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兎がほざく

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ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
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#夢

兎がほざく1236

兎がほざく1236

ぼくは見た夢のあらすじは必ずノートに書いています。

そうして書いた夢を後で見返すのは楽しいです。

映画を思い出す感覚です。

特に場所について現実のどこの印象が顔を出しているのかを考えます。

行ったこともない現実の場所と似ていることがあって面白いです。

兎がほざく1163

兎がほざく1163

自分が現実と夢とに挟まれたものだとして、身体を取り戻すのは現実からでも夢からでもあり得るのでしょう。

歌をうたう、絵を描くなど、現実において身体を取り戻しています。

眠るのは夢において身体を取り戻しているのです。

眠りは万人のする芸術なのかもしれません。

兎がほざく980

兎がほざく980

ミノムシが色紙の細かな切れ端を集めて作ったみのを身にまとうように。

睡眠中に見た夢を起きてから思い出すと言葉が夢をなぞるように貼り付けられてゆきます。

夢はミノムシのように言葉を引き寄せるのです。

詩歌もきっとそんなふうにできるのだと思います。

兎がほざく917

兎がほざく917

眠って見る夢はどんな夢であっても言葉にならないものは出て来ないです。

言葉の働きが夢を作り出しているのでしょう。

知らないうちにファンタジーを書いているといえます。

ぼくは起きていても同じように書ける人を知っています。

夢がこちらにはみ出ているらしいです。