2021年 俺的上半期ベストソング

どうも。東北から神奈川に魂を売った男です。
最近上半期のシングルランキングが発表されたようで。
見たけど相変わらずジャニーズと坂道と韓流が占めてますね。

中高生くらいの自分ならちょい切れてたと思うけど、
もうシングルCDの購入層ってほぼそこなんだろうね。
一方で、アルバムだと握手券とかなくても去年米津玄師が意味分かんない売上記録出してたし。音楽文化はまだまだ生きてるよ。

ちょい前までは配信・サブスク流行に違和感あったけど、
今じゃ配信販売って手法が完全に世に馴染んだもんな。もはやサブスクかYouTubeで聴いてそもそも音楽を買わない、って層も多いだろうし。

まぁ今の音楽業界はそういうものなんだと割り切るしかないんだよね。
シングルチャートがもう全てじゃなく、余所はよそ、的な。

あと偏見持たずに聴くとジャニーズも坂道も良い曲あったりするしね。

そんな前談を踏まえ、ちょい気が早いですが自分が上半期に好きになった曲をただただ挙げてく記事を書こうと思います。
PVある曲中心に書くので、割と有名な曲多めかなと思います。
曲順についてはアーティストの英字とひらがな其々の降順です。

てか、もう今月で上半期終わりて。はや。

では。




・地球儀 / Aimer with Vaundy

Aimerの新譜から一曲。
新進気鋭のアーティスト、Vaundyとのコラボ曲。
声質がものすごいマッチしてて良き。
近々のAimerは特にシングルFateタイアップ多すぎで一つ一つの曲が重い傾向にあるので、こういう良い意味で力の抜けた明るい曲も聴きたい。

・ダフネ / Appare!

偶然ラジオでサビだけ聴いたんだけど、
「おっでんぱ組の新曲か、最近触れてなかったけど原点回帰で良い曲だな」と勝手に思ってて調べたら全然別のグループだった。ユニゾンの歌声似てるよね。
調べたらこの子達「天晴れ!原宿」が改名したアイドルなのね、数年前アイドル文化全体にハマってTIF行ってた時代あったけど何か厄介イメージあったから結果改名して良かったと思うよ。こっちのが爽やかで良い名前。

作曲が堀江晶太(LiSAの編曲とかよくしてる)ということもあり、アニソン調で取っつきやすいメロディ。この曲はもっと聴かれて欲しい。
強いて言うなら曲名もうちょっとアイドルぽくても良いかな、PVアニメ調じゃなくて普通にメンバー出せばもうちょい再生伸びたのかなとは思いつつ。「ダフネ」は色々意味があるけど、沈丁花の花のことなのかな。
花言葉は「栄光」や「永遠」。

・勿忘 / Awesome City Club

流行り物やろ、とナメてたけど実際聴いたらめっちゃ良かった枠その一。
オーサムはデビュー時の何曲か知ってたけどいまいち肌に合わなくて距離を置いてから数年。なんかあいちゅんで大ヒットしてバズってて何事と思って調べたら映画の主題歌なのね、観てないけど曲はめちゃ良い。
いや、あらすじだけ調べたけど色々な意味で殺されそうな話だった。

男女混合ボーカルって結構人によって好き嫌いがあったり売れるには中々狭き道があると思うんだけど、このボーカル2人の相性がすごい心地良い。
声質的にどちらも中性的じゃなく、「男性ボーカル」「女性ボーカル」の2人なんだけど、聴いて思ったのは2人ともめっちゃコーラス上手い。
お互いがお互いを場面場面で引き立たせ合う関係が凄い。ようするに歌めっちゃ上手い。新曲の「またたき」も良かった。

・あやふわアスタリスク / DIALOGUE+

ユニゾン田淵智也がほぼ全ての作詞作曲、音楽プロデュースのもと
声優アイドル活動をしているグループ、DIALOGUE+から一曲。
この曲も田淵作曲で、ユニゾンやケバブスじゃできないアニソン全開曲を提供してる姿が微笑ましい。

