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ヨーロッパの冬の風物詩☆幸運を呼ぶオレンジポマンダーを作ろう

「ハーブの力であなたを元気に」ハーバリスト 高橋克弥(かつみ)です。
ハロウィンが終わると、街は一気にクリスマスモードですね。
一年中で一番ワクワクする、大好きな季節です(*^-^*)

今日はおなじみのスパイスを使って、クリスマスを盛り上げてくれるオレンジポマンダーを作ってみましょう!

フルーツポマンダーとは

フルーツポマンダーとは、オレンジなどの果物にクローブを刺し、シナモンなどの粉をかけて乾燥させた、魔除けのお守りのこと。
発祥は中世のヨーロッパ、劣悪な衛生環境でペストが流行っていた時代。
抗菌作用を持つクローブやシナモンを使用することで、疫病除けの役目もありました。
現代では香りを楽しむハーブクラフトとして親しまれ、ヨーロッパのクリスマスの風物詩となっています。

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こちらはクローブ。ユーカリやティートリーと同じフトモモ科で、強い殺菌・抗菌作用を持ちます。甘くスパイシーな香りが魅力。

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生の果物が腐らずきれいに乾燥するのは、このクローブや各種ハーブをミックスした粉の殺菌・抗菌作用のおかげ。古代エジプトのミイラの保存にも、ハーブの力が使われていたんですよ。

オレンジポマンダーの作り方

【材料】
 オレンジ 1個
 クローブ 50g
 ポマンダーパウダー 大さじ2程度
 デコレーション用のリボン
 
ポマンダーパウダーとは…
シナモンをメインに、オリスルート、オールスパイス、カルダモン、コリアンダーなどのパウダーをミックスしたもの。今回はシナモンとオリスルートを使用しました。数種類用意するのが大変なら、シナモンだけでもOKです。

【作り方】
①オレンジにテープを十字に貼ります。飾りのリボンを結びやすくするため、ここにはクローブを刺さないようにします。
②テープを貼っていない部分に竹串で穴を開け、クローブを刺し込んでいきます。つぼみをつぶさないように気をつけて。クローブの軸の部分(つぼみより下の細い部分)が完全にオレンジに刺さっているのがポイント。クローブを刺す間隔は、クローブ同士が重ならないように、できるだけ狭く。クローブの数が少ないと、カビが生えてしまったり、腐りやすくなります。

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刺している間中オレンジとクローブの甘酸っぱくスパイシーな香りに包まれます。幸せ~♡

③クローブを刺し終わったらテープをはがします。

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つぼみがとれてしまっているクローブも使いましょう。星型で可愛らしいのです。こんな風にね↓

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④紙袋にポマンダーとポマンダーパウダーを入れてよく振り、ポマンダーパウダーを全体にまぶします。ここでもたまらなく良い香りが! オレンジの皮の部分はパウダーがつきにくいですが、乾燥させている間に自然につくので気にしなくて大丈夫。

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⑤紙袋(通気性の悪いビニール袋は不可)に入れたまま吊るします。たまにシャカシャカ振りながら、1か月ほど乾燥させます。完全に乾燥したら、リボンをかけて出来上がり。

乾燥は、日光の当たらない風通しのよい場所で。屋内ならエアコンの吹き出し口のそばなどで。屋外なら、雨に当たらないようにご注意ください。出来るだけ短期間で乾燥させるのがポイントです。

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リンゴやレモンでも作れます。スダチや姫リンゴで小さめに作って、リースやツリーにつけても素敵ですね☆

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こちらが完成品。中のオレンジは完全に乾燥して、とても軽いです。
3年前に作ったものですが、今でも良い香りがしますよ♪

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木の実やハーブを使ったクラフトは、作っている間も飾っている時も、ふわりと立ち上がるキラキラした冬の香りに癒されて幸せ気分になれちゃいます♡

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オレンジポマンダーが出来上がる頃に、クリスマスがやってきます。中世のヨーロッパに思いを馳せながら、楽しいアドヴェントを過ごしたいな。


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