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いざ、退職

以前から考えていた退職の話が最近になってぽんぽんと進み、ついに退職することが正式に決まった。

5年半前の私は、今の職場に就職することだけが"成功"だと思っていたので、一生懸命就職試験に臨み、自分と向き合い、悩みに悩み、苦しんだ。
就職が決まった時は、本当に本当に嬉しかった記憶がある。
それだけに、退職する決断をするまでに何年もかかってしまった。

でももう、そんな情に引っ張られた考えをするのはやめようと、休職を何度も繰り返して、周りに迷惑をかけすぎなくらいかけてから、やっとそう思えた。

早く辞めたいなんて言いながらも、ここで上手くやれなかった悔しさが少し残っていて、退職したい旨を上司に話すと声が震えてしまった。
なんの涙だろう、と思っただろうか。



それでも、この退職は私にとって紛れもなくプラスなものと言える。


世間で言う"普通"には私は働けない

4年前、初めて働けない心と体になってしまってから、復職できても1年間欠勤せず働けたことはなかった。
心の調子には常に波があり、働けていても、生活はままならなかった。
死にたいと思いながら子どもたちの前に立つことに、罪悪感を抱く日々だった。
無理なもんは無理なんだ。
次は、自分に優しくし続けられる、無理のない働き方をしたい。


自分に合った働き方と環境

子どもが大好きだし、保育がしたかった。でも、業務内容と、業務量と、労働時間と、人的環境、全てが今の自分には合っていないと感じる。
周りがやれているんだから、自分もやれなければいけないと、どうにか慣れるんだと、そのために努力するんだと、踏ん張って踏ん張って、やっと、周りができて自分にはできないことがあるんだと、諦めることができた。
マイペースで、不器用で、へなちょこでもできる仕事を、そんな私にも思いやりを持って接してくれる人たちがいる環境を、選んでいかなくちゃいけない。
そうでないと、私は私を生き続けられない。
そんな職場、本当にあるかなあ。


大人な大人がもっと居てほしかった

みんな、いい歳して態度や機嫌でものを言う。
表向きだけにこにこして、それ以外はみんなチクチクしている。
ずっと誰かが誰かのことを悪く言っているのが聞こえてくるし、言葉で直接伝えられる代わりに、視線や態度でそれを受け取ることばかりだった。
チクチクやトゲトゲを、相手に直接向けないようにするのが大人じゃあないのか。
私にできなくてみんなにできることがこんなにもあるのに、こんな簡単で当たり前なことをしない大人がたくさん居て、毎日悲しかったし、毎日怖かったし、毎日ちゃんと傷ついた。
こんな大人たちに傷ついてしまう自分がやるせなかった。
自分には、他にできないことが山ほどあったから、全部そのせいだった。そのせいにしてしまった。



だから、やっとここまで来れたなあと思う。

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