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夢日記348 ~ 奇跡のハモリ ~

 私は、屋外で開催されるノド自慢大会のようなものに出場した。私はピンで出場登録していたはずなのに、自分の番になって観客の前に出ていってみると、知らない中年女性と2人で歌うことになっていた。しかも、勝手に『天空の城ラピュタ』の『君をのせて』のような音楽が流れ出し、女性が歌い始めたので、私はその場のノリで下のパートを歌い始めた。

 私は、下のパートを歌うのは小学校の音楽の時間に習って以来だったので、おそらくハモリは失敗するだろうと思っていた。しかし、ほぼ完璧にハモリが成立し、観客はザワザワした。さらに、私も中年女性もオペラ歌手のような歌唱法で熱唱していたため、そのハモリは極めて美しかった。我々の歌が終わったあと、観客たちは一層ザワザワして、「ハモりまくりやったなぁ!!」などと大盛り上がりであった。

 その後、中年女性は行方知れずになり、私はひとりで会場の周りを歩き回った。歩きながら、私は「次に出場するときには、ひとりがいいなぁ」という気持ちになったり、「仮にまた出場するとしても、さっきの件で自分の顔が知れわたってしまっているから、ちゃんと歌わないと『アイツ、今度はアカンやんけ!』みたいになってマズいぞ」というプレッシャーを感じて悩んだりしていた。

 ちなみに、私が中年女性といっしょに歌った曲は、サビの前半部分は『君をのせて』と同じだったが、サビの後半部分は『ありがとうさようなら』のBメロの歌詞であった。さらに、その歌の最後は「残る寂しさ~」であり、『君をのせて』でも『ありがとうさようなら』とも無関係であった。

                             < 完 >

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