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やりたいことなんて、なくていい。(本の感想)

本の感想です。
伊藤洋一さんの「やりたいことなんて、なくていい。」です。

あらすじ

まずは簡単なあらすじです。

前半は作者の経験を通じて「キャリアプランなくてなくてもいい」という持論。
やりたいこと(will)がないなら、できること(can)とやるべきこと(must)を極めればいいという主張。
作者自信も昔からもやりたいはなかったが、目の前の仕事に対して全力で取り込むことで実践を通じての経験値を蓄積してきた。
それが次の仕事、次の仕事とつながって行き、現在のキャリアに繋がった。

後半は主にリーダーシップについて。
作者の経験を通じてリーダーシップについて述べています。
リーダーの仕事は「意思決定」をすること。
意思決定することでチームの仕事を前に進めることがリーダーの役割。
ただし、その意思決定のは自分の「信念」を伴う事。
信念は誰しもが持っている。
自分の現在・過去を振り返ることで経験に基づく自分の信念に気づくことができる。

やりたいことがなかった僕の人生

あらすじはここまで。
ここからは僕の感想です。

僕がこの本を手にとったのは完全にタイトルが今の自分に刺さったからです。
ちょうど「夢」について考えていました。
昨年末くらいから夢にむかって頑張っている人を見る機会が増えました。
確かにやりたいことをモチベーションに仕事をするのは強いです。
(しかも夢を持っているのはカッコいいね。)
一方で、僕は昔から今までやりたいことが特段ない人生を歩んできました。
大学では数学を学んでおりましたが、今思い返すと特別に数学がやりたかったわけではないです。
大学を卒業して銀行に就職しました。ですが、特に銀行員になりたかったわけではないです。
銀行の採用面接のときに、面接担当してくれた方からのフィードバックで「志望動機が弱い」と言われたのを覚えています。
その時はあまりピンときてませんでしたが、入社式のときに銀行の同期たちが「自分のやりたいこと」を語っていたのを聞いた時にピンときました。
志望動機ってこういうことか…と。

皆さんやりいたことありますか?

やりたいことを「決める」こと

全くやりたいことがないか、と言われればそういうわけではないです。
おいしいチョコを食べたいですし、食後のコーヒー飲みたいですし、走ることが好きですし、絵や文章で表現をすることが好きですし、田舎で静かに広い部屋に暮らしたいですし。
けどそれと「数学者になりたい」や「銀行員になりたい」は異なりますね。
仕事にしたいか(できるか)どうかの点です。

チョコが好きでもショコラティエになりたいわけではないです。走るのが好きでも職業ランナーにはなれません。
仕事にするには「これで食っていく」ということを決定する必要があります。
つまり単にその場の選択のみで終わる話でなく、未来の行動をも決定する必要があります。
その決定をしてまでやりたいことはあるか?
と言われるとチョコもコーヒーもランニングも絵も文章も田舎暮らしも「全くそんな気はない」が回答です。

となると自分の将来を選択する基準は?
「やりたいこと」がないなら「出来ること」で勝負するしかないですね。

僕は「自分のできることは?」という目線で今まで人生の選択をしてきたと、思い返します。
僕は数値を扱うのが得意で、かつ論理力が秀でて頭がいいんです。(ん?)
その意味で銀行員は向いているかもしれませんね。
今の仕事に不満は色々とありますが、力を注げるだけ注げるのが仕事の特徴です。
この本の作者はいい成功例になると僕は思いました。
(脱線しかけたけど本の話に帰ってこれた…よかった…)

今の仕事はまさに「決定」をすることです。
そのあたりの感想を書こうかと思いましたが、長くなったので一旦終わります。
またの機会に書きます。

以上です。ありがとうございました。

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