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未来を見せる。

昨日はROAD TO ムロエッグだった。
ムロフェスに出るためのオーディションライヴ。

本当は正直な事を言うとオーディションとか、なんというか、人に評価を求めて選んでもらう、っていうのを自主的にやるのは好きでないのですが
別にこれは尖ってるとかそう言うのではなくてシンプルに自分と同じ人間に比べられるのが好きでない、というか?
でもそれが必要な世界に生きているから、
常に比べられて、今を見られて評価を下されて、
強いと認められた者が次へ進んで行ける世界。
認められないとそれ相応のステージには立てないという現実。
音楽だけでなくてそれはスポーツでも芸術でもなんでも、
力を示さないといけない世界では絶対に必要なもの。

別に媚びたいわけでもないし、
ただそこに自分が進んで行きたい道があっただけ、
だから挑戦するんだよね。

そんなオーディションの最終審査を迎えて、
だからというわけでもないけど異様に自分の中でピリピリしてしまった部分があって。
それは特にオーディションライヴだから緊張感を持って、
っていうわけでもなく。

ここ数日で父親の命日、母親の誕生日が連続であり今まで音楽に対して好きにやらせてくれていた事実があって。
父親には何も恩返しできぬまま全てが終わってしまった。
母親にはいつも心配をかけてばかり、
大した親孝行も出来ぬままいまだにいる。

僕はなんで音楽をやって、バンドをやってライヴをやっているかって。
それは何も全てが全て音楽で売れて飯を食えるようになりたいから、というわけでもない。実際は。
かといって音楽を聴いて救われるタイプでもない、
それは自分が実際に演奏をする側だから当然そう。
聴いてるだけでは何にもならないんです。

自分の素を抑えつつ、少しでも上手く生きようとしてる日常生活の中で、
音楽に触れている時、ドラムを叩いてる時、ライヴをしてる時。
自分のありのままを出せて、自分が1番素直になれる瞬間で、思いっきり自然体でいられて。
その自分がありのままでいられる瞬間を変えないといけない、という現実を突きつけられてすごくわからなくなってしまって。

普段生活している中で自分をコントロールして色んな面で我慢して抑えながら生きてるのに、
自分が自分でいられるからこそやってる音楽でも自分を抑えていかなきゃいけないの?
それって本当に自分がやりたい事なの?
そんな気持ちでここ数日悩んでしまって、寝る時もそんな事を考え始めたらなかなか寝付けないようになってしまって。

僕は変なところ頑固みたいで、
必要とされるならそこに力を注ぎたいと思ってしまう人間なんです。
必要とされれば喜んで受けたい、なんでも。
僕じゃなきゃいけないなら、僕を分かった上で求めてくれるなら。
他の人でも代用が効く事なら、別に自分でなくともいい事ならじゃあ他の人で良くない?
となってしまう、そこに自分の脳内は行き着いてしまう。

そんな気持ちで迎えたオーディションライヴ。
ずっと頭の中は結果を出さないと、応援してくれてる人の気持ちに応えて自分の納得のいく未来を手に入れないと、
に並行して自分は一体どんなライヴをすればいいん
だろう、どんな気持ちでドラムを叩けばいいんだ?
自分じゃない自分を作って、気持ちが入りきらないまま誰かもわからない自分に付き合ってステージに立てばいいのか?
ようわからん知らない自分を演じてまでそれっぽくやらないといけないのか?

早くそこをハッキリしないと絶対に良い演奏なんて、ライヴなんて出来ない。
知らない自分を演じてまで、自分自身を第三者としてドライな感じで見ながら終わるステージに意味はあるのか、なんて。
外から見える結果には意味はあるのかもしれないけど、
自分はそれでいいのか、辛いだけじゃないのか、
外から見た結果が良ければそれでいいのか。

知ってるんです。
上手く生きようとしてそこに順応出来る自分を作り上げても長続きしないって事。
最初は良くても、ある程度は慣れてきてもいずれ限界が来る、自分がわからなくなったり突然嫌になったり自分自身が気持ち悪く感じて自己嫌悪で死にたくなったりもする。
疲れてしまうって。
だから自分が自分でいられる場所は大切にするべきなんだって。

そんな事を考えながら他のバンドのステージを見ていて、話す言葉ひとつひとつに耳を傾けながらあれこれ考えて、
僕らの出番は最後だったので他の演者には申し訳ないけど、充分にどんな気持ちでステージに立てばいいかを考える時間があった。

そこで自分の中で出た答えは

ムロフェスに対する思い出や、思いの丈を話すのももちろんいいけど、それは自分の中の自分が勝手に思ったり感じた事を話しているだけで。
憧れのステージに出たいという自分の気持ちをただただ表明するより
その場にいて、見て聴いてくれてる人たちに未来を見せないといけないんだと思った。
ただただ
出たい!この気持ち届け!
じゃなくてシンプルに未来を感じる自分たちの立ち姿を見せる事。
自分たちがムロフェスに立っている姿を想像させる、未来が垣間見れる瞬間を作れないといけないんだと気付いた。
これは今回がムロフェスというステージがあっただけの話で、
他の大きなフェスやイベント、対バンでもきっと全部そうなんだと思えた。
そこに立っている自分たちが想像できるから、想像できたから選ばれる、声をかけてもらえる、相応しいと思ってもらえる。
そうやって結果が出ていくものなんだろうな、って。
表現、人間性が問われる世界で技術やセンスだけではどうにもならない部分もたくさんあって。

