軽井沢から足を延ばして…小諸で飲めるおいしいお酒をご紹介! 体験ルポ#1 小諸蒸留所のウィスキー
先日、お盆休みを利用して長野県小諸市の友人宅に遊びに行きました!
長野県東部、軽井沢のふたつ隣にある小諸。自然豊かなこの場所は酒造りに取り組む方々にとっても魅力のようで…。
最近新しくできた施設やお店でおいしいお酒と出会ったので、ご紹介したいと思います!
まずは小諸蒸留所のウィスキー…!
2023年7月にオープンしたばかりの小諸蒸留所。
景色のいい開放的な場所に、真新しい蒸留所と熟成庫が建てられており、外から見るだけでもわくわくしてしまいます。
私はウェルカムドリンク付きのチケットで予約していたので、館内のバーでウェルカムカクテルをいただいてから蒸留所ツアーへ。
まだ新しいためか予約制のためか、混雑はなく、バーテンダーの方ともツアースタッフの方とも落ち着いてお話できる良い雰囲気。
疑問に思ったことや興味のあることをお伺いできて、とても勉強になりました!
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さて、中でも印象的だったのはウィスキーの香りに関するお話です。
ウィスキーの原料は大麦麦芽、水、酵母の3つだけ。これらを糖化、発酵、蒸留させることで“ニューメイク”と言われる、度数の高いアルコールが出来上がります。
これがウィスキーの原液なわけですが、このニューメイクは無色透明で…香りもあるにはあるのですが、ウィスキーよりもむしろ理科の実験で使うエタノールのような印象です。
これがどうやって私たちのよく知っている、琥珀色の香り豊かなウィスキーになるのか、というと、熟成の成せる技、だそう…!
ニューメイクを樽に入れ、3年以上もの長い間貯蔵することで、中のお酒が熟成され深い味わいを見せてくれるようになります。
原液は同じでも、樽の酒類(使用されている木材の種類や新しい樽か古い樽か等)や貯蔵されている環境などで熟成の度合いに違いが現れ、多様なウィスキーが出来ると言うのです。
館内の展示コーナーに、香りのサンプルが並べてあり、匂いを楽しんでいたのですが、そこには素敵な花の香りから、バニラ、シナモン、ヨードチンキなんてものまで…!
てっきり、ウィスキーに後から加える香料のサンプルなのかと思ったら、そうではなく、熟成によって生じる様々な香りを「まるで〇〇のような香り」と表現する際に参考にするもののようで…
たった3つの原料から、こんなに多様な、しかも原料とは全く異なる香りが生じるなんて、本当に不思議です。
ウィスキーの味は熟成によって左右されるということから、酒造りの繊細さがうかがえます。
発酵や熟成の際のちょっとした変化で何かのバランスが変わってしまうかもしれない。
一般的にお酒を商品として売る場合、いつも同じ品質のものを提供することが求められますが…それは当たり前のようで、実はとても高い水準の要求なのだと感じずにはいられません。
現代なら、こうした課題はすべてのデータを数値的に分析・調整することで解決できそうですが、スタッフの方に伺うと「最後はやっぱり人の手で」とのこと。
今年仕込んだお酒が私たちの手に届くのは3年後の2026年。その間どのように熟成が進むのか…。
純粋にお酒を楽しむだけでもよいけれど、取り組みとしても応援したくなる小諸蒸留所のウィスキーでした!
今回紹介した小諸蒸留所のHP
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