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AIの未来を占う!NVIDIA破滅の前兆(完)

みなさん、こんにちは!
米国株式義塾です。「AIの未来を占う!NVIDIA破滅の前兆」第3回を始めましょう。
本連載では、AI関連の市場で耳にすることも多い超大型株、NVIDIAを取り上げます。
市場の注目を集める超大型株を記事に取り上げるのは怖さもありますが、先日のNvidia(NVDA)の暴落に関連し、AI産業全般についてのインサイトを3回に分けてご紹介します。

第2回はこちらから

前回はAI産業の需要を計算してNVIDIAの売上に成長の余地があるのか読み解いてきました。
第3回では、AIの特性から今後の需要を見て、それにともないどれだけNVIDIAに成長の余地があるのか確認していきましょう!




写真の出典: Olive Technologies

AI産業を考える上で、最も重要なのは、私たちのような一般的な消費者にとってのAIではなく、企業の立場でのAIです。 AIの生産性向上という言葉はたくさん聞いてきましたが、その裏に隠されている真意を把握しなければなりません。

AIがもたらす可能性のある誤った結果

AIがもたらす可能性のある問題は、AIの問題ではなく、それを企業で使う際の問題です。

さぁ本題の前に一旦寄り道しましょう。
小説「錬金術師」には、錬金術師師が主人公に次のように語るシーンがあります。

『明日、あなたのラクダを売って馬を買いなさい。
ラクダは人を裏切る獣です。
何千歩歩いても疲れた様子は一切みえません。
それなのにある時突然がくんと膝を折って、息絶えてしまいます。
しかし、馬は徐々に疲れていく動物です。
これからどれだけ走れるのか
そして、いつごろ死ぬのかを予測することができます。』

錬金術師


エンジニアとして私がこれを読んで感じたのは、「真新しいものが必ずいいわけではない」ということです。

最新鋭のツールの中はとても豪華に見えるものもありますが、いざ実際に使ってみると期待以下で残念なケースがあります。研究室の中では見栄えが良くて、商品のうたい文句も良さそうに聞こえるものなのに、いざ実践してみると全くうまくいかないのです。まるでラクダが元気そうに見えても、外に出すと突然死んでしまうようなもので、これはユーザーからしてみると大きなリスクを抱えることになります。

事業をする立場から見ても、リスクが予測可能であるということはとても重要です。いくら見てもリスクがないように見えるというのは、実はリスクに気づいていない可能性が非常に大きいので、リスクがない状態というのは、普通は見えざるリスクがあることの暗示になっていることが多いです。


写真の出典: Eyewire Blog


AIというツールは、上の小説の錬金術師の言葉で「ラクダ」に該当する技術です。


最終回である今回は、文量も約10,500字と非常に長く、かつ質としても非常に濃い内容となります。誠に勝手なのですが、この先の部分は有料とさせていただきます。

200円、、ちょっと高いです。
が、2万円分の価値を込めて作成しました。

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9,306字 / 11画像

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