ゴールドメダリストさま24


ヴィキは七歳のとき、母と妹とともにゴムボートに乗り、政情不安の続くアルバニアから対岸のイタリアへと、命がけで海を渡った。ところが、待っていたのは泥地のバラック生活。それでもヴィキは希望を失わず、イタリアの学校に通って新しい人生を切りひらこうとする。実際の体験をもとにした、移民の少年と家族の物語。

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Fabrizio Gatti (born 9 March 1966) is an Italian investigative journalist and author. He is also Editorial editor, Insight, at the Italian daily Today.it. Between 1987 and 2022 Gatti wrote for the Italian weekly l'Espresso, the daily "Corriere della Sera" and before "il Giornale" and "il Cittadino". His reportages and undercover investigations have been translated all over the world.

Fabrizio Gatti
Gatti is the author of the best-selling book "Bilal, my undercover journey to Europe" (La nave di Teseo, New ed. 2023), from which the TV series "Unwanted - Hostages of the sea" was based, starring Marco Bocci, Jessica Schwarz and Dada Bozela, directed by Oliver Hirschbiegel, written by Stefano Bises and produced by Sky Studios together with Pantaleon Films and Indiana Production.
Gatti has travelled most of the routes of immigration into Europe. Between 2003 and 2007 he also crossed the Sahara desert four times with hundreds of migrants, infiltrated a gang of human traffickers in Northern Africa as a gangster's personal driver, was rescued at sea, was jailed in the Lampedusa detention centre as an Iraqi illegal migrant, and worked as a slave labourer on a tomato farm in Italy. Gatti told all his undercover experiences from Africa to Europe in the book «Bilal: My undercover journey into the modern slave-trade» (Rizzoli). The book was also published in French, German, Norwegian and Swedish.
His preferred investigation method is passing as one of the people he is writing about. On 16 April 2007 he received the 2006 Journalist Award of the European Union, for his reporting about the working conditions of the immigrants in Apulia. In the article Io schiavo in Puglia ("I slave in Apulia")[1] published in L'Espresso, he describes his experience as an undercover immigrant worker at tomato harvest.
Other inquiries deal with the treatment of the Kosovar refugees who try to cross the Swiss border, the life conditions in the Temporary Stay Center from Lampedusa,[2] the hygienic situation of Umberto I Clinic in Rome.[3]
In 2007, he received the Italian National Award for Investigative Journalism[4] for his article about differences of treatment of Romanian citizens in Italy and other European Union states.[5]
In 2007, Editore Rizzoli published his book "Bilal. Il mio viaggio da infiltrato nel mercato dei nuovi schiavi" ("Bilal. My undercover journey into the modern slavetrade"). The last two 2022 and 2023 editions of "Bilal. Il mio viaggio da infiltrato verso l'Europa" has been published in Italy by La nave di Teseo.
Gatti also contributed with the producer Sascha Rosemann, the writer Stefano Bises (Gomorrah) and the film director Oliver Hirschbiegel to the new eight-parts series Unwanted, inspired by his book Bilal, directed by Oliver Hirschbiegel and starred by Marco Bocci (Fino all’ultimo battito), Jessica Schwarz (Romy), Dada Fungula Bozela (Snabba Cash), Sylvester Groth (Inglourious Basterds), Francesco Acquaroli (Romanzo criminale, Squadra antimafia) and Scot Williams (Memory). They are joined by Hassan Najib, Jonathan Berlin, Jason Derek Prempeh, Cecilia Dazzi, Barbara Auer, Marco Palvetti, Denise Capezza, Nuala Peberdy, Samuel Kalambay, Amadou Mbow, Edward Apeagyei, Reshny N’Kouka, Onyinye Odokoro and Massimo De Lorenzo. Unwanted is produced by Sky Studios, Pantaleon Films and Indiana Production. Dan Maag, Marco Beckmann, Patrick Zorer and Stephanie Schettler-Kohler produce for Pantaleon alongside Sascha Rosemann while Fabrizio Donvito, Benedetto Habib, Daniel Campos Pavoncelli and Marco Cohen produce for Indiana. Unwanted is executive produced for Sky Studios by Nils Hartmann and Sonia Rovai.
Gatti's books were also published in France, Germany, Japan, Norway, Sweden and his undercover stories have been translated all over the world, including Japan.

