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【完全ネタバレ】LINE謎「東大三次試験」の解説&裏話

UT-BASEが独自に制作したLINEでの謎解き企画「東大三次試験」。今日はその全貌を解き明かしたいと思います。履修制度の簡単な説明から、謎のギミックの説明まで、どうぞ楽しみながら東大の履修制度を学んでいってください。作問者であるUT-BASEのTwitterの"中の人"・某ther某sion 6期の"void"がお送りします。

※まだプレイしていない方は、このツイートから「東大三次試験」を入手しましょう!

第1問(基礎知識検査)

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(1)降年すれば分かる
いきなりの「一度、降年しなさい。」という問題文に度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか?狙い通りです!

…茶番は置いておき、まずは履修制度の話からしましょう。

降年 こうねん
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2Sセメスター終了後、1Aセメスターに戻される現象のことです。
降年が発動する条件は以下の通り:

① 進振りまでに『履修の手引き』8ページの条件を満たせない
② 進振りで進学先が内定しなかった
③ 内定後、2Aセメスターが開始するまでに内定取り消しされた
④ 自主的に進振りに参加しなかった(自主降年)

降年すると下クラと同じクラス番号が割り当てられ、落単した必修などの必要単位を回収したり、進振り点を少しでも上げるために「追い出し」に勤しむことになる。1年生として
>>降年の詳解はコチラをクリック

★問題の解説★
問題文「一度、降年しなさい。」とあるので、降年したときの時の流れ(時空の歪み?)を再現してみましょう。つまり、1S→1A→2S→1A→2S→2Aの順番に対応する文字を読めば良いのです。
すると、「ずのうのうえ」=「頭脳の上の2文字を上から読んだものが答え」になります。「頭脳」はどこにあるかと言うと、文章の3,4行目の各4文字目に縦に並んでいます。この「頭脳」の上2文字を見ると、「つえ」が答えだと分かります。
「つえ」を解答コード「8」で変換してカタカナにすると「ハシ」になりますね。

<裏話> 実はこのギミック、この謎解きの中で一番のお気に入りです。一見すると「『ず』の上」なのが、降年という操作を加えることで指示文が「『頭脳』の上」に変化するという、履修制度とひらめき?を上手に混ぜることができた一問ですね。

(2)総合科目パラダイス
これはそれぞれの漢字が何を意味しているかに気付ければ瞬殺ですね。

総合科目
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科目区分の内、任意選択の科目が集まっている"the 教養学部"の科目群。
L系列の一部の科目は(実質の)必修である。

系列
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総合科目は、学習分野の違いによってL、A~Fの7系列に分類されている。
科類ごとに7系列を次のように再分類している。

文科一・二類 L / A~C / D~F
文科三類   L・A~C / D~F
理科各類   L / A~D / E・F

この再分類したもの、基本平均点の計算や「前期課程修了要件」に用いられるので超重要。
>>基本平均点の計算と総合科目の関係はコチラをクリック

★問題の解説★
(2)では、各系列が扱う分野名の頭文字を並べています。それぞれの漢字を系列の名前(L・A~F)に置き換えると、上からBEEF、BED、CALLになります。これをカタカナにすればOKです。
最後に「解答コード」で加工して、「ツール」が答えになります。

<裏話> 本当は「CABLE」っていうもっと凄い答えがあったのですが、「解答コードで文字をずらして別の単語にできること」という制約に引っかかり断念したという経緯があります。悔しい…

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(3)基礎科目?必修?
基礎科目と必修という異なる2つの概念をちゃんと別々に理解しているかを試す問題です。(画像は文科生用と理科二・三類用です。)

基礎科目
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科目区分の内、主に必修の科目が集まっている科目群。外国語・情報・スポ身・初ゼミ・社会科学・人文科学・自然科学がこれに該当する。

必修
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明確な定義はないが、通常、進振りや前期課程修了に不可欠で、クラスごとに履修するコマが指定されている個々の科目のことを指す。基礎科目の中には必修の科目もあればそうでない科目もある。逆に、必修であっても基礎科目でない科目の存在する。