というのも、田淵がドロップに手を出したんですよ。EDM要素も。
歌詞詰め詰めに定評がある田淵智也が。
アレンジがMONACA広川さんだからそっちのサウンドメイクも多分にあるんだろうけど。
この曲は構成が巧みで、静かな導入から始まり、徐々にダンスミュージックが入ってきてサビでドロップ気味のサウンドに。そういう曲なんだなと思いきや、
2番からバンドサウンドが入り歌詞も詰め込み気味になり、またサビで一旦落ち着き、ラスサビで大爆発のカタルシス。1,2番のサビに満を持してバンドサウンドが乗り、その裏で更に感情を爆発させるボーカルで止めを刺す。からのAメロの一節で締め。

これは凄い。ドロップミュージック、ないしはEDMとバンドサウンドが核融合しており、一つの邦楽の解を打ち立てたのではないかと。
アニソン、EDM、バンド、どれも正直音楽的にはワンパターン気味になっているというか、マンネリ感ある中でまだまだ音楽には可能性があるんだ、と言っているような邦楽に挑戦状を叩きつけたような楽曲。

・おもいでしりとり / DIALOGUE+

すいません、一アーティスト一曲縛りにしようと思ったんですが
DIALOGUE+については絞れませんでした。
それほどまでに現時点でも今年の彼女たちは曲に恵まれてたと思います。

この曲は上記で紹介したあやふわアスタリスクとは真反対で、王道を行くキャッチーなアニソン。「星に願いをできるだけ愛を」のリフレインが何回聴いても飽きない。

この曲で着目したいのは歌詞。
歌詞中に出てくる「」付の歌詞が語尾を繋ぐとしりとりになっている。
この曲名は「おもいでしりとり」とあえて平仮名表記だが、まず「思い出しりとり」を連想させておいて、実は「想いで」「しりとり」なんじゃないか?というダブルミーニングにも。

しかも、この歌詞は「」付の箇所はしりとり構成になっているが、
歌詞自体は「届けるんだ!」で締めており、彼女たちのグループ名
「DIALOGUE+(ダイアローグ)」に繋がっている。

是非歌詞付のPVで聴いて欲しい。

・ベガスでカジノ / THE KEBABS

そんな流れでこちらもユニゾン田淵プロジェクト。
ケバブスは自分の音楽の好み的に正直熱心に追ってはいないんだけど、
この曲はアホ格好良すぎてCD通販で買っちゃいました。

上記ダイアローグで熱弁した曲と同じ人が作詞作曲してるとは思えない。

ただ、この曲もこの曲ですごい良いのよね。
こっちは歌詞の世界観を見事にバンドサウンドで表現してる。
特に新井さんのギター。ギターが世界を作ってる。
ギャンブラーの衝動からルーレットの機械音まで。
プロのギタリストってすげぇなぁと改めて。

・dawn / LiSA

すっかり鬼滅お姉さんとなってしまったLiSAさん。
正直昨年出た新譜はいまいち絶賛できなくて(ADAMAS、マコトシヤカ、ハウルは好きです)今後大丈夫かと思ったんだけど、
最新シングルで音楽性は変わってないことを示してくれて安心しました。
おかえりなさい、って感想。

残念ながらタイアップアニメの爆死で話題にはならなかったんだけど、
曲のクオリティ自体は紅蓮華と炎を余裕で超えてると思う。
これがCD売れないのが納得いかない。
まぁ自分もCDじゃなくて配信の方で買ってるんだけど。

あなたが本当に好きなのは曲なのか、あくまでタイアップ作品なのか。

・雨と踊る / saji

この曲はアルバム曲なのでPVありません。
聞いたことないバンド名かもですが、phatmans after schoolというバンドが改名したバンドです。

(この曲だけちょっと有名)

そんなsaji、改名して主にアニメタイアップが主戦場なんですが、
大人の事情なのか知らんけど改名前に比べ、
露骨に青春感溢れる翼を広げようソングばっか出してるんですよね。
pasもそういう傾向はあったけど、もうちょい詞に体重が乗ってたんだよな。
で、改名後初のアルバムを出したんだけど、歌詞が本当に上記のような中学生が書いたような青春ソングなのと、曲調も12曲中半分以上同じ感じなんだよね。そこまで歌詞重視じゃない自分でもここまでやられるとちょっとなぁ、っていう。M2「Yummy!!Yummy!!」は存在感あったけど。