Wikipedia

Instagramは文字制限で、マドンナと共有のためにも24から再度書きます👯‍♀️
てか、英語がないって信じられない…(⌒▽⌒)


24、不法移民のアルバニア人はミラノではバラック小屋みたいな家に住んでいる。トイレは家のすぐ裏で運河のふちにトイレを作って町の下水で汚物を流れる仕組みになっているが汚いし危ないからトイレの時以外にはみんな行かないようにしている。お風呂の水はポリタンクに汲み置きしており公園の噴水や水飲み場から取りに行っている。アルバニア人差別で水道を工場主によって使わせられなくさせたりされているらしい。

25、例え不法滞在だろうとイタリアで生まれれば18歳でイタリアの市民権を持てるようになるし、イタリアのパスポートも持てる。

26、ミラノ市内では軍や自治体の警察官が外国人を見つけると片っ端から身分証の提示を求めるから不法滞在者は用がない限り、極力行かないようにしている。

27、バラック小屋が並んでいる所で歩いているから自転車に乗っている人を見かけたらアルバニア人かモロッコ人と警官は濃い髪の色や着ている服とかでも判断したりする。

28、いくらミラノ市内でも警察官の平日の日中は取り締まりが少ない。日曜が1番危ない。日曜は家の中にいるのが1番安全。

29、アルバニアの道路には穴が多い。

30、市内では大勢で歩く方が警察に捕まりやすい。

31、バラック小屋の為、ストーブ鍋でお湯を作って身体を洗う。お風呂は外のため惨め。お風呂のお湯はのちに洗濯用の水に使われる。

32、アルバニアのレジャの小学校の教室にある黒板は古くて割れていたせいで、上は幅が広く下は狭くなっていた。(当時今は不明)

33、アルバニアのレジャでは小学校のお昼時間になるとお母さんたちがやってきてパンケーキを売ってくれる。

34、授業が終わると昇降口で親を待つのはアルバニアもイタリアも同じ。

35、バラック小屋には猫サイズのネズミが入り込んでくる。家族4人で一つ並んで寝る狭さ。

36、バラック小屋には水道がない為、歯磨きの際はペットボトルを工夫して使った。

37、イタリアにはアルバニア人差別もある。アルバニア人差別する人は、モロッコ人、アフリカ人、ルーマニア人は同じように酷い差別をする。

38、アルバニアが貧しいのは、共産主義だった時に40年間も世界から取り残されたせいだとアルバニア人は思っている?

39、雨の日は建設工事の仕事ないから建設作業員のアルバニア人は困った。

40、正規の仕事につけたら滞在許可証を手に入れたけど、ごく少数のアルバニア人のみで、仕事がなくなったらアルバニア人が真っ先に全員解雇されるとか悲惨な目に遭いやすかった。

41、滞在許可証があっても正式には雇ってもらえず非正規ばかり。

42、ガス会社はミラノの会社に仕事を依頼して、そのミラノの会社はローマの会社に下請けに出して、更にそのローマの会社はシチリアのパレルモにある会社に下請けに出して、そのパレルモの会社がシチリア人に仕事を依頼して、シチリア人がトラックとブルドーザーを運んでミラノまでやってきてアルバニア人を雇っている。そのシチリア人はかなり儲けているがアルバニア人がいなきゃ仕事にはならない。

43、イタリアは過去にアルバニアを侵略してレジャを占領しレジャの名前をアレッシオに変えようとしたことがある。理由は、古代ローマ人が昔はそう呼んでいたから。アルバニアはイタリアに占領されていた時期がある。

44、イタリアの警察は給料日を狙ってアルバニア人やルーマニア人の滞在許可証の提示を求めて軍の施設に連れて行く。建設作業員、自動車整備士、若い女の子20人くらい。雇い主や家族を聞いてくるが雇い主や家族を話せば、雇い主や学校に警察が張り込むかもしれないから拘束されたら何も話せないし、警察は不法滞在者がいなければ働きでがなく工事現場が完全にストップすることも本当は理解しているが、それを分かりつつ滞在許可証の提示が出来なかった者たちの給料日に狙って、お金を自分たちのポケットに没収する。

45、バラック小屋在住のアルバニア人は警察の巡回はディーゼルエンジンの音で分かり青い回転灯で照らしてくる。

46、バラック小屋の集落は警察に見つかるとブルドーザーでバラックをなぎ倒しにされ着替えも金も取りに戻らせてもらえずに、捕まった人たちは装甲車で警察に外国人収容施設に連れてかれた。アルバニアなか送還されるまではそこから出してもらえない。妊婦は見逃してもらいやすかった。

47、バラック小屋まであんな目に遭ったら最終的な避難所は教会くらいだったが、妊婦と運河で肺炎になり死にかけた5才の子供と母親の分のベッドは用意出来ても7才は小学生だから受け入れ拒否された。

48、バラック小屋に住めなくなったアルバニア人を騙す前金騙し取って入居はアパートが空くのは1ヶ月2ヶ月3ヶ月後とかで入居の目処がないのに前金を騙し取る悪徳不動産屋もいた。不法滞在者だから泣き寝入り。

49、建設作業員の給料を2ヶ月分払ってもらえないとかも普通にあって、それも不法滞在者だから泣き寝入り。

50、イタリアでは小学校は教育省の管轄で保育園は県の管轄になる。県には不法滞在の外国人のために行政サービスを提供するような余分な予算はない。保育園は義務教育ではないから保育園の方が外国人は冷遇された。

