【Twitter連携企画】クイズ★進振りケース(CASE04)
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【Twitter連携企画】クイズ★進振りケース(CASE04)

 オンライン授業が始まって早1ヶ月。新しい生活様式での「大学生活」に慣れてきた人も多いのではないだろうか。しかし一方で、定期試験や成績評価、そして特に、進学選択、いわゆる「進振り」には不安を抱えているだろう。コロナ禍の影響を完全に取り除くことはできないが、我々にできるのは進学条件を今一度確認し、問題なく志望学部・学科に進む準備をすることだ。
 UT-BASE公式Twitter( https://twitter.com/UtBase )で行われている、進振りのあれこれを具体的な例を用いて理解する「クイズ 進振りケース」。第4回は基本平均点の計算についての問題だ。解説もあるので、ぜひ参考にしてみてほしい。なお、断りの無い限り、既習外国語(英語)と初修外国語を選択した非TLP生を想定しているので、これに該当しない人は適宜、『履修の手引き』を見て確認してほしい。

CASE04 【基本平均点の基礎】

【問題】
文科三類2年の湯治部(ゆちべ)さんは成績表を紛失し、基本平均点が分からなくなってしまった。幸い、原評価(点数)のメモが画像として残っていたのでそれを基に計算した。彼の基本平均点はいくつか。(便宜的に少数第2位四捨五入)

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【選択肢】
① 74.6点
② 79.4点
③ 79.6点
④ 79.9点

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知識の確認

 今回は基本平均点の算出についての基礎的な部分を勉強しよう。応用的な部分については今後順を追って勉強していく。まず、最初は手を動かしてもらうのが一番なので、皆さんには計算が簡単な例で「基本平均点」を計算してもらった。(計算が面倒だとは思いますが、まずは実際に手を動かしてみるのが大事なので頑張ってやってみてください!)以下、とっつきにくい概念が出て来るが、頑張ってついてきてほしい。

■基本平均点について
 進振り競争は、基本的にはこの「基本平均点」の多寡で決する。その計算方法は『履修の手引き』55・56ページに明記されている。なお、学部によっては「指定平均点」や特別な加点方法、面接等を用いる場合があるが、それは後日解説する。

 基本平均点について最低限知っておきたいルールは以下の通り。
<1>
基本平均点の計算は『履修の手引き』55ページの表の単位数で計算する。すなわち、「既習外国語5単位+初修外国語6単位+…+総合科目〇単位」と総計すると、文系は最低50単位、理科一類生は最低56単位、二・三類生は最低57単位が計算で使用されるとわかる。
<2>
単位を取得した科目は、自動的に、各科目の分類ごとに、条件(*)内で成績の高い順で処理される。
(*)例えば、総合科目なら、『履修の手引き』9ページにある、総合科目D~F系列で「2系列以上にわたり」等の条件が考慮される。後日詳しく説明するので、今はまだ「ふ~ん」程度の理解でもよい。
<3>
同表の最低単位数より多く履修登録した場合は、最低単位数を超過した単位数について、成績が低いものから重率を0.1として基本平均点に算入する。(基礎科目の例外あり)
<4>
基本平均点に算入されるのは、2Sセメスター終了時に成績が発表されている科目である。(履修した科目ベースではない。集中講義など、成績発表が間に合わない科目があるので注意。)
<5>
成績が「合否」だけしか出ず、原評価(点数)が不明なもの(主題科目等)は基本平均点に算入されない。
<6>
基本平均点の計算式は次の式で与えられる。いわゆる「加重平均(重み付き平均)」の計算である。

「基本平均点」=各科目の(評点×単位数×重率)の総計 / 各科目の(単位数×重率)の総計
数式に起こすと

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である。

■重率
 上の計算式で登場した重率(じゅうりつ)とは、基本平均点を計算において、科目の重要度を表す数値である。重率が1ならその科目の重要度は普通、1未満なら重要度低め、1より大きければ重要度高めということになり、その重要度によって基本平均点への影響力が変化する。したがって、もし点数が低くて基本平均点を下げてしまうような科目の重率が0.1であれば、基本平均点の下げ幅は重率1のときと比べてかなり抑えられることになる。

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 標準的には重率は1だが、55ページの表のように、重率が0.1であったり、後述するが、実質的に重率が0であったりするものもある。学部によっては独自の重率を定めていたり、特別に加点したりするところがある。詳しくは『履修の手引き』の96~100ページを参照されたい。

