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合理化よりも組織内のルール


人間関係を良くしたいならルールをよく観察しろ

発達障害民って人間関係が少し破綻しがちです。
仲の良い人とはとことん仲良くなれますが、少し距離感がある人とは永遠に埋まらない溝があったりします。
公務員の時、かくいう私も人間関係で結構ストレスを感じながら仕事していました。

組織にもよると思いますが柔軟な考え方の人も居れば、古き風習を重んじている人も居ます。
古き風習を重んじている人にとって、組織内のルールは絶対であり、そのルールからはみ出るものはとことん距離を取ってきます。
一番わかり易いのは飲み会。
学生時代の飲み会なんて、日取り決めて適当にメンバーに声かけて、集まれる人だけで集まってワイワイする程度だったと思います。
ところが、社会人になった途端、そこに上下関係が蜜月に関わり幹事力が試されるようになるのです。
誰が教えてくれるわけでもありません。
最初の新人歓迎会の時の幹事の仕事を見て、2回目以降の飲み会のセッティングを新人はしないといけなくなります。
まず重役から順番に予定を聞いて、いくつか候補日を決めておき、その候補日で全員に呼びかけ、一番人が集まる日を決定します。
重役の好みを聞いておき、その好みの店を抑え、全員に開催の連絡を入れます。そして当日は先導してその店まで皆さんを誘導し、席を案内し、オーダーを聞き、店員に伝え、飲み物が揃ったところで乾杯の挨拶を重役にお願いし、飲み会スタートです。
飲み会が始まった後も、ゆっくりご飯なんて食べてられません。各席を周り挨拶し一言二言会話して、次の席に周りお酌をし、一言二言会話をして、ちっとも楽しむことなくお開きになり、会計金額を見て瞬時に傾斜をつけた金額を重役から順に伝え、お金を集めて、支払いをして、店の外でうだうだやっている人達に二次会の呼びかけをしないといけません。
そして次の日には飲み会に参加してくれた人全員にひとりひとり頭を下げてお礼を言わないといけません。
こんなルール誰が教えてくれるわけもなく、きちんとこなさないと使えないやつのレッテルを貼られてしまいます。
私は正直飲み会が嫌いでした。体質的にお酒が飲めないのもあったと思いますが、ここには書ききれない程の細かいルールがたくさんあります。
「そんなんなんでもええやん!」ってずっと思ってました。

その他にも仕事を進める上でのルールがたくさんあります。組織によって多少の違いはあれど、存在すると思います。
合理化や効率化を考えがちな発達民にとって意味不明なルールもあります。
しかし、組織に属している以上、そのルールは守らないと仲間に入れてもらえないのです。
人間関係を良くしたいなら、そのルールを良く観察し、納得がいかなくても守らねばなりません。

月曜の朝の一番忙しい時になぜ定例会議をやるのだろうと思っていました。
Outlookで共有のカレンダー作ってそこに予定とかコメント書き込んで各々が確認したらええやんってずっと思ってましたが、そこは膝を突き合わせてミーティングすることに意味があり、それが組織のルールだから絶対なのです。

このルールの厄介なところは何処にも明文化されていないし、時々優しく教えてくれる上司も居ますが、大抵は組織の中で仕事をしながら身につけていかねばなりません。
私はルールをよく把握しておらず、話を聞きに行く順番とか無視して怒られたことも何度もありました。その度に「俺なんか悪い事した?」って思ってました。

私自身が発達障害だと知った時に腑に落ちましたが、肌で感じてルールを覚えろは発達障害民にとってかなりレベルの高い要求です。
しかし、人間関係を良くする上で優先順位の高い決まり事なので、よく観察し(特に同期の動き)、真似て組織の仲間に入れてもらうよう努力しましょう。

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