タイムカード
入社して2年と数ヶ月経って、自分のタイムカードがもらえた。
ピカピカのタイムカード。
私の名前シールが貼ってある!
カードリーダーにかざすと、ぴこーん! と軽快な音が鳴る。
ものすごく嬉しかった。
カードを事務所で見つけた時、飛び跳ねるくらい嬉しかった。
こんなに自分が嬉しがると思わなかったほど、嬉しくて嬉しくて、ずっと顔がにやけっぱなしだった。
やっと仲間に入れてもらえた感。
雇用枠が普通のパートさんとは違うから、腰掛けとか、すぐ辞めるとか思われてカード作ってもらえないんじゃないか。
所長はいつも忙しいし、作る暇ないんだろうな。
タイムカードがなくても、所長は手作業でいつもきちんと時間を打刻してくれるし、ないならないでしかたない。。。
もう、タイムカードは作ってもらえないものと思っていた。
ら、突然の登場!
舞い上がる。
嬉しかった。
ちゃんとこれからも働いてよ、と言われてるみたいで、働きますとも! と思った。
タイムカード分の信頼が得られたと思えて、幸せだった。
るんたった、るんたったー!
嬉しくて嬉しくて、嬉しい勢いで所長にお礼を言ったら、「そりゃよかったね」と少しびっくり気味だった。
単純なんです。でも、後悔なんかしてない。
そうやって自分の嬉しいを、人に伝えられるようになった自分が、成長できた気がしてもっと嬉しい。
のびのび感情を表すというのが、憧れというか、やりたいこと、できるようになりたいことのひとつだった。
萎縮せずに、おどおどせずに、自分の喜びに自信を持つ。
わーい! 私嬉しいです! 幸せだなぁ!
鼻歌のmoumooon「The Best Day」にも力が入る。
今日は間違いなく、最高だと。
心には虹がかかっておると。
誰とも一緒に歌わないけど、うきうきですよ。
【今日の英作文】
「ショックなことがありました。心ここにあらずだったらしく、酷く転びました。」
"I had a shocking experience. I seemed to be distracted, so I fell down badly.''
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