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子供のする「犯罪」および「犯罪に近いいたずら」に対する価値観について

回転寿司チェーンにおける学生以下の悪質ないたずら(犯罪)動画がSNSに公開されて物議を醸している。是非を問うならば非としかいいようのない行為であり、ほとんど犯罪で捕まっても仕方ないような内容のものも散見された。(その内容と程度については議論するつもりは無いので割愛する)

「機械化の弊害」とか「SNSによる可視化」とかそれらしいことが語られているけれど、私個人の見解としては、そんな尤もらしいことを考えるまでもなく、子供というのは得てして度を越えた悪ふざけをしてしまうものであるというその一点だけである。可視化も何も、ずっとそうだったし、今だってそうだろうと思う。

ピンポンダッシュ。いたずら電話。公衆電話のコインや鍵穴にガムを詰める。爆竹投げ。友達の家へロケット花火。民家へ水風船投擲。野球ボールが窓ガラスを割ってしまう。人の家の塀を綱渡りみたいに渡る。

迷惑の程度、犯罪的かどうかは様々だけど、上記はすべて私が見聞きしたり被害者として体験したものである。私がやったことのあるものが含まれているかというと、正直ある。犯罪っぽいものはやったことこそないが、友人がやっているのを横で見ていたこともあるし、被害を受けたことなら何度もある。

そして重要なことは、これらが大人にバレた際、先生や親、友人の親から叱られたというその事実である。子供なんてそんなもので、いや、だから許容しようではなく、大人が叱ってあげないといけないということを言いたい。


念の為、指摘しておきたいのは「叱る」のと「攻撃する」のは違う。身内が当人を(法律や外の攻撃者から)守るために「叱る」ことと、インターネットの向こう側にいる年端もいかない教養のない(ように見えている)子供を「攻撃する」ことは、明確に区別すべきだろう。

「昔と変わった」でいえば、別に機械化したこともSNSで発信するようになったことも大した問題ではないと思う。むしろ発信することによって、教養も倫理観も儘ならないような大人たちが、インターネットの向こう側の人間たちを軽々に攻撃できるようになってしまっていること、それこそが最大の懸念点なのではないだろうか。

その発言の意図は、教育や叱るためのものか?攻撃と娯楽によるものか?スマホで安全な場所から投稿して楽しんでいるだけではないのか?ただそれだけを自問自答できないのであれば、他人のあらゆる振る舞いを指摘する権利など一切ない。

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