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夢日記610 ~ お久しぶりです ~

 勤務校の高3がもうすぐ卒業するという段階で、新しい先生が高3学年団のひとりとして配属された。私は、この妙なタイミングで採用され、高3学年団に入ったその先生のことが気になり、興味本位でその先生の顔を見にいった。すると、その先生は、知り合いのN先生であった。

 私は、他校で半年ほどN先生といっしょに勤務したことがあったが、N先生が退職してから15年ほど、まったく顔を合わせていなかった。そのため、私は、このようなところで再会したことを非常に驚いた。一方、N先生もすぐに私に気づいて、「久しぶり~!!」と言いながら駆け寄ってきた。

 N先生は、久しぶりに再会したことを喜んでくれたのか、私に両手をさしのべて握手を求めてきた。しかし、私はコロナ禍のこの状況で握手をするのをためらい、近くに消毒液がないか探した。ところが、近くに消毒液はなく、私は手をさしのべるべきか悩んでオロオロした。そして、私がオロオロしていたせいで、結局、N先生と握手することはできなかった。なお、間近でN先生の顔を見てみると、しゃくれていたはずのN先生の顔は、なぜかふっくらとして丸みをおびた顔になっており、まったくしゃくれていなかった。

 その後、私はN先生と別れて、校舎内を歩いていた。そのとき、私はY先生に出会った。Y先生も、私と同様に、新しく配属された先生が気になって見にいこうとしているようであった。私は、今から高3の教室に行ってもN先生はいないと察していたので、Y先生に「いま行ってもいないと思いますよ」と告げた。しかし、Y先生は、どうしても行ってみるといって聞かなかった。私は、再び「いま行ってもN先生はいない」という意味のことを告げたが、やはりY先生は行ってみるという。私は、「なかなかガンコな人だなぁ」と思った。

                            < 完 >

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