見出し画像

喉元過ぎたら熱さ忘れ過ぎ

熱々のたこ焼きをかなりフーフーして口に入れたけど思ったより熱くて、口の中で冷ますことも出来ず飲み込んだら喉が火傷するんちゃうか?!ってくらい熱くて、喉元をすぎてお腹まで行ったたこ焼きがまだ熱くて胃が痛くなりました。どうも猫舌のカモです。

いやぁ〜、喉元すぎれば熱さ忘れるなんてことわざがありますが、意外とお腹の中まで熱いもんは熱いです。笑


(・◇・) (・◇・) (・◇・)


僕が小学3年の時の1月、誘拐事件がありました。

誘拐されたのは小学1・2年の時にクラスメイトだった女の子。

3年に上がるときのクラス替えでクラスは別になりましたが、一緒に遊んだこともある女の子でした。

目がクリクリっとして、顔立ちがハッキリしていて当時女の子に人気のあったリカちゃん人形のように可愛らしかった女の子

そんな可愛らしい女の子だったので誘拐の目的も、子供ながらになんとなく、そうなんだろうな、と思ったのを覚えています。


警察の人が当時のクラスメイトや、同級生たちの家に聞き込みに行っていて、もちろん僕の家にも来たのを覚えています。

学校の周りにも警察の人がいて一時は騒然としていました。

女の子の自宅には、犯人からの連絡があるかもしれないと言うことでずっと警察の人がいたそうです。


女の子のお母さんは、いつ娘が帰ってきてもいいように、その子が好きだったカレーを作って、毎日玄関で待っていたそうです。

当時、その女の子のクラスの担任をしていた先生。わりと若かったように思うんですがみるみるうちに頭が白くなってしまった記憶があります。

その女の子のクラスの教室には、

「いつまでもこの教室で待っています」

「殺されないでね、ぜったいに」

と、願いがかかれた掲示物が貼られていました。


しかしみんなの願いは届くことなく、4ヶ月ほど経った5月に無惨な姿で発見されてしまいます。

その後も犯人は捕まることなく僕たちは小学校を卒業、中学校も卒業、高校ではその小学校当時のメンバーもバラバラになり、当時のことを思い出す人はいなくなりました。


(・◇・)


事件があった当時、犯人が捕まっていないということもあり、遊びに出ても夕方(暗くなる前)には家に帰る、遅い時間に不用意に出歩かない。塾や習い事で遅くなったときも複数人で行動するなど注意喚起がされていました。

しかし僕の感覚なんですが、わりと子供たちは遅くまで遊んでいる印象がありました。

僕の家は事件がある以前から門限が厳しかったので、夕方の5時には家に帰っていなければなりませんでした。(当時はもう少し早かったカモ?)

外で友達と遊んでいる場合、だいたい僕が最初に帰るんですよね。

そんな感じだったので、あんな事件があったのにみんなよく平気で遅くまで遊んでいられるなぁと思った記憶があります。

自分が誘拐される、なんて考える方が自意識過剰なのか?そんな気さえしました。まぁ僕の場合、いたずら目的ではなく営利目的で狙われるって思ってたんですけど。(当時は祖母の大きな家に住んでましたから)

なんにしても、みんな「自分は大丈夫」って感じで他人事に思ってるような気がして、子供ながらに心配になっていました。


「喉元すぎれば熱さ忘れる」

当時、僕の父が言っていました。

こんな悲惨な事件があっても、それをすぐに忘れてしまうなんて、なんて人間は都合良く考える生き物なんだろうなって思いました。


(・◇・)


僕の身にもこの後いろいろとあったので、この事件のことを思い出したのは大学生になってからのこと。

ふと思い出して友人に事件のことを話すと「そういえば同い年の子だったし、発見されたのが近くの山だったからその事件覚えてる。最近犯人捕まって今裁判してるで。」と教えてくれました。

そうか、犯人捕まってたんだな、と少しホッとしたのを覚えています。

当時はまだ自由にネットで調べるような環境はなかったので、僕が社会人になってから、犯人には死刑判決が出たということを知りました。

死刑執行がされたのはごくごく最近のこと。

犯人が死刑になったからと言って女の子が戻ってくるわけではありませんし、家族や友人を含む周りの人たちの心の傷がなくなるわけでもないと思いますが、少しでも、ほんの少しでも傷が浄化されれば良いなと思う今日この頃です。


(・◇・)
∈(           )∋

最後まで読んでいただきありがとうございます🦆スキ❤️やシェア、サポートしていただけると小躍りして喜びます🕺💃🕺