★問題の解説★
迷路を解きましょう!まずはスタート地点を探す必要があります。スタートを表す「S」はどこにあるでしょう?はい、「英語二列S」ですね。
ということで、「英語二列S (FLOW)」から出発して「基礎科目ダケ通レ」という指示に従うと、次に「必修ダケ通レ」という指示を得ます。
そこでまた、「英語二列S」から必修を辿っていくと、ルートが変わり、今度は「印度ノヨミハナニ」という問いが出現します。
印度の読みは「インド」なので、これを「解答コード」で加工した「コンド」が答えになります。
なお、「スポーツ・身体運動実習」は総合科目D系列の科目です。基礎科目の「身体運動・健康科学実習」(いわゆる「スポ身」)とは別物ですのでご注意ください。

<裏話> 「情報」のところで経路が被るのがアピールポイントです笑
必修の定義が曖昧なのを良いことに、ちょっと(かなり)グレーなことをしてしまっています。迷った方がいたらごめんなさい!

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(4)得点の仕方が器用すぎる成績表
基本平均点の計算に似たようなことをして、そこから規則性を見出す問題です。科目名を面白くすることに一番時間を割きました()

重率
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進振り点を計算するうえで、どの科目を重視するかの指標になります。重率が1なら重要度は普通、0.1なら重要度「低」、1より大きいと重要度が高くなります。重要度の高い科目は、進振りで使う平均点を大きく左右するので要チェックです。
>>重率の詳解はコチラをクリック

追い出し
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本問では、1科目だけ追い出しが発生しています。追い出しとは、同じ科目区分の別の科目でより良い成績を取ることにより、成績の芳しくない科目の重率を0.1(や0)にする操作のことです。
詳しくは「クイズ進振りケース」をご覧ください。
>>「クイズ進振りケース」早見表

★問題の解説★
本問では、得点が一番低かった科目が追い出されて重率0.1になります。その他の科目は全て重率1です。(画像では「明朝体社会論」が追い出されています。さようなら、明朝体。)
ここで、単位数×点数×重率をそれぞれ計算します。例えば、一番上の「高度田植え学」は146点になります。
…「高度田植え学」を全部カタカナにして1, 4, 6文字目を読んでみてください。なんと「コタエ」になります。このように、科目名の「その科目の点数文字目」を読めば良いみたいです。
問題になっている「目と心に沁みる概論」は、1 × 79 = 79点なので、7文字目と9文字目の「シル」を「解答コード」で変換して「トル」が答えです。

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最後に、解答欄にこれまでの答えを埋めます。

     ↓
(1)  ハシ
(2) ツール
(3)コンド
(4) トル

こうなるので、矢印の先を繋げて読むと「ハードル」が答えです。履修は本当にハードルが高いですね。

第2問(総合力検査)

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(A)カラフルシカク
★問題の解説★
この色のついた枠、辺の一部が点線になっています。どこかで見たことあるな~、というか、直前で見ているので頑張って思い出してください。
そうです。第1問の解答欄ですね。点線になっている辺を手掛かりに、どの枠にどの文字が対応しているのかを探り当てます。
すると、「UT-BASEノ公式LINEデ【コントン】ト送信シ、…シロイ「バツ」ノ間ヲ読メ」という指示が浮かび上がります。
指示に従うと下の画像が送られてくるので、2つの白い✕を探します。その間にある言葉は…「追試験」ですね。これが答えです。

前期教養ロードマップ

<裏話> この問題は履修の知識を必要としません。ただ、送信された画像は履修を考えるうえでハイパー重要なので、ぜひくまなく見てくださいね!問題も、画像をくまなく見てもらうように作ったつもりです。

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【文】(B)(1)土パラダイス
準必修(社会科学と人文科学)に関する問題です。(画像はそれぞれ文科一・二類用と文科三類用)

準必修
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文系の準必修はズバリ、社会科学と人文科学のことです。対して理系の準必修は、クラス指定の総合科目(履修するかしないかは完全任意)のことです。文理で意味が異なるというウルトラ意味不明なやつなので気を付けましょう。
>>文系準必修についての詳解はコチラをクリック

