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好きをあきらめない

あぁ、わたしはこの人がやっぱり好きだ

「あれは、あたしのエゴだったなぁ、
 我を通して、わるかったと思うのよ」

ぐっときた

あなたのそういうところ、大好きだった
いまも変わっていないんだね

なつかしく、10数年前の彼女の結婚式の時の思い出を話していた時、
なんとなく答え合わせのような感じになったのだった

健やかに自尊感情がありプライドや自立心もつよい、でも第一印象でそれを決して相手に感じさせることない慎ましさ

相対するようだが、意思を貫く行動力があり、たまにー周囲にそれが理解されず、多少すれ違うこともあるけど、
しょうがない、
だってわたしがやりたかったんだから、
大丈夫?うん大丈夫と、乗り越えていく気っ風のよさ

それでも、普段は家族最優先で行動していることと、自分の気持ちのギャップが体調の変化や時々の気分の落ち込みに表れる、でも対処法を知っていて、やり過ごす技をもっている

そうやって、いつも前を向いて、一生懸命に生きている
わたしの大好きな友人

10数年前、
違和感、そこまでは大きくなかったけど、
少しずつの掛け違い。小さな小さな違和感みたいなものが重なって、連絡の頻度が下がったり、せっかく電話で話しても口調がきつくなったりしていたんだろうと思う

彼女とその夫は
初めての海外生活、心から望んでいた妊娠、出産、子育てを頑張っていた
そんな中、彼女は近くに家族や頼れる友達がいなく孤独を感じ、初めての海外赴任を全力で仕事に打ち込み我を忘れて彼女への心づかいが足らなくなってる夫さん、夫婦とも頑張っているゆえの衝突が多いようだった

簡単に帰ってくるのは難しい、日本から距離のある国にいて、たった1人の家族である夫と喧嘩したりすれ違ったり、寂しくてつらかっただろうと思う

実感を持って彼女の悩みを聞けなかった。
実感を持たずとも、話すらちゃんと聞いていたのか、心配だ
わたし自身、仕事の悩み、家族との衝突、結婚への焦り、全然受け止めることができなかった

まだLINEやスカイプで無料通話はなかったと思う、海外とのコミュニケーションはメール、時々の電話、そんな時に電話くれてたのに
思いやれなかった

「あの頃、距離を置きたいのかなって思ったのよ」

そうだったのか、ごめん
そんな風に気が付かせてごめん

彼女とわたしの間にまわりに生まれてた、今までと違う空気に、
電話するのが気が進まなくなったり、
いやそこまでではないのだけも、
言葉の節々になにかが表れていたんだろう

今思えば、いまなら、ライフステージが違ってきたことで、悩みや喜びを共感しきれないことが大きかったとわかるけど、
当時は
遠い外国との物理的な距離、
気持ちの違いなどから、すこしづつ、心も離れくようでさみしく切なく思ったりしていた

タイムマシンにのって、その時の彼女を抱きしめたい
抱きしめて、わたしも抱きしめてほしい


彼女の結婚式、沖縄への旅は、思い出深い

リゾートで結婚式を、という夢を叶えた沖縄でのウェディングはご家族と親しい友人が集まった

式の後、テラスでの写真撮影、
袖のないドレスでも寒くない、2月でも
暖かい沖縄の空、気持ちよく、清々しかった

パーティの後、ホテルのラウンジで過ごした夜は、家族に混ぜてもらったみたいで楽しかったな

那覇空港で集合した私たち友人一同、みんなそれぞれ気まま旅

飛行機に乗りおくれた子がいたり、
節約上手の子は、家から三つ編みに髪を結い上げて帽子で固定して飛行機に乗ってきた、
時間を見つけては恋人とずっと電話している子

わたしは、羽田から初めて1人で乗る飛行機が嬉しくて。機内は窓際の席を陣取ったのだけど、季節外れのツアーの中に混ざり込んでしまった

となりのおじいちゃまは初めての飛行機で
町の皆さんとの団体旅行、沖縄5日間、
ひとりで窓の外を一眼レフのカメラで撮影しているわたしに(この頃カメラに凝っていた)、
記者さんかな?と話しかけてきてくれた。
違います、と言ったはずなんだが、周りの皆さんにこの人仕事で1人で沖縄だって、ほら記者さん、大変だよね、すごいよねと、盛り上がってしまって、、それ以上訂正できなかった
機内サービスのドリンクをうけとるときも、仲間に入れてくれて、
僕はねお茶、隣のお友達に「何にする?あ、お茶ね」、CAさんへ「お茶2つ」
わたしに「何にする?え、お水でいいの?」「この人はね、お水だって」

エゴだと言ったのは、
東京に帰った後に、開いた披露パーティのことだった
参列したわたしには、かわいい華やかなパーティだったけど、若い夫婦は準備が大変そうだった、喧嘩や大げんかや、また喧嘩?流石にそんなでもないか、、、今振り返ってみると、パーティをすることにこだわりすぎたなぁ、と彼女

突っ走るところもあるけれど、良かれと思って全力で取り組むところに人が集まるのだと私は思う


いま、彼女はまた外国にいる
SNSのおかげで近況もすぐわかるし、LINEやzoomで顔を見て話もできる

置かれた環境を、経験を活かしながら、やりたいと強く感じていたことに、また挑戦している
頑張りすぎて、彼女やご家族がすり減らなないかだけが心配だけど、何かあれば軌道修正すればいい、きっとしていくのだろうな
心から応援している、見てて勇気ももらってる

物理的な距離、心の距離があったこともあったけど、その寂しさにまけず、大好きな気持ちを忘れなくてよかった、
また話したり会ったり、応援しあったり、できて本当に嬉しい

大好きなRへ、愛をこめて

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