■『履修の手引き』55ページの見方
 ここからは基本平均点の実践的な計算方法を紹介する。ただ単に数式に当てはめればよいだけではないので、これを読んでしっかり理解しよう。読む際にはできれば『履修の手引き』55ページを手元に用意してほしい。なお、以下では、55ページの表(計算式の下の部分)にある「1)」などを「1番」などと呼ぶ。それでは計算手順を説明しよう。なお途中、いくつか画像が出て来るが、いずれも文科三類の例である。

① 文系は表の1番~7番、理系は1番~5番の各項目について、そこに記載された単位数と、自分の履修した科目(単位)を対応させる(※)。
※点数の高い順に対応させていく。落単した(50点未満の)単位も含める。
条件が付されている場合はその条件も加味して成績順に対応させよう。
・条件の例:
総合科目A~D系列で「2系列以上にわたり6」
総合科目L系列は「英語中級・上級」の3単位を含めて
…いずれも『履修の手引き』9ページに記載されている。

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対応させると上の画像のようになります。(画像の「1)」~「7)」は『履修の手引き』55ページの表中の番号に対応しています。)

② ①で対応させた結果、表の規定の単位よりも自分が履修した単位(落単含む)が少ない場合、「0点算入(※)」を行うことで規定の単位数に達したとみなす。下の画像の「法Ⅰ」のように、”取得”単位数ではなく、”履修”単位数で数える。したがって落単した科目の点数もそのまま採用される
※0点算入については次回説明するが、以下の画像でも十分理解できるだろう。

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(0点算入を行うことで履修不足単位数の穴埋めが行われる。)

③ ①で対応させた結果、表の規定の単位よりも自分が”履修”した単位(=50点未満の科目の単位も含む)が多い場合、条件を維持しつつ、点数の低い順番で、そのはみ出た単位の重率を0.1とする(※)。それ以外の科目の重率は1である。
これが55ページにある、文系の8・9番、理系の6・7番の規定に該当する。

※はみ出た単位が、基礎科目(理系は任意選択のものに限る)で落単したものだった場合、この単位は例外的に基本平均点算出の対象外になる。(重率0とみてよい。)下の画像では、成績の一番低い「数学Ⅰ」がはみ出たこととなり、基本平均点計算の対象外になっている。

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④以上で求めた単位数と重率と点数を、基本平均点の計算式に代入する。
以上が55ページの表の見方だ。

問題の解説

さて、言葉で色々書いていても、実際に計算してみないと実感がわかないと思うので、実際に計算をしつつ、問題の解説としよう。
【問題】

スライド12

【選択肢】
① 74.6点
② 79.4点
③ 79.6点
④ 79.9点

【解答】

【解説】
 基本平均点の計算に当たっては、科目区分ごとに、付された条件を考慮しつつ、科目を点数の高い順に並び替えたうえでどの科目が重率1になるのかを考える。科目区分とは、『履修の手引き』55ページの表にある、「既習外国語」や「総合科目」といったものである。繰り返しになるが、「どの科目が重率1の枠に入るか」を中心に考えていくのがよい。

 画像の成績表は、すでに科目区分ごとに得点順で並び替えてあるので、あとは科目区分ごと・条件ごとに単位数を数えるだけでよい。『履修の手引き』55ページの表と照らし合わせると、例えば「既習外国語」は5単位最低でも必要なところ5単位ピッタリに履修していることが分かる。同じ要領でいずれの科目区分についても見ていくと、全て最低単位数は超していることが分かる。

スライド15

 そして、『履修の手引き』55ページの表によると、この最低単位数は重率が1である単位数の枠とみてよいので、重率1の枠は全て充填されていると言ってよい。成績のよい科目の順番で枠が埋まっていくので、80点である科目が全て重率1であることが分かる。これで基礎科目と総合科目(表の1番~7番)の枠が全部埋まったことになる。
 なお、1蕃~4番は必修であり、最低単位数より多く単位を取ることができないから、「成績上位何単位」という考えはしなくてもよく、1番~4番は機械的に全て重率1としてよい。
 下の画像は、以上を基に、重率が1になる科目を確定させたものだ。

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 次に処理すべきは、重率1の枠からあふれていて、まだ重率が確定していないところ、すなわち、科目区分「社会科学」と「総合科目」である。

 先に総合科目を説明する。湯治部さんは総合科目を全部で29単位を履修している。これは、55ページ表にある「総合科目(文科三類)」の、重率1で計算される25単位の枠を4単位分超えている。したがって、成績順で下位である総合科目Cの4単位(「日本国憲法」と「ジェンダー論」)は、重率1の対象外となり、表の9番の「上記以外で…履修科目登録した展開科目・総合科目」として計算される。この4単位の重率は0.1である。(重率1の枠に付されている条件、「3系列以上にわたり(中略)17(注2)」はなお満たされている。)