★問題の解説★
この大量の土は、それぞれ科目名の頭文字の一部です。開講されている「時期」と合わせて考えると、上から順に「法Ⅰ」「社会Ⅰ」「社会Ⅱ」「経済Ⅰ」です。
文科一・二類の問題では、前期修了要件を満たすようにすればよいので、『履修の手引き』9ページの条件に従い、文科一類生は①の「法Ⅱ」、文科二類生は③の「経済Ⅱ」を選択すれば正解です。
文科三類の問題では、追い出されない4単位を選べばよいので、単純に成績上位4単位を抜き出して…というのは嘘で、『履修の手引き』9ページの条件を考慮しなければなりません。つまり、2単位が「社会Ⅱ」なら、もう2単位は「社会」以外でないといけません。すると、次に成績が良い「法Ⅰ」が選べるので、正解は「①と③」です。

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【理】(B)(1)26マス
自然科学に関する問題です。(画像は理科一類用)

★問題の解説★
いきなりですが、空欄の数を数えると26マスあることに気が付きます。「26」という数字は謎解き界隈では定番のネタで、英語のアルファベット(=26文字)に関連していることが多いです。(それを逆手にとる場合もありますが…)
実際、この問題でも空欄の左上から横方向にa, b, c, ... ,zと埋めていくと問題のカラクリが分かります。「ワザ(waza)」の例から、各科目が開講される時期と空欄のアルファベット1文字が対応していることがわかるので、答えはaoiro=「アオイロ」だと分かります。
なお、開講される時期は『履修の手引き』61 ~ 63ページを見ると分かりやすいくまとまっています。

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(B)(2)かっこ
この問題が、全体のキーとなる問題でした。この特徴的な括弧の意味が分かればOKです。問題自体は簡単ですね。

平均合格
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既修外国語・初修外国語・スポ身のそれぞれで、もし単位を落とした科目があっても特定の条件を満たせば単位を取ったことにしてあげるよ、という救済制度です。平均合格しても進振り点には大ダメージなので、最終手段だと思ってください。
>>平均合格の詳解はコチラをクリック

★問題の解説★
左右を比較すると、特徴的な括弧によって括弧内のものが"半分"になっていることが分かります。1つ目は単位数が半分に、2例目は第一外国語、すなわち既修外国語に、3つ目は100点が半分の50点になり、ちょうど平均合格の条件を満たしています。
したがって、定義上「セメスター」の半分のものを答えればよいので、答えは「ターム」になります。

<裏話> なんで括弧にしたのかと言うと、「解答コード」の画像に混ぜ込む際に一番、違和感なく行けたからです。…それはいいとして、履修で「半分」を使う場面が無さ過ぎて作問にとても困りました…

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【文】(B)(3)重率0.1と重率0
準必修(社会科学と人文科学)の進振り点計算は特殊になっています。ここで解説するには重たいので、「クイズ進振りケース」のcase11case12をご覧下さい。

★問題の解説★
”□形”の□部分は、タームの「ム」とアオイロまたはソライロの「ロ」を組み合わせた文字である「台」だと分かります。
文科一・二類の方:アオイロまたはソライロの台形を探すと、「重率0.1」の科目=追い出された科目を答えれば良いことが分かります。つまり、一番点数の低い科目である「社会Ⅰ」です。
文科三類の方:アカイロの台形を探すと、「重率0」の科目=追い出された不可の科目を答えれば良いことが分かります。その科目は「経済Ⅰ」ですね。

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【理】(B)(3)任意選択の基礎科目
理系独特のトピックとして、任意選択の基礎科目があります。任意選択の基礎科目は、以下に掲げた科目です。

理科一類  :基礎実験Ⅳ・生命科学実験
理科二・三類:数理科学基礎演習、数学基礎理論演習、生命科学実験

★問題の解説★
”□形”の□部分は、タームの「ム」とアオイロまたはソライロの「ロ」を組み合わせた文字である「台」だと分かります。
アオイロの台形を探すと、「重率0.1」の科目=任意選択の基礎科目を答えれば良いことが分かります。つまり、上に掲げたリストから適切な科目を選択すれば正解になります。簡単ですね。

第3問(応用力検査)

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(画像は文科生用ですが、理科生はALESSに読み替えれば大丈夫です。)

ここまで比較的に簡単めの謎が続いた※から、最後の最後に全員引っ掛けてやろう…
※難しいのはあくまで履修制度であって謎ではない!!!