その中で唯一と言っていいくらい異色を放っているのが11曲目の「雨と踊る」。痛快なピアノダンスロックで、この曲はpas臭がしてすごい良かった。
本人達もpas時代みたいにもっとバリエーション溢れる曲作りしたいんじゃないかな、と信じたい。
歌唱力とメロディセンスは若手バンドの中でも図抜けたレベルだと思うから、何か一押しあればスターダムに上がれるバンドだとは思う。

・アイデンティティ / 秋山黄色

流行り物だろ、とナメてたけど実際聴いたらめっちゃ良かった枠その二。
FIRST TAKEで話題作ってアニソンの主題歌やるのねはいはいって印象だったけど、ユニゾン斎藤さんが期間限定ラジオでこの人の曲を紹介してて↓(これ)

無機質なアコギのリフと激しいバンドサウンドが良くて、いざアルバム借りて見たらめっちゃ良い。

で、この「アイデンティティ」。全体的なキーは低めなんだけど凄い耳に残る。そしてがっつりロックしてる。
今年発売のアルバムもすごい良かったです。サーチライト好きです。
個人的には上記のCaffeineとやさぐれカイドーが入ってる1stのが好みではあります。

秋山黄色、っていう名前と風貌、自らのブランディングがすごい出来てるよね。何かきっかけがあれば第二の米津玄師になれる存在だと思う。

・One Last Kiss / 宇多田ヒカル

新劇エヴァ完結を飾ったこの曲。
シンエヴァについては色々思う所ありながらも総合的に良い映画でした。

この曲が入ってるCD、自分は配信で買ったんですけど
今までのエヴァの曲が全部リマスターされて入ってます。
トータルで聴くと本当に新劇が宇多田で良かったなぁと。

宇多田ヒカルの曲って時代性を感じさせないのが凄いなぁ、と。
さすがにFirst Love辺りの曲は懐メロ感あるけど、
2ndアルバム以降の曲は今聴いても新鮮さがある。

この曲のすげぇな、って思ったとこは
サビの「Oh…Oh…」がエヴァの例のBGMのリズムなのよね。
最初全く気付かなかった。

劇場でエンドロールとともに聴くこの曲は感慨深いものがありました。
個人的にはこの曲からの次曲「Beautiful World(Da Capo Version)」の繋ぎが素晴らしかったです。

・僕たちの / 神様、僕は気付いてしまった。

どう考えても声の主がまふまふなんだけど
暗黙の了解でそこには触れてはいけない感じの覆面バンド、神僕。

「CQCQ」でええやん、てなってゆるっと追ってる民ですが久々に自分の中でのヒット曲。「TOKYO LIAR」とか「deadlock」も良かったけどね。

というのもイントロのギター、曲構成がCQCQ続編って感じで自分のツボを突きまくる。
ボーカルの声質的に好みは分かれるバンドだろうけど、曲作ってるギターがうまくロックバンドとしての舵取りをしてる感あるので、自分的にはすごい好感持ってるバンドです。

・思ったよりも寂しくない / 櫻坂46

坂道にも良い曲あるよその一。
欅坂時代は苦手だったんだけど櫻坂に改名してから好きになった勢です。
櫻名義では今のとこ一番好きかな。
表題曲のBANも捨てがたいし前作のなぜ恋もPVともに良かったけど。

メンバーの心中は分からないけど、櫻坂になってからのがメンバー皆活き活きしてる感じがする。鎖から解き放たれた感じ。
サウンドもアコギに今風の音が乗っかって気持ち良い。
俺の推しの日向坂にもこういう曲欲しい。

・僕の戦争 / 神聖かまってちゃん

進撃効果でここに来てまさかのかまってちゃんスマッシュヒット。
年頭ということもあり皆の記憶から薄れ気味なのでは。

かまってちゃんはタイアップ付けるとその枠をめっちゃ大事にしつつ曲書くのでフリーにやらせるより間口が急激に広くなります。
あとこの曲はアレンジの勝利だと思う。
ピアノとオーケストラが進撃のマーレ編に合いすぎてる。
TVサイズを英詞にしたのも英断。

外国のファン「サビラストのこれ英語?ドイツ語?聞き取れない何これ?モンスター?(考察勢がんばる)」
の子「いやそれ俺が考えた造語やで」
外国のファン「ファーwwwww」
の子「なんか空耳でモンスターって聞こえるみたいだしライブでモンスターって歌うわ」の流れは笑いました。

