしたり。披露宴終了後には片付けを。そして次の披露宴に向けたテーブルセッティングを。
お客様の前ではミスは出来ないし、どんな時でも丁寧な対応で笑顔が必須。
仕事中は目の前のことに夢中なため時間はあっという間に過ぎる。
だけど、いつまで経っても僕はお客様の前では緊張するし、仕事内容も完璧には覚えられない。
自分のポンコツさについて考えることもしばしば。
求められるものが高いのとその場の雰囲気にいつもドキドキでお仕事。
とても良い経験してるなあと感じながら日々働いている。
正直仕事内容だけ見ると、こんな自分がよく続けてられてるアルバイトだなって思うが、なんで続けてられてるかって言ったら周りの人がとにかく良い。
環境が良いからどんな仕事も乗り越えられる。
正直周りの人と馴染める前まではバイトが憂鬱に感じたこともあった。
覚える量と披露宴の雰囲気のプレッシャーに負担を感じてね。
だけど段々馴染めてきて楽しく感じてきた。
しかし、その矢先にバイト先の結婚式場がもう少しで閉館してしまうとのこと。
バイトを始めたばかりの頃は辞めたくても、友人に紹介してもらったし、辞めるのもあれだなと思いなにか辞める理由ないかなとか考えたこともあったけど、今の自分はそんな思いは何ひとつなかった。
今日のバイトもラストから数えても余裕で片手には収まる。
正直とても寂しい。
それなら今の結婚式場がなくなったら他の結婚式場で働けばいいじゃないか。
そう問われても僕は間違いなく働かない選択をすると思う。
結婚式場に魅力を惹かれたのではなく、周りの人に魅力を惹かれたから。
だけど結婚式場のあの雰囲気もゲストの幸せのパワーをもらえていいんだよなあ。と思いつつも。
こうやって考えられるくらいのバイト先になるとは思ってなかったからなんだかねえ。
残り限られた出勤、一回一回頑張りつつ楽しみつつ、大事にしたいなと。
ここまでの内容は7/17に書いたものである。
そしてここからは9/12、本日書いたものになる。
昨日でついに結婚式場がグランドフィナーレを迎えた。ちなみに最後の施行は先週末であった。とても感慨深いものだった。
今まで当たり前のように稼働していた結婚式場がなくなる。取り壊される。
何度考えても感慨深かった。今まで働いていたスタッフもこれを機にバラバラに。
こんなに寂しいと思ってもなかった。
なんとも言葉にできないよね。
こんなに急に別れがくるものかと思うと。
あー、悲しいね、寝よう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?