アメリカで小説を出版するまでの道のり:エージェント編2

「とても気に入った。でも一つお願いしたいことがある。お電話で話せるかしら」とメールには書いてあった。

エージェントからの書き直しリクエストはよくあることで、良いサインでもありナーバスにもさせるサイン。大抵のエージェントが無視をしたり9ヶ月後ぐらいに5文程度の感想と最終的な判断として、「私には売れる自信がない」などの丁寧な断り文が送られてくるのが一般的。私たち編集部にエージェントから届く原稿は、つまり彼らの手によって大きくアカが入り、一応完璧な状態で送られているのだ。近年ではアメリカの編集者は編集をしないと言われることがあるが、もちろんそこから再び編集ノートが加えられる。

マーサからのリクエストは「せっかくつながりのあるお話が連なっているから、関係のない作品を引いて連作短編集に変更できるかしら」というものだった。大変まともな感想である。

原稿が編集部に届いたあとの過程しかを知らない私は一体どれぐらいの期間で直せば良いのか聞いた。すると、「好きなだけ時間をかけてー」と言われた。全く期待されていない様子。。。とほほ


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