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私を忘れないで〜さよなら最終話

さよならの鐘の音が……聴こえる
もぅ…あと半年だって
言ったよね?……

なんで……
なんで……

神様はあたしの事が
嫌いなんだね!

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体が寒くなってきた、それでも
あたしは耐える、痛くても

痛みには強いんだよ!

でも……早いよ、神様

あたし、まだ1年経ってないよ!
自分が今日死ぬって、

悟ったよ……だって…
こんなに胸が張り裂けそうで

ガマン、出来なくなるような痛みと
震えは初めて、だけど……あたしは

耐える……もう少してだって、

君がお星様の上で踊って歌うんだよ!

我慢しなきゃ!

そうこうしてしてる、間に始まった

痛み止めも飲んだし!

ライトがピカピカ輝いて、

綺麗で、すごくすごく

ここは天国ねように見えた
行ったことないけど

詩奈くんの自己紹介ものすごく盛り上がるんだよ、1回来たことあるから知ってるんだ!

「はーいおっハニー、みんな元気カピ〜レッツ自己紹介、僕の名前は」
「「詩奈くん、」」
「まるまるまるまる二重丸僕の心も」
「「二重丸」」
「僕が大好き」
「「ファラバ」」
「ピンク似合う」
「「女の子」」
「僕は正真正銘男の子〜みんなに魔法をプレゼント!」

"ファラバ"とはPeach★Loverのファンの人達を"ファラバ"と言うらしい

あたしは痛みを止めるのに、必死で

「どうしたの?……ねぇ…」
「なんでも…ないよ!」

心配そうな顔をするミオに、そう言う

「大丈夫じゃない!」

ミオはあたしをイスに座らせて、

「病院行こ!」

あたしは静かに首を振る

「どうして」
「だって…」

耳を傾けてくるミオ、
搾り出すようにしか声が出せない

「せっかく…はぁ…きょ、はぁ…好きって、…伝えるって…っ…決めたのに!」

ミオはあたしの両肩を掴んで

「そんな無理したって、」
「あたしには…もぅ…時間が…っ…はぁ…ないから」
「時間が…ない?」

やっぱりこう言う顔するだから言いたくなかった!

でも今日死ぬなら

「あたし、、癌…なんだ、」

そう言った瞬間……ミオの目に涙が浮かんできた!、

「うそっ……冗談やめて」

あたしは首を横に振って

「冗談じゃ…ない、」

首を小さく横に振る……ミオ

「やめて……嘘つかないで!」

受け入れられないんだ!

なんとなくだけでその気持ち……分かる!

「ホント…なんだよ!」

胸の痛みがだんだん酷くなってきて、意識が
朦朧としてくる……

「ミオ…親友で…いてくれて…」

あたしは……そのまま眠ってしまった

5日前……あたしはみんなに

手紙を書いた、お父さんお母さん
おじいちゃんおばあちゃん、烏巣さん

それに…ミオとさっくん、

本当に……あたしの思いを手紙に綴った

良かった手紙で好きってこと書いておいて、

ミオは絶対泣くから、嫌だけどホントは、
さっくんに助けてもらって欲しい、

ミオだけ特別だから…

あたしね……この14年間、生きてこられて
ホント…楽しかった

あたし心のどこかでね、さっくんはあたしが
アイドル好きだから、アイドルになったのかなぁ?って考えた時期あったんだよ、

でも……きっと違うよね?、なりたかったから
なっただけだよね?

あたしみんなに出会えてほんと幸せだった

この世界でミオやさっくん友達家族や
知人の人、あたしと関わってくれて、
ありがとう

ミオは本当にこんなあたしと一緒にいてくれて、心配してくれて、本当に1番の親友だよ!
いや…真友かなぁ?

さっくんに出会って恋して色々なことを知ることが出来てとってもとっても楽しかった、
いても何考えてるのか分からないことが
ほとんどだったけど、好きでした!

お父さん、お母さんあたしを
産んで育ててくれてありがとう、
あたし先に死んでしまってごめんね
あたし……生まれ変わってもまた
お父さんとお母さんの子供がいい

本当にいっぱいの思い出をありがと
すごくすごく楽しかったよ!

あたしは思い残すことは沢山あるけど

だけど……仕方ないよね、、これも運命
受け入れなきゃいけない!

だけど……最後に、フラれて死んだら

1つ思い残すことが消えたのに!……

ねぇ…今、大変な時期だけど、

みんなに…最後に伝えたいんだ!

こうやって…生きたくても…生きれない人は
沢山いる!…だから…命を粗末にしちゃダメだよ!

それを……みんなに守って欲しいなぁ!

お願いね!

おしまい!

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