マスクのない世界始まる

3月13日からマスクは個人の判断、会社の指示でつけたり外したりできるようになる。

私の職場は食堂だから、仕事中はどんなときもマスクをつけるのが鉄則（衛生問題）。変わらない。

でも、お客さんはそれぞれの会社の指示（や自分の判断）で、マスクをしたりしなかったりになるのだろう。昨日は、皆さん揃ってマスク姿だった。

就職したときから、マスクの世界だったので、私は基本的にマスクをしないお客さんの姿を見たことがない。たまたま給茶機にお茶のおかわりをつぎにきた時、マスクをし忘れるお客さんを見るくらい。

マスクのあるなし。するしない。

当然、口紅をつける人も復活するだろうし、そしたら、湯のみやコップのふちは全部手洗いなんだろうか……。

途方に暮れる。

洗浄機だけでおちるとは絶対思えないし。

お客さんによっては、湯のみもコップも4個くらい1回についでいって、おかわりのためにウロウロしなくて済むようにする人もいる。だから人数＝コップの数というわけでは決してない。

ひよっこ食堂勤めの勝手な憂鬱はそれくらいで、ほかに何が変わるのか、始まってみないと分からない。就職したときから、マスクの世界だから。

マスク越しだからこそ、笑顔や声の調子というのがとても重要だと、勉強になった期間だったとは思う。

就職してからもうすぐ1年と9ヶ月。

目が笑わない私の笑顔は、自分でも好きではなかった。マスクがあるから、よほど笑わないと笑った顔にならない。誰も何も言わないけど、ひたすら笑顔の練習をしていたと思う。声の明るい調子も。

今では、マスクなしでも自分の笑顔が好きだ。

鏡を見た時、にこにこしているというだけで、なんだか得をしている気持ちにもなる。何がお得なのかよく分からないけど。

私のマスク時代は、そうやって過ぎていった。悪いばかりでもなかったなと思う。

【今日の英作文】
「食堂に就職して良かったことは、自分の笑顔が好きになれたこと。」

"'The best thing that I got by getting a job at a dining is that I came to like my smiling face.''

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