そんな思いから、このような悪意のある問題が生まれました(殴
まずは焦らず、履修制度の解説から始めます。

基本平均点
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簡単に言うと、進振りにおける「戦闘力」です。基本平均点が高い人が勝つ。ただそれだけです。(なお、基本平均点の他に、指定平均点、指定重率や履修点というのもあります。私は個人的に、これらをまとめた概念として「進振り点」と呼んでいます。)
基本平均点は、『履修の手引き』55ページと、55ページが参照する9ページの条件に基づいて計算されます。
>>基本平均点の計算方法はコチラを参照

基礎科目の英語と総合科目の英語
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「クラス指定型英語中級」「英語一列①・②」「英語二列S・W」の組み合わせは決まっています。『履修の手引き』13ページ真ん中の表を見てみましょう。ポイントは、FLOW(「英語二列S」)とALESS/SA(「英語二列W」)は同セメスターに開講されない、ということ。「英語二列W」の相方は、必ずターム制の「英語中級」です。

他クラス聴講
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クラス指定の基礎科目の必修で落単すると悲劇が起きます。
すなわち…

受講できるクラス・学年が指定されているから再履修ができない!!!

>>再履修ができる条件

そこで用意されたのがこの「他クラス聴講」という制度です。クラスの指定の枠を超えて履修ができるこの制度ですが、厄介なことに、再履修の場合には得点の上限が設けられています。
例えば、ALESS/SAを再履修して、たとえ100点満点のパフォーマンスを出したとしても、75点で打ち止めになります。
また、他クラス聴講できる時期は決められています。『履修の手引き』40 ~ 41ページを参照しましょう。
>>他クラス聴講の詳解はコチラをクリック

★問題の解説★
問題は、「基礎科目の平均点」なので総合科目L系列の「英語中級」は全力で無視して計算します。

…で、普通に計算すると (X, Y, Z = 8, 6, 8)で「イコイ」が答えになる…はずだったのですが、

本当にそれでよかったのでしょうか?

〔罠1〕
画像の成績表をもう一度ご覧ください。何か変ですね?

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先ほど、

ポイントは、FLOW(「英語二列S」)とALESS/SA(「英語二列W」)は同セメスターに開講されない、ということ。「英語二列W」の相方は、必ずターム制の「英語中級」です。

と書きましたが、この成績表ではそうなっていません。
これが何を意味しているかというと、この人(敢えて名前は書きませんが!)は1Sで「英語二列W」を落としていて、2Aで他クラス聴講したということ。(この人は大学3年次なので降年や留年はしていません。)
ここに気づけたアナタ!履修マスターです。おめでとう(?)

〔罠2〕
話はここで終わりません。2年生での他クラス聴講は、得点の上限がありました。「英語二列W」の上限は75点なのですが、X=「解答コード」=8だと84点になってしまい、限界突破してしまいます。

「じゃあ、規定の通り75点にすればいいじゃん」

と思ってゴリゴリ計算を進めると、全ての条件を同時に満たすX, Y, Zの組は存在しないことが分かります。

「おいおいおい…どうなってるんだ???」

となります。(そういう想定です。)ここで、唯一値を動かしうるX、すなわち、「解答コード」が違うのではないか?との嫌疑が生まれますね

(ね!(圧力))

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…よく見ると、

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あああ゛解答コードにも”半分”を表す括弧がついているじゃないかぁぁ

ということで、「解答コード」が本当は4であったことが分かります。そもそも、既知のXがわざわざ存在すること自体、伏線だったのかも。
※謎クラの皆さんは☝の問題が出た時点で解答コードのギミックに気づかれた方も多いと思います。流石ですし、それはそれで良いと思います。

「よっしゃー!これで『英語二列W』の得点が75点を切ったぞ!」

この事実を発見した嬉しさを糧に、爆速で平均点計算をやり直します。

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X=4を代入して計算すると、(X, Y, Z) = (4, 6, 4)だと分かり、本当の答えは「ミコミ」であることが分かります。ここまで辿り着いた方は「履修マスター」になる見込みが高いですね!!