ただ、この曲フルで聴くとまた違う印象で、
2番まではアニメの主題歌然とした戦争の曲なんだけど、
日本語詞になるDメロからラスサビでは鬱屈とした学生の日常を描いており、「僕の戦争」というタイトルが回収され、ちゃんと「神聖かまってちゃん」の曲として成り立ってる。

そういえば進撃最終巻そろそろ出ますね、このためだけにポケマガ登録して読みました。言いたいこと無くはないけど良くあの膨大な風呂敷まとめたと思います。

・Out of the blue / 乃木坂46

坂道アイドルにも良い曲あるよその二。
もともと自分は乃木坂はそんな明るくなくて、ただ昨年のこの曲↓が

物凄い自分のツボにハマった次第。他の曲もこれ契機に漁ったけど正直あまり刺さらなかった。

で、この曲のバズりを受け、言うなれば二匹目のドジョウを狙う感じで
同じ歌唱メン、同じ作曲家、同じ方向性で作った「Out of the blue」。
残念ながらI seeほどの話題にはならなかったけど、この曲も90年代ファンクポップで良い感じ。youth case万歳。
ダンスの猫パンチ好き。田村真佑さんがすごい良いと思います。

・Right? / 日向坂46

坂道でも良い曲以下略その三。
一昨年の冬くらいから仕事で病んで(現在は退職)当時お付き合いしてた人からも自然消滅をくらいボロボロだった状態の際、冠番組きっかけでハマり今では完全に日向坂おじさんになってしまった当アカウントです。

日向坂の新譜ではこの曲が一番好き。
「こういうのでいいんだよ」感に溢れた曲。
良くも悪くもこういう多人数アイドルソングの歌詞って耳に残らないくらいが悪目立ちしなくて丁度いいと思うんだ、先述のI seeとかOut of the blue然り。

今回のシングルでは1,2,3期生がそれぞれ単独でPV付の曲をもらってるんだけど、3期は4人と少なかったり、うち3人は1年前に入った新3期(ここの説明ややこしいから省く)ということで人気面もあってか3曲の中では一番再生数少ない。もっと伸びろ。

次点では1期生のこの曲好きです。
PVの冒頭1分が竹中直人無双なので頼むからショートverだけにはせんといて下さい。


以上、こんな感じの語りたい15曲でした。

現時点でのベストソングを1つ挙げるなら、 DIALOGUE+の「おもいでしりとり」かなあ。上では詞の良さに触れてるけど、まずそもそもメロディが良いんよ。自分の中の始まりは結局そこで、詞についても深読みしたらとんでもないことやってエモさを感じるっていう流れ。
この曲については色々考察を書いたら長くなりすぎて上の文章を最初に書いたのから半分くらい削ったのでまた何かの機会で書きたいと思います。


次点で好きな曲を挙げるなら

BUMP OF CHICKEN「Flare」
スピッツ「紫の夜を越えて」
東京事変「緑酒」
女王蜂「夜天」
ヒトリエ「3分29秒」
Ado「踊」
ONE OK ROCK「Renegades」
sumika「Shake & Shake」
cinema staff「極夜」「白夜」
辺り。
有名どころが順当に良い曲出してきた感。

あと相変わらずアルバムを大量にTSUTAYAで借りたはいいものの聴かずじまいなのが結構あるので、上半期第二弾また載せたいな。

ちなみに今のとこアルバムのベストはオーサムの「Grower」

次点で今のところはXIIX,Aimer,秋山黄色,sumikaの新譜辺りかな。

ベスト盤案件ならアレクサンドロスを最近ほぼ初めてベストで聴いたんですけど普通に好きな曲いっぱいありました。食わず嫌いしてて申し訳ない。「Drosky!」「Girl A」が好きです。

ベスト盤案件でもう一つ。
今年w-inds.がシングルベスト出したんだけど、昨年龍一くんが抜けてまさかのツインボーカルユニットになったんだよね、
で、このベストの配信ライヴをやったんだけど、20年前の声変わり以前の楽曲を全曲原キーで歌いきるっていうおかしなことしてます。
リードの慶太はもちろん、涼平くんも大概おかしなことやってる。
多分これ↓(かデビュー曲)が代表曲だと思うんだけど、是非見てみて。
30代前後の民は泣く。男も憧れるアイドル。


それでは、また良い音楽に出会えることを願って。


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