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伸びない歌い手が狙ったファン層を集め続ける戦略

「歌ってみた動画をなかなか拡散してもらえない…」
「歌い手活動のツイートで思ったように反応が取れない…」
「ライブ告知しても数人しか来てくれない…」
「グッズを作ったけどまだ1つも売れていない…」

”ファンが行動してくれない”という問題は致命的ですよね。


伸びている歌い手さんの真似をしても失敗…

バズったコンテンツをパクってもスベる…


何をやったらいいの?

何をやっちゃダメなの?


虚空に向かって一人でひたすら喋り続けている状態…

虚しいですよね。


ということで、このnoteでは

「狙ったファン層を思い通りに集客して効率的に数字を積み上げていく戦略」

について解説していきます。


■歌い手が狙ったファンを集め続けるには?

歌い手が狙ったファン層を集め続けるには

「マーケティング」

を的確に戦略立てて行っていくことがカギとなります。


人を集める、つまり集客が全てであるビジネスの世界ではマーケティングに力を入れるのは常識です。

どれだけ魅力的な人間が経営・商品開発・販売しても、お客が一人も集まらなければ1円も稼げないからです。


歌い手も同じ。

どれだけ能力の高い人でも、どれだけハイクオリティな動画を作れても、どれだけライブが楽しくても、いかにも欲しがりそうなグッズを作っても、ファンが一人も付かなければ”存在しない”のと同じなんですね。


つまり、歌い手活動にマーケティングを組み込むことは必須条件。

無意識レベルで行えるようになれば御の字ですね。


■歌い手式マーケティングの大前提

歌い手式マーケティングの基本であり大前提は

「ファンの姿を想像する」

ことです。


「そんなのもうやってるよ!」

とおっしゃる歌い手さんはいると思います。

”本当に”できているならOK。

今のままのスタイルで活動されていけば全く問題ありません。


ですが、伸びない歌い手さんが業界内に大勢いらっしゃる現状を見ると、恐らく”正しく”ファンの姿を想像できている人は、ほぼいないんじゃないかなと思っています。


■想像するファンの姿は”たった一人”でいい

歌い手が狙ったファン層を集め続けるには「ファンの姿を想像する」と解説しましたが、これにはコツがあります。


たった一人。


想像するファンの姿は

「たった一人」

でいいのです。


歳はいくつか、どこに住んでいるか、職業は、髪型は、服装は、何時頃起きるか、どのくらいの時間通学・通勤するか、いつ寝るか、人間関係はどんなものか、どのくらいの収入があるか、ネットには何で接続しているか、あなたの動画を視聴するイヤホン・ヘッドホンは何か、どんなボカロ曲を好むのか。

あくまでも一例です。


大勢のことは考えなくていいんです。
たった一人、自分のファンとして最高の人材を想像しましょう。


たった一人のファンを頭の中に思い描くことを

「ペルソナマーケティング」

と呼びます。


頭の中に思い描くたった一人のファンのことを

「ペルソナ」

と呼びます。


■ペルソナマーケティングが超絶プロ級なバンドマン

ペルソナマーケティングを鬼のように得意とするバンドマンがいます。

ヴィジュアル系バンド、R指定のマモさんです。


彼のファン(通称:マモギャ)は


・黒髪ツインテール
・セーラー服
・白ニーハイソックス
・14歳


右を見ても左を見てもこのような出で立ち。

ライブに足を運ぶ彼のファンの正装として認識されています。


彼のファンは髪を染めず、地毛をロングに伸ばしています。

わざわざ黒髪ツインテールのウィッグを用意する人もいるくらい。


主にパステルカラーのセーラー服を着用しています。

白ニーハイソックスもセットで。


年齢に関しては”14歳36ヶ月”などと表記している方もおられます。


「マモさんはもともと影響力があったからできたんでしょ」

なるほど、一理あります。

R指定はかなり大きなバンドですから、一声かければ大勢のファンを同じ方向に向かわせることは容易でしょう。


しかしここは戦略家視点で考察しますが

「たった一人のファン(ペルソナ)に向けて情報発信し続けた(ペルソナマーケティング)から、マモさんに刺さるファンになりたくてみんなが彼の好みの女性を目指し、結果的に影響力を持つことができ、やがて大勢のファンを獲得でき、バンドが大きくなった」

と捉えることもできます。


”アーティスト活動”という点ではバンドも歌い手活動も非常に似た特性を持っています。

するとやはり、ペルソナマーケティングは歌い手活動に活用できる、と言えますね。


■ペルソナマーケティング、最大のメリット

ペルソナマーケティングという戦略はメリットだらけなのですが、その中でも歌い手にとって最も好都合なのが

「コミュニティ意識が高まる」

ということです。


物に溢れた現代では、何を買うか?ではなく

「誰から買うか?」

という感覚に変わってきています。


カメラを買うならCANONの中から選ぶ。

パソコンを買うならSONYの中から選ぶ。

マイクはSHUREしか買わない、など。


コミュニティ意識が高まると

「それほど購買意欲を掻き立てなくても商品が売れていく」

という現象が起こります。


CANONの最新のカメラはとりあえず買っておく。

SONYの最新モデルのパソコンをサブ用に買い増す。

ライブ用のマイクをSHUREで揃える、など。


”足りないものを補充するだけの消費者→企業・商品・ブランドのファン”に変わってきているんですね。


歌い手活動の場合、ペルソナマーケティングを採用してファンのコミュニティ意識を高めることで


・無条件であなたのことが好きなので友達にシェアする
・歌ってみた動画は全て聴く
・動画の拡散を手伝う
・動画にコメントする
・ニコニコユーザーお気に入り登録、YouTubeチャンネル登録する
・あなたのTwitterをフォローする
・ツイート通知を付けて毎ツイートリツふぁぼする
・ライブに全通する
・グッズをコンプする


