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【2019年度最新版】PMが選ぶプロジェクト管理ツール3選

スタートアップで2年ほど、開発チームと自分自身の成長に合わせて色々なタスク管理ツールを試してきました。その中で、開発チームのスケールやスクラム成熟度によって、各種ツールの向き/不向きがあるのが何となく分かってきました。
この記事では、これまで僕が使ってきたツールのgood,bad等を勝手にレビューしてみようと思います。記事の最後にまとめの表があるので、簡単に読みたい人は途中読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

GitHub(Projects)

good = すぐ始められる, アカウント管理が楽

bad = ビジネスメンバーが使いにくい, タスク管理の粒度が荒くなる

タスクの親子関係が使いづらく、実際に使えるユースケースとしては、バグ・不具合の管理くらいではないかと思っています。また、エンジニア中心のチーム向きだと思います。確かにOSS開発に適していると思います。

Trello

good = ほぼ無料, アプリ対応有り, 誰でも簡単に使える, integrationが豊富

bad = スプリントの設定が出来ない,スクラムが出来ない

プロジェクトマネジメントのツールとしては手軽で良いと思います。リリース前のバグ洗い出しや、サイト制作案件など、短い期間限定のプロジェクトで向いていると思います。

ZenHub

good = Epic(taskの集合体)の概念がある, velocityを計測でき、スクラムが出来る

bad = スプリントを無視して雑に使えてしまう。その結果、すぐにスクラムでないただのカンバン管理になってしまう(自己責任?)

スクラムに慣れた人が、丁寧に運用すれば使えるツールだと思います。ただ丁寧にスクラムを運用するには、タスクの一覧性やスプリントレポート周りに機能不足を感じます。

Pivotal Tracker

good = 簡単な設定ですぐにスプリントを始められる, ショートカットキーが便利, スプリントを強制される

bad = UIが古い, タスクの一覧性が悪い,Markdownが使えない(確か)

スプリントを強制されるのは良いことだったと思います。誰でもスクラム(の一部)を体感できるツールです。個人的には硬派で好きなツールだったのですが、サブタスクが使いにくい(?)かUIが古すぎた(?)か何かで、解約してしまいました笑

Asana

good = モダンなUI, 動作が軽い, キーバインドが使いやすい, List形式のタスク一覧が見やすい, サブタスク作成が手軽

bad = スクラムが出来ない

Asanaは良いツールでした。簡単に言うとイケてるTrelloです。
特に、キーバインドでサクサク使えるタスク管理ツールという意味では、これ以上のプロダクトには出会っていないです。割と長い間使っていたのですが、開発チームの規模拡大により、本格的なスクラムの管理ツールが求められるようになりました。

というのは、やはりスプリント管理が出来ないと、どこが遅延の原因だったのか等をきちんと振り返りすることが出来ず、行動変化を起こし成長させることが難しかったです。この為にAsanaを辞めて、バックログ(タスク)の一覧性と、スプリント内のカンバン管理スプリントレポートの充実を軸に次のツールを選定しました。

JIRA Software(cloud)

good = 情報設計がしっかりされていて使いやすいUI, 課題の分割機能のおかげで、細かい粒度でのプロダクトマネジメントが出来る, スプリントの開始を明示的に行える, スプリント内のポイントの増減を記録してくれる

bad = サービス内のあらゆる設定が正規化されており、タスクのフォーマット変更などが根深い, 仕様理解力が試される(笑)

おなじみのJiraですね・・!最後はここに辿り着きました。老舗なので古い時代の辛い思い出がある人も多いかと思いますが、Jira Cloudは定期的にリリースが行われていて、使いやすくなっている印象があります。(先日はMarkdown編集中のline-heightスタイルが、いい感じに修正されていましたw)

Asanaのレビュー時にも書きましたが、バックログの一覧性とスプリント内のカンバン管理を併用できるのはJIRAのコアなUXだと思います。また、課題の分割, クローン, タスク種別とエピックの色分けなど、バックログ管理の為の機能が充実していて、スプリントレポートやバーダウンチャートも申し分無いです。

まとめ

最後に簡単にですが、各ツールの特徴を表にまとめてみました。

タスク管理は、チームの開発効率に大きく影響します。チームの状況によって、ベストなツール選定も変わってくると思いますので、ぜひ幾つかのツールを試して選定してほしいと思います。この記事がその一助になれば幸いです。

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