51、『ランペドゥーザ(イタリア最南端の島)沖で950人の難民を乗せた船が転覆』『リビア沿海で629人の移民を救助したもののイタリアは接岸を拒否』とヨーロッパではこのようなニュースが連日報道されている。

52、アルバニアとイタリアの間には古くから人の行き来があり、例えば15〜16世紀前後にはオスマン帝国の圧政から逃れて海を渡ったアルバニア人がイタリア南部にいくつもの村を形成し、今なお独自の文化を継承している。

53、第二次世界大戦中にイタリアがアルバニアを占領して海を越えてイタリアのラジオやテレビの電波が届きアルバニアでも簡単に番組を視聴出来ることからイタリア語を理解出来るアルバニア人は割といる。

54、発足当初からEUの加盟国として発展を遂げてきたイタリアに比べてアルバニアは地理的にはヨーロッパ大陸にありながら経済的に大きく立ち遅れ、『欧州1の最貧困』と言われるほどだった。

55、1992年まで続いた共産主義体制のもとで実質的な鎖国政策が行われ国民は西洋文化に触れるけとを禁じられていた。

56、国民の生活が苦しくなった共産主義政権の末期にあたる1990年前後には大勢のアルバニア難民を乗せた船が次々とイタリアの東岸に到着した。

57、共産主義体制の崩壊後も1997年には経済破綻から大規模な暴動が起こり政府が武力での鎮圧を図ったために内戦状態となり、1998年にはコソボの独立を巡って起こった紛争で不安定な状況は長く続いた。

58、現在アルバニア経済も持ち直し、大勢の人が国外に移り込むという状態ではない。寧ろ『難民危機』といわれた2015年頃からはシリアの内戦が悪化したことにより大勢の難民がヨーロッパを目指したため、アルバニアをはじめとするバルカン諸国は難民や移民の『通過国』となっている。

59、アルバニアは現在セルビアやモンテネグロなど近隣のバルカン諸国と並んで『加盟候補国』として協議されているがいまだにEUへの加盟は実現していない。

60、イタリアでは『学校は全ての人に開かれる』と憲法に明記されている(第三十四条)


プチ感想
ヴィキの小学校生活は私も英語が母国語で日本語が話せない状態で来たので興味深く、イタリアの小学校はドイツと似ていました。
ようは移民慣れしているし、帰国子女あるあるですが海外出身で日本に来た子で日本嫌いになる子は割と多いのがこの世代でした。郷に入れば郷に従えが日本は欧米よりも強く、しかも住む場所地域に毎回毎回発音訛り話すスピードにグーバージャスのやり方まで違うのだから『たまったもんじゃない。向こうは自分の地域の自分の地方の方便しか話せないのにバイリンガルやトリリンガルの私たちから上から目線で話しかけて、ある一定の年齢になったら立場がこちら側が有利になるからガラッと態度を変えられる。』というのは良くある話で、日本が嫌いな帰国子女は割と一定数います。特に子供時代に帰ってきた子はその傾向が多くなります。ハーフが流行りになりハーフの子は特にガラッと態度を変えられチヤホヤとかよくある話だし、帰国子女は親が割とお金持ちも多いから小さい時は分からなくても大人になったら態度を変えるとかよくある話で私もそんな経験ばかりです。どこの国にも長所も短所もあるけど第一印象が悪いは強烈な印象で頭に焼き付いて。
前回のスロヴァキアでもですが第二次世界大戦中にはハーフやらクォーターは冷遇で苦しめられだけどスパイにはうってつけだったり、『母国がない。何処にいても孤独だ。』というのは、陸大国の色々なルーツがある方々にはよく聞く話です。
貧困国の場合にはそこで逸脱した方は『え、何これこんな給料( ゚д゚)?ヤバくない?』って他人事ながら『報われないけど、もはや諦めているし相手にしていないで会話しているだけなんだろうな』って方々を移民が多くなってきた日本でも感じる時があります。別にどこの国でもそうですが『みんながやりたがらない仕事を安い給料でやる意味だから泣き寝入り』なんか、胸に突き刺さります。やりたい仕事も夢とかも考えられない最低限の生活のために命懸けでボートに乗って目の前で重量オーバーで人が突き落とされるのを目撃した後、ボロボロで不法滞在で生活。
イタリアやアルバニアマフィアはそれでボロ儲けしているけど皮肉なことに助けられてもいるのが不法滞在の移民たち。なんかしんみりするし、稚拙なことでギャーギャー騒ぐ人も『私は優しい』とか言っている人も、見ているだけで嫌になるというのが本音です。あの辺りに本を読んで欲しいけど人の気持ちになって読むことが出来ないらしいから、悲しいです。


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