夢日記616 ~ 野球部の上下関係 ~
私は、数名の野球部の男子高校生たちに混じって、野球の練習をしていた。私は練習をしながら、「昔は阪神タイガースの選手の名前と背番号をことごとく言えるほど野球が好きだったのに、今は野球と無縁の生活を送っている」ということを部員らに語り聞かせるなどしていた。
練習が終わったあと、私はグラウンドの隅に転がっていたボールを拾いにいこうとして歩き出した。すると、ひとりの部員が私を追い抜いて、ボールを拾った。私は別のボールを拾おうと再び歩き出したが、またしても別の部員が私を追い抜いていき、ボールを拾った。どうやら、「下級生の部員が上級生の部員より先にボールを拾うように」と指導されているらしく、彼らは私にボールを拾わせまいと一生懸命に拾っているようであった。
驚くべきことに、彼らはみな足を負傷しており、足を引きずるような状態だったのに、私より先に駆けていってボールを拾っていた。しかも、彼らはグラウンドにできるだけ足あとをつけないよう、グラウンドを歩く際には先輩部員がつけた足あとの上を歩くように心がけているようであった。
私は、厳しい上下関係に驚きつつも、その上下関係を忠実に守る下級生部員のまっすぐさに少し感銘を受けた。
< 完 >
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