アメリカ出版社、上司のジェニーちゃん
2019年の年明け、上司のジェニーちゃんと私は、オフィスの下にあるカフェで二人会議を実行した。ジェニーちゃんはカプチーノをオーダーし、私はチャイを。そして二人で一つのパウンドケーキをシェアすることにした。「ここは私が払うわ!」と彼女は財布を出そうとする私の手を遮った。頼もしい限りである。上司をちゃんずけで呼ぶのは失礼なのかもしれないが、私より10歳年下で、最近婚約した彼女にはやっぱり “ちゃん”が似合ってる。
「鏡子、今年の目標は何?周りのお世話をするだけじゃなくて、あなたの