といった反応を得ることが可能になります。


ペルソナに向けて情報発信し続けることで、あなたに刺さるファンになりたくてみんなが同じ方向を向きます。
みんなが同じ方向を向くことでコミュニティ意識が高まり、狙った行動を起こさせることが容易になるのです。


■ペルソナマーケティングの具体的戦略

ペルソナマーケティングの具体的戦略をいくつか挙げてみます。


今回のペルソナは


・アニソン、熱い曲や歌が好き
・20歳過ぎ
・平日昼間に学校、仕事
・都内で一人暮らしできる程度の経済力
・スマホでイヤホンで聴く
・イヤホンは2000~3000円のエントリーモデル


こんな感じで書いてみますね。


ご自身なりにカスタマイズしてみてください。

他にも面白い戦略を思い付いたら試してみてください。

──────────

【事例1】

価値観、信念の発信を絶やさない

「アニソンが好き、最近だと○○(熱い曲など)が好き」
「○○(アニソン歌手)さんのライブで暴れたい」
「安いイヤホンに俺の歌を通すとハイエンドモデルになる」


【事例2】

ツイートする画像を限定する

・二郎、唐揚げ、肉鍋、居酒屋でビールなど
・トレーナー、パーカー、カーゴパンツ、ブーツなど
・革の財布、キーケースなど
・ダンベル、バーベル、ジム風景
・上腕二頭筋(よく鍛えられた上半身でも)


【事例3】

投稿する曲を限定する、アレンジする

・熱いボカロ曲
・明るく前向きなボカロ曲
・アニソン
・高音曲
・シャウト
・深く強いビブラート
・開けていくような明るいコードの厚いコーラス


【事例4】

リアルイベント・グッズの想像をさせてあげる

「全部忘れてもみくちゃになれるライブっていいよね」
「赤いサイリウムで真っ赤に染まった会場めっちゃ綺麗だろうな」
「俺のと同じリストバンド付けた両腕振り上げて騒いでるところに混ざりたい」


【事例5】

向上心を忘れない

「歯食いしばって壁を乗り越えた先にある絶景が見たい」
「99回失敗しても100回目に成功すれば勝ち組」
「絶対諦めないと決めたから俺は成功する」


【事例6】

軟派な話題には触れない

「歌い手と馴れ合いなう」
「みんな仲良しがいていいなぁ」
「やる気でない」
「上手く行かない」
「最近の業界は…」

──────────

あくまでも一例ですが、かなり具体的に書いてみました。

「ここ違うでしょ」
「こんなのも使えそう」

というのがあったらどんどんアレンジして実践してみてくださいね。


また、ペルソナが変わってもやることは一緒です。

「あなたが集めたいと思って想像しているファン層は何を欲しているか?」

一晩考えてみると新しい道が開けるはずです。


■まとめ

◎「マーケティング」を的確に戦略立てて行っていくことがカギ。

◎歌い手式マーケティングの基本であり大前提は「ファンの姿を想像すること」

◎想像するファンの姿は「たった一人」でいい

大勢のことは考えなくていい。
たった一人、自分のファンとして最高の人材を想像する。

◎たった一人のファンを頭の中に思い描くことを「ペルソナマーケティング」と呼ぶ。

◎頭の中に思い描くたった一人のファンのことを「ペルソナ」と呼ぶ。

◎ペルソナに向けて情報発信し続けることで、あなたに刺さるファンになりたくてみんなが同じ方向を向く。
みんなが同じ方向を向くことでコミュニティ意識が高まり、狙った行動を起こさせることが容易になる。

◎ペルソナマーケティング、歌い手にとって最も好都合なのが「コミュニティ意識が高まる」ということ。

物に溢れた現代では、何を買うか?ではなく「誰から買うか?」という感覚に変わってきている。

”足りないものを補充するだけの消費者→企業・商品・ブランドのファン”に変わってきている。

◎ファンのコミュニティ意識を高めることで

・無条件であなたのことが好きなので友達にシェアする
・歌ってみた動画は全て聴く
・動画の拡散を手伝う
・動画にコメントする
・ニコニコユーザーお気に入り登録、YouTubeチャンネル登録する
・あなたのTwitterをフォローする
・ツイート通知を付けて毎ツイートリツふぁぼする
・ライブに全通する
・グッズをコンプする

といった反応を得ることが可能になる。

◎「あなたが集めたいと思って想像しているファン層は何を欲しているか?」一晩考えてみよう。



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