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最近素手で虫を仕留めるようになった母とよくお腹を壊していた上司

母の実家は結構な田舎にあるのだが、
母の母である祖母でっかいクモ
素手で仕留め、ビビる子供のころの母に、

人間のが大きくて怖いがね

と言ってきて信じがたかったという話を
昔よく聞かされていた。

しかしながら、そんな母も先日、
「ヒーー!」と叫ぶ私をよそに、バーンっと
素手で私の家の玄関に現れた虫を仕留めてから、
そのまま颯爽とエレベーターに乗って
去って行った。

いや、その仕留めた虫のエキスがついた手、
どうするよ…
その手でエレベーターのボタン触ったら
いつか私も虫と間接タッチじゃん…
と言う暇も与えず、颯爽とカッコよく去る母。

祖母が亡くなった今、祖母の背中を追って、
娘のために「母の思う母」をしてくれたのかと
勝手に想像すると、なんかちょっと震えて、
虫との間接タッチも致し方ないか、と思えた。

父は父とて、
夫が実家を訪問する際に、
軽いテニサーかってくらい酒を用意して、
ご飯前に夫と飲み交わすというのが
ルーティーン化している。

我が父よ。食前に飲むその新ルーティーンは
なんなのだ。と思うが、

よく考えると、祖父(父の義父)
よく父のことを呼びつけて
祖母がご飯を用意する間に一杯はじめてたなぁ
なんて思い出して、
一生懸命それ真似してるんかいって気づくと
なんかウケる


生まれた時から、母親な人間はいないし、
生まれた時から、義父な人間もいないし、
唯一、
生まれた時からなのは、
子供であることくらいか。

とにかく生まれた時から今持っている役割
担っていた人は誰もいなくって、
その時がきたら一生懸命
そうなろうとするんだなって
つくづく思うわけで。

そうなると、
課長になりたてのころ、
腹痛で途中下車したので遅刻します
って課のメーリングリストにたびたび流していた
上司のこと、

え?お腹弱い系?www」(最悪な部下)
とか言って同期と笑っていた一年目の自分は
何も分かってなかったなと。

今思えば、上司だって、
生まれた時から課長なわけなくって、
その時に課長一年生だったわけで、
色々心労もあったのかなって。

なんか、急に反省モードに入っております。


と言いますのも、

↑のその後、すぐには無理かもと言われていた
職歴ロンダリング
めちゃくちゃ上手くいってしまい、

来月現上司により一階級、
再来月次期上司によりもう一階級と、
ホップ・ステップ・ジャンプ昇進(ダサ)で、
分類上は管理職となってしまう
わたくしであります。

しかも再来月から未経験のロール。

今まで、プロジェクト上でお試しな感じで管理職っぽいノリのことをやらせてもらって、

現上司(かつての腹痛上司部長になってリターンズ)に「実務でやってることとグレードが一致してなさすぎるーぶーびーびー」
と文句を垂れていたわたくしです。

聞いた当日は『管理職!Fu!』と、
嬉しくて1人腹踊りをしておりましたが、

次の日から、
なんだか急に恐ろしくなって来ました。


こんなんが管理職になって良いのだろうかと。

いや、もしかして知らないだけで
むしろ同年代の人々はもうこのグレードで
恐るるに足らずか?とか、
なんかもう知るよしもないですが、
自分に言い聞かせたりなんかして。

マネージャーのくせにとか、
管理職なのにダメじゃんとか、
昔よく思ってましたが、

なんか、こんな感じなんですね。

管理職になったからと言って、
その瞬間からスーパーサイヤ人になる人なんて
いないんですね。

それを実感しました。


旦那がそろそろ海外フラグを出し始めたので、
いよいよ仕事やめて専業主婦に転職か
思っていましたが。

ここまできたらと、

どうも神はそうはさせてくれなさそうです。

そして、最後にこの場を借りて、
どうせ口だけで昇進させてくんないし
とかnoteに書いてしまった、
一年目からずっと育ててくれた
一番お世話になったかつての腹痛上司
心から感謝したいと思いました。

分からないけど、
多分頑張ってくれたんだと思います。

最後にちゃんとやってくれました。

部下に最後の手土産、かっこよすぎかよ。


精進します。

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