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[日経新聞]日本株に脱デフレ期待

 今週木曜日の日経新聞の朝刊に、日本株市場で「脱デフレ期待」が高まっているとの記事がありました。

 食料品などの値上げが相次ぐ中、賃上げとセットで企業が「値上げ恐怖症」を克服できれば、デフレに苦しんできた日本株の先行きにも明かりが差すと投資家は睨んでいるようです。

 消費者の値上げに対する耐性も増しているとのことで、「餃子の王将」を展開する王将フードサービスは5月14日からギョーザやチャーハンなどを20~30円値上げしたが、5月の全店売上高は前年同月比20・3%増と過去最高を更新し、値上げで客数が減るどころか、大きく増えたとのことです。

 値上げに対する耐性が増しているのかと考えるのは私自身まだ早いように感じます。あくまで値上げは一時的なものであり、時が経てばまた落ち着くだろうと考えている消費者は多いのではないでしょうか。

 また今回の値上げは原材料高によるものなので、値上げがすぐに利益を押し上げるのかどうかも疑問に感じます。

 最近の流れでは、値上げのまま値段が据え置かれることが多いので、原材料高が落ち着き利益が増え、賃金に反映させることができれば、デフレ脱却が期待できますね。賃金が上がるまでのタイムラグをどう埋めるか。これは政治の役割かなと思います。良く言われる企業の内部留保を切り崩し先行して賃上げするよう要求するのか、一律の給付金を配るのか、軽減税率を拡大するのか。(軽減税率の拡大は、システム変更など影響も費用も大きいので無いと思いますが。)

 私はバブル崩壊後に生まれたデフレ世代なので、ハンバーガーが学生の頃は80円と物が安いのが当たり前でした。なので、高くても買おうと思うには、それだけの収入がついてこないと難しいですね。(他の世代でも同じかと思いますが。)

 デフレが長らく日本経済の停滞を招いた原因の1つで、ずっと解消できずにいたので、今回の相次ぐ値上げがデフレ脱却のきっかけになるのか。今後の国、企業、消費者の動きに注目ですね。

 ではでは。読んで頂き、ありがとうございました。