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漆壺斎

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『ひとりごと』(七代漆壺斎)


ごあいさつとおことわりあらかじめお断りをしておかなければいけないことがございます。私が仕事の途中や、その他の自由な空間においての思考をまとめた文章でございますので、失礼な文言があるかもしれませんが、私の気持ちをストレートに表現する為にそのままにしてある箇所もございます。

魂の連鎖 伝統とは魂の連鎖といっても過言ではない。

私が仕事をする意義 私は死んでいった人達の名誉を守るために仕事をしてい

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塗師七代漆壺斎「乾漆大鉢の制作工程」

2015年に島根県立美術館で開催した「七代漆壺斎 漆芸小島史暉展」の「思索の場」で上映した、乾漆大鉢の制作工程の動画です。

松平家に仕え漆芸に従事した小島家の歴史


ご先祖 初代清兵衛 小島家は、藩祖松平直政公が寛永十五年(1638年)に、国替によって信州松本より出雲に御入国されたことにより始まりました。その後に、出雲大社の御造営の計画があり、寺社仏閣の工事の専門の職人が必要になりました。当時、京都烏丸では、桃山時代から優れた漆工芸職人が住して仕事を行っておりました。その中の堅地屋(かたじや)清兵衛の二男であった者が、寛永十六年(1639年)直政公に招聘され

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