 次に、落単してしまった基礎科目「数学Ⅰ」であるが、湯治部さんは既に「法Ⅰ」と「経済Ⅰ」で単位を4単位取得しているので、これら2科目で表の5番「社会科学」の重率1の枠は埋められている。すると、「数学Ⅰ」は表の8番に該当し、重率0.1になるかと思われるが、実はそうではない。というのも、55ページに記載されたルールは、「8)上記以外で…単位取得した基礎科目」とあるからだ。先ほど見た総合科目は表の9番で「履修登録した」と書いてあるから、重率1の枠からはみ出した科目がたとえ不可だったとしてもその点数が基本平均点に算入される。一方、基礎科目の重率1の枠からはみ出した単位については、「単位取得した」科目に限定されるので、不可・欠席なら基本平均点に算入されない。
 したがって、湯治部さんの「数学Ⅰ」は、重率1の枠からはみ出た不可の基礎科目なので、基本平均点には算入しないで済む。

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 以上まとめると、各科目の重率は下の画像のようになるから、あとは基本平均点の計算式にあてはめるだけである。

スライド20

なお、各選択肢に用いた計算方法は次の通りであった。
①(74.64点)は、全科目を重率1で計算している。
②(79.40点)は、基礎科目「数学Ⅰ」の重率を0.1で計算してしまっている。上述したように、単位を取得できなかった基礎科目は基本平均点に算入しない。
③(79.56点)は正しい方法で計算されている。
④(79.88点)は、落単した科目を無視して過去を清算しようとしている。

 4つの選択肢の得点を比較してもらえるとわかる通り、失敗した科目の重率が低ければ低いほど、基本平均点は高くなる。したがって、単純に進振り点を最大化させたければ、最低限の単位しかとらず、かつそれらの点数が自分にとってのベストである必要がある。もちろん、失敗した科目があれば、再履修や追い出し(後日説明します)を行うことで基本平均点を大きく上げることができることは強調しておきたい。
(終)

 以上のことは基本的にほぼ全て『履修の手引き』に掲載されている。万が一履修条件の抜け漏れがあった場合は、すぐに手引きを参照しよう。特殊な成績計算方法を採用している学部・学科もあるため、各位志望に合わせてチェックしてほしい。
 また、進振りに関する詳細な情報を掲載しているUTaisaku-Webや成績を入力すると自動で基本平均点を計算してくれるUTESなどのサイトを活用するのも有効だろう。
もちろん、UT-BASEでも進振りに関する耳より情報をご提供していく予定なので、参考にしていただければ幸いである。次回のクイズも引き続き、「基本平均点」をテーマに出題する。お楽しみに!

補充問題

【CASE04 補充問題】
第1問
以下は文科二類のある学生の基礎科目「社会科学」の成績表である。このとき、「数学Ⅱ」の重率はいくつか。

科目名	単位	得点
経済Ⅰ	2	80
経済Ⅱ	2	75
数学Ⅰ	2	50
数学Ⅱ	2	30
政治Ⅱ	2	0

第2問
以下は理科二類のある1年生の基礎科目(自然科学)の「数理科学」の成績表である。これを基に基本平均点計算を行う場合、A~Cに入る数値を答えよ。

科目名			単位	得点 重率
数理科学基礎		2	90   1
微分積分学①		1	90   A
線形代数学①		1	49  B
数学基礎理論演習	1	80  C


【解答解説】
第1問
『履修の手引き』55ページによると、文科二類の社会科学において、重率が1となる単位数は8単位である。したがって、成績上位8単位をまずピックアップすると、「経済Ⅰ」、「経済Ⅱ」、「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」になる。したがって、たとえ「数学Ⅱ」が不可だったとしても、これが重率1として採用される。したがって答えは1である。なお、不可である「政治Ⅱ」は基本平均点の計算には使用されない。(理由が分からない人はもう一度記事を読み直してほしい。)

第2問
『履修の手引き』55ページによると、理科二類の自然科学で重率が1となるのは、「任意選択科目を除く27単位」である。(ちなみに、自然科学は必修なので否が応でも27単位ピッタリになるから成績上位何単位という概念は生じない。)任意選択科目とは、「基礎実験Ⅳ」と「生命科学実験」、理科二・三類の「数理科学基礎演習」・「数学基礎理論演習」のことである。もしこれらで単位を取得していた場合は、『履修の手引き』55ページの6番に該当する。また、任意選択でない基礎科目は不可であっても基本平均点に算入されることに注意。
よって答えは、A…1、B…1、C…0.1である。

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