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元採用担当が自分が欲しかったポートフォリオを作ってみたら

昨日、重い腰を上げてnoteのポートフォリオを作った。

実はこれまでもGドキュメントで実績等をまとめたものがあったのだが
元採用担当としてこれはイマイチだなぁと思っていた。
しかし、自分が理想とするものを作るとしたら
実績切り貼りだけじゃなくまあまあ文章を書かなくちゃいけないし
構成も練らなきゃだったので、作るのがだいぶ遅くなった次第である。

今回のポートフォリオは
採用担当だったころの私が欲しかったものをそのまま作ってみた形だ。
せっかくなのでこだわりポイントを紹介していこう。
実は私はポートフォリオ添削のお仕事も受けているので
これを書いちゃったら一切受注がなくなるのではと思ったが
もう添削する時間もあまりないし思い切って無料記事にした。
ポートフォリオがイマイチと思ってる人はがんがん真似してほしい。


①最初の画面でどんな人かの全体像がわかる

今回一番気を付けたのはリードと目次である。
リードで私が他の人と比べて差別化できる部分をシンプルに書いている。
あとやってる仕事別に見出しを作ってすべて目次に表示されるようにした。

仕事の種類を大見出し、実績を小見出しとしているが
実はすべての実績を小見出しにはしていない。
これはnoteの仕様で見出しが増えすぎると折り返しになってしまうためだ。
クリックしなくてもこのポートフォリオのすべての見出しが表示されるようにしたかったため、小見出しはかなり絞り込んでいる。
実際、誰しも実績には「ぜひ見せたい実績」と「一応やったことあるので知りたい人には伝わってほしい実績」があると思う。
後者の方は見出しにせず太字にするだけにしたら目次には表示されないけど読みやすくなる。
目次に乗せる実績を絞り込むとポートフォリオを開いた時点で
「ぜひ見せたい実績」が目立つ
ので、地味な作業だががんばってほしい。

②必要なところだけ拾い読みできる仕様にする

忙しい採用担当者が隙間時間でみても「お、いいな」と思えるようにするために拾い読み前提で作ることは重要だ。

採用担当が人を探すとき、めちゃくちゃたくさんのポートフォリオを見る。
私の場合、noteで人材を探すときには特定の資格や執筆経験を持つ人を探していて、その資格名などで検索をかけていたのだが、
その分野の実績を探すまでの道のりがまあ長くてつらかった。

長い長いポートフォリオを全部読んで
結局「持っている資格」の欄にその資格名がぽつんと書かれているだけだったりすると「実績は?!」と叫びたくなる。
たとえ実績がなくてもその資格をとっただけじゃなく
その資格を活かして何かした経験があるとか
どんな経緯で資格を取るに至ったか、どんな風に勉強してどうしたいと思っているかなど、何か背景があると印象は段違いだ。
資格の名前だけではその資格を100%は活かせない。

だから私のポートフォリオでは、書ける分野ごとに見出しを分けていて
目次のリンクで飛べる
ようにしている。
分野で探している人なら、その分野だけ読めばいい仕様だ。

もっとも「なんとなく優秀なライターはいないかな」と漠然とした状態で探している人、あるいは探すまではいかなくても「良いライターがいれば声をかけて仕事を渡せる」立場の人にも見てもらうことがあるかもしれない。

その場合は、ハクのついた実績を見てもらいたいので、目立つ実績だけ小見出しにしているというわけだ。
これもリンクで飛べる。そこだけ拾い読みができる仕様である。

③見せたい順番に書く

悪いが、丁寧なあいさつや「私はこういう人」という自己紹介は
採用担当からするとあまり要らない。
要らないとまでは言わないが、そういうのはある程度
「この人にお仕事まかせたいな」と思ってからの話である。

まずは、何ができるかだ。
そして、何がしたいかも意外と知りたい。
「できるけどあんま書きたくないジャンル」で書かせることは
かなりリスクがあるからである。
(だって一部のライターさん楽しい仕事入るとすぐ切り替えて飛ぶじゃん)

だからぜひ、あなたがしたい仕事の順に実績(なければ経歴、というか書ける根拠)を書いていってほしい。

あと単純にポートフォリオ長いと下に行くほど注意力散漫になって
ちっとも頭に入ってこないので、推したいことは前半に書くのがいいと思う。記事と同じで。

④連絡先は最初と最後、問合せフォームも作ろう

まず、注意喚起なのだがnoteの「お問合せ」は出せる上限が1日3件だ。
つまり、採用担当者的にはあまり使いたくないかつ使えない手段である。
(返事来ないことも多いしね。)

だから必ずポートフォリオに別のお問合せ先を書いておいてほしい。
できたら、最初と最後に。
②のように拾い読みしてるときは最初がありがたいし
長いポートフォリオを全部読み終えて「依頼するぞ!」と思ったときに
連絡先がないと冷めてしまう
からだ。

「連絡する」というのは熱量(勇気)がいる。
だからなるべく読んで「すごい人だ!依頼したい!」と思った気持ちの勢いでそのまま連絡させてほしいのが採用担当の本音だと思う。

noteからだとXのアカウントを書いてDMにつなげる方が多いが、
そのためには
社のXにログインして、アカウント検索して、DMしようとして
DM解除されてなかったりして、いったんリプいれて、フォローして…
かなりの連絡コストがかかる。
XのDMを使うならせめてXの自分のページへのリンクは貼ってほしいし
DMは解放していてほしい。

あとよく見るのがメールアドレスを書いて「☆を@にしてね」のパターン。
メールアドレスを公開したくない気持ちは十分にわかるが
これも正直めんどくさい。

どうせなら問い合わせフォームを作ることを強くおすすめする。
Googleフォームで5分もあれば作れるし
回答があったらメールで通知する設定にすれば漏れもない。

まとめ:「読む労力」を考えて作る

ポートフォリオには自分のできる全部を詰め込みたい。
多くの人はそう思うだろう。
その気持ちは正しい。
誰が見るかわからないから全部のせておくと確かに安心だ。

でも、たくさんの情報量をのせたいならなおさら
読むのが大変にならないような工夫は絶対必要だと思う。
読むという行為には「労力」も「時間」もかかる。
それらはどちらも有限だということを忘れちゃいけない。

色々説明したが、仕事のやり方によってあてはまらないこともいっぱいあると思う。これはあくまで私の形だ。
形は正直どうでもいい。
大事なのは「自分を知ってもらうこと」よりも
「読み手の時間や労力を搾取しないこと」。
それを忘れなかったらきっと良いポートフォリオになる。

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