【書評】自己啓発本「伝え方が9割」の解説と所感 Vol.2
「なぜ自分の言葉は相手に伝わらないのか?」
「どんな言葉を使ってお願いしようか?」
そんな悩みを一度でも持った方は多いのではないだろうか?
この国では特に言語数が多い中で、何を使うのかはその人のセンスによって導かれるからこそ難題である
しかし、そこにルールや方法があれば便利ではないだろうか?
本書にはそんな答えが沢山つまっている
これは、コピーライターの佐々木圭一さんが書かれた本で、「伝え方」についてシンプルな技術をベースに書かれている
Vol.2では「イエスに変わる7つの切り口」の残りの4つにスポットをあてて解説していこうと思う
④ 認められたい欲
人間の本能である承認欲求に視点を当て、相手を認めることでそれを満たし、少し面倒なことでもしようと思わすことが目的である
◉残業を頼むときの言葉
改善前「残業お願いできる?」
→あなたのメリットでしかない
改善後「あなたの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」
→認めている言葉から始まっていることで、面倒くさいこともやってみようとする気持ちが生まれる
⑤ あなた限定
もともと人は特別感を出されると弱いです
故に、何十万円するツボとかも買ってしまうのです
◉誰も行きたくない自治会のミーティングに誘うときの言葉
改善前「自治会のミーティングに来て下さい」
→あなたのメリットでしかない
改善後「他の人が来なくても、〇〇さんだけには来て欲しいんです」
→その人の名前を使い「私こそ必要と思ってくれてる」と思わせ、心を満たすことで相手のメリットに変える
⑥ チームワーク化
人はコミュニケーションを大事にしているからこそ、集団行動をする生き物です
一人ではやりたくなことも、みんなではやりたいと思うのです
◉勉強嫌いな子どもに勉強させるときに使う言葉
改善前「勉強しなさい」
→あなたのメリットでしかない
改善後「一緒に勉強しよう」
→嫌いなことでも、一緒であれば動く
⑦ 感謝
これは最優手段にして最大の方法
人は感謝されるとノーとは言いにくい
それをうまく使った方法である
◉会社でおとしにくい領収書を事務の方にお願いするときの言葉
改善前「領収書をおとして下さい」
→あなたのメリットでしかない
改善後「いつもありがとうございます。領収書をお願いできますか?」
→感謝から入ると「ノー」とは言いにくい
◉トイレをきれいに使って欲しいときに使う言葉
改善前「トイレをきれいに使って下さい」
→あなたのメリットでしかない
改善後「トイレをきれいに使って頂き、ありがとうございます」
→感謝から入ると「ノー」とは言いにくい
以上のVol.1、Vol.2に上げた記事の①〜⑦が「イエスに変わる7つの切り口」になる
「お願い」というのは相手との共作である
自分のメリットのために言葉を連ねても、相手は動かない
しかし、①〜⑦で上げた手段を使うことで、相手の心が動き行動が変わってくるのだ
あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にはない。
相手の中にある。
Vol.3では「強い言葉」を作る技術を解説していく
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