〔罠3〕
そうなんです。あくまで「見込み」なのです。ここで検査を終えてしまった方、

本当にそれでよかったのでしょうか?

このままでは完全クリアはできません。「解答コード」が変わったことによって、他にも変わる部分がありますね。

そう、第1問の解答です。

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「解答コード」が変わってずらす文字数が変わったので、当然にこの答えも変化します。真の正解をまとめると

     ↓
(1)  ニク
(2) セール
(3)カンド
(4) タル

になり、「ニードル」が答えになります。針のように鋭い集中力・洞察力がある方なら辿り着けたでしょう。

そして、第1問の答えを用いている第2問の(A)も変化します。

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先ほどと同じように、カラフルな枠に文字を入れていくと、指示は

「UT-BASEノ公式LINEデ【カンタン】ト送信シ、…クロイ「バセ」ノ間ヲ読メ」

になります。

公式LINEに移動して【カンタン】と送信すると、次の画像が送られてきます。

進振りケース宣伝

やることはカンタン、「黒いバセ」を探せば良いんです!…??バセ??

「バセ」なんてものは存在しない…と思われるかもしれませんが、よ~く画像を見てください。2つの黒い「バセ」が存在します。

それはこれです。

ロゴ白背景

"BASE"

2つの「バセ」の間には「おわり」の3文字があるので、これを元のLINEに戻って送信すれば完全クリアです。

〔罠4〕
ちなみに、第3問を解答しないままこれを解き「おわり」にたどり着いた方にはもう一つの罠が仕掛けられていました。
この「おわり」というワードは、最初の方に検査を終わらせるワードとして説明されていました。

また、システムに登録されたワードのうち、検査の進行に関係するものを紹介します。

【ヒント】
UT-BASEのLINEを登録してくださったお礼に、UT-BASEがこっそりヒントを出します。目次から表示したいものを選択して下さい。

【ページ】
問題を選択すると、『履修の手引き』で参照すべきページが大まかに表示されます。

【おわり】
検査を終了します。一度送信すると取り消せないのでご注意ください。

すなわち、第3問を解答しないままに「おわり」を送信してしまうと即刻検査終了、不合格というトラップが仕掛けられていました。
送信を思いとどまって第3問を先に解きに行く必要がありましたとさ。めでたしめでたし。

おわりに(裏話)

以上、解説&裏話でした。
今回、このLINE謎を制作するにあたって、「手引きで謎を一作品作るとか無理くね?」と思っていましたが、履修の複雑さを逆手にとることでここまで悪意のある作品ができました()
この謎解きは、複雑怪奇な履修制度があったからこそ誕生したわけです。

また、謎解きとは関係ない部分で制作に時間がとられた作品でもあります。
今までに軽いLINE謎を作ったことはありましたが、ここまで大掛かりな(科類ごとに表示する問題を変える・途中でフラグを立ててそのフラグをもとに後程分岐する)システムを作ったことは無かったので、まずはプラットフォームの模索から始まりました。
このようなことは通常のLINEではできず、色々と迷いました。

そこで辿り着いたのがLINE Messaging APIです。これをGoogle Apps Script(GAS)というJavaScript系の言語で扱うことで、今回のシステムが成立しました。Messaging APIもGASも今まで一度も触ったことがなかった(なんならJavaScriptも触ったことない)ので、ひたすらググりました…
今までにCとC++には触れていたので、基本的な部分はすぐ理解できたことは幸いでしたね。

謎作成~デザイン~システム実装まで一人でやるのはなかなかハードでした。デバッグに参加してくださった皆さん、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

はい、こんな話しても誰も面白くないと思うのでそろそろ切り上げようと思います。
この度は「東大三次試験」をプレイしていただきありがとうございました。拙い作品ながら、履修制度への理解を少しでも深めていただけたら幸いです。

ぜひ、#東大三次試験 で感想等ツイートしてくださると泣いて喜びます!

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