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転職のすゝめ

仕事の為にあなたが居るのでは無く
あなたの為に仕事があるのだ。
人間関係の為にあなたが居るのは無く
あなたの為に人間関係があるのだ。
仕事や人間関係で無駄に心身を擦り減らすのは
本末転倒なのだ。


合わない仕事は続けるべきではない

いろんな技術が日進月歩の世の中で様々な働き方が生まれ、多種多様な仕事が存在するようになった。
一つの仕事の中でも、環境の変化は大きい。
その変化に順応していく必要があるのだが、発達障害によってはこだわりが露出し環境の変化への順応を難しくしていることも多いように思う。

私も国家公務員の総合職だったこともあり、また新人は仕事の全体像を知るために短期間で様々な仕事を経験させられた。
目まぐるしく変わる環境に付いて行くことが出来なくなった。
その結果、仕事に無理がたかってうつ病を発症した。
そしてそのうつ病の一番の要因は私の発達障害だと診断された。

大人の発達障害のやっかいなところは学生時代まではなんの問題もなく順風満帆に人生を進めていたのに、突如として出来ないことが目の前に立ちはだかることにある。
困難に対峙した時の対処方法を知らないのだ。学生時代は程度にもよるがミスが許されることが多い。そのミスを行った経験が、社会人になった時に役立つのだろう。誰に相談すればいいか、どう回避したらいいか、謝罪の相手やタイミングなど過去の経験から導き出せる。
ところが、大人の発達障害の多くの場合、これまで目立つミスをしてこなったのに社会人になって突如、問題が発生するが自分でなんとかしようとしてしまいどんどん深みハマって行ってしまう。
抜け出せないほど深みにハマったら最後、何らかの病気になるか、病気になる前に退職して強制終了を取るしかなくなる。

仕事には合う合わないは必ず存在する。どんなことでも器用にこなすことが出来る人はいるかも知れないが、多くは適任がどこかに存在する。
大人の発達障害と診断されたら、障害を自覚して工夫をしながらその仕事を続けるか、さっさと転職してしまうことをお勧めする。
無理に続けることはストレスでしかなく、必ずほころびが生まれるからだ。

工夫でなんとかなる仕事とそうでない仕事

近年、発達障害も認知度があがり、発達障害とうまくやっていく工夫などの情報が簡単に手に入るようになった。ネット情報なり、書籍なり、実体験を元に工夫の仕方が紹介されている。
発達障害の人が10人居れば、10人違った特性を持っていてもなんら不思議でない障害では、それらの情報が自分にとっても役立つものとそうで無いものがある。こればかりは一つ一つ試していくしか無いと思う。
自分にあった工夫でなんとか仕事を低ストレスで続けられるなら転職の必要は無いだろう。発達障害で出来ないことも成長の度合いは芳しく遅いとしても0.1歩ずつぐらいは成長するので工夫と継続でうまくやっていくことができると思う。

問題は工夫したところで自分には合わず、高ストレスを感じてしまう仕事だ。
うつ病などの気分障害の大きな要因は過去のトラウマにあると思う。過去に何か言われた、なにかとんでもないミスをして自分を許せない、などのトラウマに因るストレスが気分の落ち込みを運んでくる。
睡眠不足や偏った食事、不健康な生活リズムなどが重なってストレスに弱くなっている状況で大きなトラウマを植え付けられると、気分障害を発症するように思っている。
つまり、工夫でなんとかならない場合はそのトラウマを何度も思い出させることになり、気分障害は回復どころか良くて安定で、どんどん悪化する方向に進んでしまうと思う。
こういったケースに該当する人は、環境をガラリと変えるため転職することをお勧めする。

転職のタイミングと探し方

転職は思い立ったら早いに越したことはないが、慎重に事を進めることをおすすめする。
うつ病になって休職していると、休んでいることに罪悪感があり、辞めて楽になりたいという気持ちが湧いてくる。辞めてどうするのかをまともに考える前に辞表を出してしまう人も少なくないらしい。
うつ病や発達障害の場合、障害者手帳を取得できることもあり、転職には障害者雇用を選ぶ道も出てくる。
しかし、あとに説明するが、発達障害は障害者雇用の中でも本当に人気がない。
また職と職に間が空いていると再就職は一気に難しくなる。
特別な資格を持っているとか、特別な技術や経験を持っていると再就職にも繋がりやすいが、そういった特別な武器がない場合は本当に苦労すると思うので少なくとも次の職が見つかってから現職を辞めた方がいい。
転職のタイミングは、転職先での心配事を一つ一つ潰して行ってあとはやってみないとわからないなといえる状況まで確信を得てから現職を退職することをおすすめする。

私の場合、公務員をいち早く辞めたくて転職活動は適当に済まして、採用を暮れたところに尻尾を振って近寄っていったらとんでもないブラック企業で半年も持たずにうつ病が再発し、試用期間中のため休職もできず、結果病気が原因(自己都合)により退職となった。
公務員は雇用保険に入っていないので、転職先で初めて雇用保険に加入したが半年満たない期間だったので、失業手当も貰えず、突然安定して入る収入は0になってしまった。
並行してやっていた個人事業もそんなうつ状態のエネルギーが枯渇した状況で頑張れるわけもなく、収入はタバコ代にもならない程度だった。

職場がストレスでやばい状況や、ストレスによりなんらかの病気が発症してしまった場合、すぐに辞めたい気持ちも分かるが、休職は立派な権利なのでガンガン休んで次の仕事をゆっくり着実に見つけてから辞めることをおすすめする。

障害者雇用について

発達障害やうつ病などの気分障害になり、通院を続けなくてはいけなくなった場合、半年以上通院していれば障害者手帳を取得できる可能性が高い。診断書を書く医者次第ではあるが。
障害者手帳を取得できれば障害者雇用も選択肢に入れることができる。
一般の雇用とは違い、障害を持っていることが前提なので、前述した工夫次第でなんとかなる仕事にありつける可能性が高い。出来ないことは出来ないと言ってもお咎めはなく、むしろ配慮してそれはしなくていいよとなるのだから。
ただ、一方で障害者雇用は狭き門だと思っている。
障害と言っても千差万別で、体の自由がほとんど効かない人も、うつ病でちょっと気分が落ち込みやすい人も一様に審査される。
その中で精神疾患は急に仕事に行けなくなる可能性が高いことから健康状態がどうなのか細かくチェックされる。1年以上安定しているかとか、どういった時に気分が落ち込むのかとかしっかり説明できないといけない。
また、発達障害も人気がないように思う。その一員は職場での人間関係を築くのが一筋縄にいかないことからかと思う。
障害があって仕事が出来ないことは周囲がカバー出来るが人間関係によるトラブルが起きた場合、周囲まで巻き込むことになる。

精神疾患の場合、1年以上安定している事を証明するために就労移行支援や就労継続支援に通所することも必要と言われた。第3者を通して、元気であることの証明をしてもらわないといけない。

まとめ

大人の発達障害の場合、仕事がうまく回せずうつ病などの気分障害になる可能性が高い。そうなった場合やそうなりそうな場合はすぐに転職をすることをおすすめするが、次の職場でも同じようにストレスを感じるようではエンドレスなので、慎重に仕事を選んで、次の働き口が決まってから現職を辞めたほうが安全安心だろう。
ちょっとこれストレスだなと感じたら、まずは直属の上司に相談してみて、ストレスの原因を取り除けるものなのか判断するのがいいと思う。

といったところで、今回はここまで。
ありがとうございました。


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