もちろん憧れや夢を口にし続ける事は大事だと思う。
それを行動に移すのももちろん大事だと思う。
ただ他の人の目に映る姿が未来を想像できるものでない限りそこにはいけないんだと思う。

そこに出たい
出て欲しい
自身の思いと応援してくれる人の思いが一致したとしてもそれだけじゃ足りないんだろうな、って。

そんな考えに行き着き自分の中で固まったまず一つの気持ちは

『未来の話を音で出来るような演奏をする事』

これだった。

じゃあそれを踏まえた上で悩んでいる自分自身とどう向き合って演奏するか。
答えは一瞬で出た。
それは出番二つ前のGEEKSTREEKSというバンドが全て吹き飛ばしてくれた。
この日の演者の中で僕と限りなく歳が近いバンド。
僕が知っているその世代特有のライヴスタイルがあるバンド。

細かい事とかしゃらくせぇな、って、
やりたい事やれよ、って
自分が思うカッコいいと思える事好きにやればいいじゃん、って

そんな事を言われた様な、
色んな悩みがスパン!と吹き飛ぶようなライヴ
それを袖で見ていて気付いたら笑ってて、拳あげちゃっててすごく楽しくなっていて
そうだよ、これだよこれ
別にやらんでも生きていける事を自分からやりたいと思ってやり始めたんだから思いっきり自分がやりたいようにやってみろよ
って気持ち
結果僕がたどり着いたのは

いつも通りの自分でステージに立とう

でした。
自分自身を表現出来ないままステージに立っても、それは自分の中のいずれ訪れる後悔にしか繋がらないと思ったから。

おかげですごく楽しかったです、ライヴ自体が。
結果はまだわからないけど、でも駆け抜けた、探るようなこともせずライヴを思いっきりやれた。
フロアに、ステージ袖にたくさんの拳と笑顔があった。
それでいいと思えた。

思いっきりやって、スッキリした気持ちでステージに立って
その結果がダメだったならそれはそれで未来が見えるライヴが出来てなかっただけの事だから、もうそれはそれでいいんです。
今の自分たちの立ち位置を認識できることには変わらないので。
そこで終わるわけでないしこの先も歩みを止めずに突き進むことには変わらない。
あと今回仮にムロフェスに出れたとしてそれで満足してもいけない、
次の年も、さらに次の年も続けて出続けられるような、認めてもらえるような自分たちでなきゃいけない。

高校時代、最後の大会で大きなステージに立てることが決まった時に結果発表直後、喜びを噛み締める間も無くその日に講師の先生に怒られた事を思い出しちゃったな。
『あんたたち何しにそこにいくつもり?旅行にいくわけじゃないんだからね?そんな気持ちで、浮かれた気持ちで行くな。』
確かそんな内容だったと思う。
他の学校は結果発表もまだなのに次に進めるかもわからないのに次に向けて本番後もすぐ練習してたって
なのにあんたたちは本番後ダラダラ過ごして結果だけ待って
みたいな。

そう、今目の前にあることが全てじゃなくて、
常に次を見ていかないと、先を見て結果を求めていかないとダメなんだろうな、って
当時高校生だった自分にはただただ怒られた事が怖くて深くまでは理解できてなかったんだろうけど今ならわかるな、って。

きっとこの先も悩みは尽きないだろうし誰にでも出来る練習という項目だけじゃどうにもならない壁にも腐るほどぶつかるんだと思う。
でも今まで続けてきた自分を信じて、自分の好きを信じて、好きに向き合う自分を信じて
ブレない芯を作り上げていかないとって思えた。
そう思えて、気付けた事はものすごく大きい。

このオーディションが通らなかったとしても自分の中では本当に大きな事に繋がった確信があります。
もちろん結果は欲しい、その為に今の全力を注ぎ込んだんだから。
ただまだまだ先があるからこの先も止まらんぞ、
って再認識出来た日。

なんかまたすごく長くなっちゃったな、
本当すんません。
でもありのままの自分の話をしました。
カッコいいかどうかは別として僕は僕で生きていくんで。
ダサいと言われても自分が良いと思ったらそのままで行きます、直すべきだなと思ったら当然直す努力をします。
それで良いんだと思うよ、僕はね。

このまま行くとまだまだ続きそうなんでここらへんで切ります(笑)
最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。

今日も一日ありがとうございました、
また明日もよろしくね。
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【🔥絶対チェック🔥】
2024.8.26(月)
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MOCKEN pre.
"STAND BY ME" vol.2

出演:
MOCKEN
Arakezuri

必ず見届けて欲しい1日、チェックよろしくお願いします!

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MOCKENというバンドをやってます。
【ホームページ】

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[Next Live]
7/5 高田馬場CLUB PHASE 20:00〜
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[live schedule]
7/5 高田馬場CLUB PHASE 20:00〜
7/7 志津Sound Stream sakura 18:05〜
7/10 水戸LIGHT HOUSE
7/11 渋谷Spotify O-Crest
7/12 豊中LIP2nd 19:40〜
7/14 下北沢MOSAiC(白フェス)13:00〜
7/22 渋谷Milkyway
7/27 新栄RAD SEVEN
8/6 栄Party'z
8/7 横浜F.A.D
8/10 新栄RAD SEVEN
8/18 ???(関西)
8/19 ???(関西)
8/26 下北沢SHELTER(企画)
9/14-16 TOKYO CALLING

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