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この世で一番幸せな2人

母からの電話で、ご近所の名物おじいちゃんが亡くなったと知った。

名物おじいちゃんの孫は私の幼なじみで、かなり前のnoteの記事にも登場したことがある、Aちゃん。

その名物おじいちゃんは、天真爛漫な人で、孫のAちゃんを目に入れても痛くないと言わんばかりに、可愛がっていた。

Aちゃんは私より1つ上で、まだ幼稚園にも行かない私が思うのだから、溺愛ぶりは相当だ。

蜂がブンブン飛び回る庭で、蜂を怖がるAちゃんに、「こんなのは!」と、「となりのトトロ」のメイがまっくろくろすけをばちーん!と捕まえて、「おねえちゃーーん!」と叫ぶシーンの再現のように、両手でばちーん!と叩き捕まえた。

私はAちゃんの隣でその様子をみながら、痛くないのかな。と思った。

ら、

「いったーーーい」

おじいちゃんは叫んだ。

何をしているのか、よく分からないけど、とにかくAちゃんが可愛くて、Aちゃんが大事で、怖がるものなんて、皆やっつけてやる! みたいな感じだった。ユーモアも大事。

「溺愛」という言葉自体はあとから知ったことだけど、おじいちゃんにとって、Aちゃんが大事でたまらないということは、よく分かったし、知っていた。

大人の中には、おじいちゃんのAちゃん溺愛ぶりに、「あんな風に甘やかしたら、ろくな大人にならない」とか、「いい子に育たない」とか、露骨に言う人もいた。

でも、私が思うのは、目に入れても痛くない可愛がりようのできる人、される人は、誰がなんと言おうと、ものすごく幸せだということだ。

心の底から大事で、大事でなんて、なかなか思えないし、それを「I love Aちゃん!」と大っぴらに言えるおじいちゃんは、とても素敵だし、幸せ者だ。

「甘やかす」というと、何かネガティブな印象がある。

大概の人は無条件に子供を「甘やかす」ことが、そもそもできないし、さらに「溺愛」なんてできないことの方が多い。

おじいちゃんの溺愛を、「いい子に育たない」と言った大人は、自分の子を無条件に溺愛できないからそう言うのだし、「いい子」の定義が、「大人の言うことをきく、従順な子供」だとしたら、おじいちゃんの育児方針のベクトルと真逆なので、育った子供の「いい子」具合は比べようもない。「いい子」がどちらであるかは、今は問題としない。

おじいちゃんは、Aちゃんの最大で最強の味方だった。子供にとって、のびのびと、言いたいこと、やりたいことを遠慮なく言える相手がいるのは、幸せ以外なにものでもない。

子供時代の愛情の形は、人格形成に大きく影響するという。世にいう、愛着の問題。

子供時代に、めいっぱい愛されて、愛された感を持った人は、大人になっても、愛情の形は違うかもしれないが、人や、自分を愛することができるらしい。自己肯定感の高い人間になるらしい。

Aちゃんを見て、たしかにそうだなぁと思う。

愛情を、惜しみなく伝えられたおじいちゃんと、その愛情を一身に受けて育ったAちゃん。

誰がなんと言っても、私は2人がこの世で一番の幸せ者だと思う。

【今日の英作文】
「GW中のお天気はイマイチのようです。せめて寒くないといいなと思います。曇りだったらまだいいかなぁ。」

"The weather forecast says it isn't going to very good during GW. I don't hope it is just cold and hope it to be just cloudy.''

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