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ゴール。そしてスタートラインへ

ラグジュアリーブランドに携わるようになってから、15年以上たつ。
ブランドについて「教えていただく立場」から、気がつけば「教える立場」になっていた。

「ラグジュアリーってなに?」「ブランドとメーカーの違いって何?」

そんな小さな質問から、これまで学んできたことを伝えることの難しさに直面。仕事を回すということは、自分だけが「わかっている、知っている」だけでは成り立たないことを痛感した瞬間だった。

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はじめまして。
ラグジュアリー業界でマーケティング及び、ブランディングに携わっている「うたか」と申します。
気がづけば、社会人歴20年が過ぎ、その大半をいわゆる「高級商材」という業界で過ごしてきました。
いわゆる「富裕層」を顧客にしたビジネスモデルです。

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この顧客層を仕事にする場合、転職や異動などで取り扱う商品・サービスが変わっても、対象顧客がほぼ同一のため、マーケティング戦略の考え方もそのまま応用できるケースがほとんどです。
理由は、同じ価値観・アンテナ・ルール等の「暗黙のなにか」を、「富裕層顧客」を対象に仕事をしてきた方々は、体験から身についています。

ところが・・・ある日、久しぶりに仕事以外の方々と接触するタイミングがあり、そこで、自分が毎日過ごしている「世界」が非常に変わった「異質の常識」の中で生きていることに直面します。
自分が「当たり前」と考えていたことは、周りの方からは「全て逆の発想」
そう、もう、何年も・・・長いこと、業界に染まりすぎていた自分。

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気がついたら、私は「富裕層相手に商品・サービスを提供する人」ではなく「富裕層顧客の思考にシンクロする人」になっていたのです。

それは、ある意味、マーケティング戦略を練る上では良いことですが、世間から見たら「浮世離れした会社員」的な奇異な存在!
ちょうど同じ頃、中途入社のメンバーに仕事を教えていたものの、なかなかブランドの世界観を理解してもらず「どうしたものか」と頭を悩ましていた時期。

「そうか、こういうことだったのか」

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頭の中に、一つの結論が出た瞬間でした。
「ブランドの定義」
「ラグジュアリーの定義」
「おもてなしとホスピタリティの違い」
「成り上り思考と本物思考」
「プロモーションとブランディングの違い」
「マーケティング、PR、広告、ブランディングのそれぞれの意味」

なんとなく意味を知っているような「マーケティング」
ただ共通言語・共通認識が揃っていない中で、どんなに伝えても基礎が理解されていなければ、全く意味をなさないことに気づいた瞬間でした。

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そこから「何か体系的にブランディングを教える方法は無いか?」と調べ。
辿り着いたのが「ブランド・マネージャー認定協会」

門戸を叩いた(実際はスマホをタップ)瞬間でした。

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そこには、なんとなく、ふわふわとしていた定義が
・かっちりとしたフレームワーク
・ステップを踏んで進めていく
・「デザインする」ではなく「設計する」
・創造と論理の両輪で考える
などなど・・・
まるで、星空のように無数に散りばめられていたピースが

「パチッ」

と、一つの画に収まった瞬間でした。

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いつしか、その設計図は、私にとってトレーナーへ導く航路図に。
そして、ようやく最初の目的地である「認定トレーナー合格」を手にすることができました。
念願の「ゴール」を勝ち取ったと同時に、
トレーナーとして、次の船出の汽笛が鳴り響いた瞬間でした。

さあ、いよいよ次の航路へ出発です。
新しい地図を開きます。

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