見出し画像

そもそも小説「VANISH!」って何?

こんばんは!

  今日は私が書いてるWeb小説「VANISH!」の内容について解説したいと思います!

なお、本編はこちらです!

https://ncode.syosetu.com/n8828in/



VANISHとは

この作品を紹介する前に「VANISH」について解説したいと思います。
「VANISH」英語「消失」を意味し、「ドラえもん」に登場する「どくさいスイッチ」がもでるとなった機械です。対象者の存在を最初からいなかった事にします「どくさいスイッチ」との共通点は対象者の存在が消えるのはもちろん。対象者が消えた後は、対象者のいた立場が別の人物に入れ替わったり、元に戻す事が可能です。(だだし、元に戻すのが難しい)
相違点はどくさいスイッチと違い、対象者が人間のみである事と機械の形が「メインブラック」ニューライザーに似たUSBのような形をしております。
また、作品の主な舞台は「1916年の沖縄」であり、過去の要素と未来の要素が混在しております。

大まかなあらすじ

「VANISH!」のあらすじとして2016年、東京の高校に通う沖縄出身の兼村未来(かねむらみく)が春休みを利用して大学院生の長兄悠人(ゆうと)と共に故郷に帰省します。

そんな時、未来が那覇空港にある書店に行こうとすると、母親の目の前で消えてしまいます。

消えた未来(みく)が辿り着いたのはなんと1916年の沖縄・・・

そこには自分と同じようにタイムスリップして来た知花蓮(ちばなれん)という未来より少し上の女性がいました。

彼女もまた恋人と北谷の美浜でデートをしている最中にタイムスリップして来ました。

2人が那覇の松尾山(まちゅーやま)で待機をしていると、上空から白い機体が未来達の目の前に着陸します。機体の中からは3人の男女が現れ、そのうちの1人は未来の義理の叔父である金城拓也(きんじょうたくや)がいました。

拓也達は沖縄発祥の秘密結社「アルバース財団」の一員であり、財団の目的は人の存在を消す機械「VANISH」を悪用し、歴史改変を図ろうとする防衛省の外部組織「帝国機関」から取り返し、消された人達を元に戻す事でした。拓也達は一般人を巻き込みたくないため、未来達を現代に帰らせようとします。

しかし、何らかの誤作動によりタイムマシンは現代に戻る事が出来なくなるのです。

話の構成

話の構成としては1916年3月から5月17日までを第1部、5月17日から夏にかけてを第2部としています。第3部はまだ未定ですが、番外編的な話として「1.5部」と表記しています。そちらは1部と2部の間の物語です。


登場人物

ここで紹介するのは主に主要となる人物です。

タイムリップして来た一般人

実はアイコンになっているこのイラストは兼村未来なのです。イラストは私が描いた元のイラストをAI化したもの。だからちょっと綺麗すぎますね。

兼村未来(16)

この物語の主人公であり、東京にある桜崎学園に通う高校生です。
現代の那覇空港から1916年の沖縄に来ます。かなりの琉球史マニアであり、伊波普猷の著書「古琉球」を所有しているが、性格はかなり子供ぽいです。(精神年齢は12歳前後だと言われている)作中ではひょんなことから東京帰りの女学生として沖縄県立高等女学校(後の沖縄県立第一高等女学校)に通う事になります。


こちらは自作のイラストです。

知花蓮(20)

準主人公。関西にある同じくアルバース財団系列のサガリバナ大学教育学部3年です。恋人の翼と北谷の美浜でデートをしている時にタイムスリップします。教職の資格を取ろうと考えており、曰く社会科の先生を目指すとか。下に弟と妹がいる。正義感が強く、曲がった事は大嫌いです。体格はガッチリ体型だが、色白であり、髪を茶髪に染めています。作中では髪を黒に戻し、東京帰りの新米教師として県立高等女学校、沖縄女子師範学校に赴任します。なお、過去での苗字「波平」は本人が住む集落と恋人の苗字から取っています。

アルバース財団



こっちも自作のイラストですが、アイビスペイント内のトレースを利用しました!

金城拓也(39)

沖縄を拠点とする秘密結社「アルバース財団」の職員です。表向きは東京にある新聞社に勤務しており、都内のマンションで未来と住んでいます。
過去では県庁の役人として潜入捜査をしており、過去の苗字である伊舎堂は母親の旧姓です。作中から10年前にあたる2006年にも潜入捜査を行っており、帰郷後の伊波普猷に会っています。妻の明(あきら)(未来の叔母)は2015年に謎の死を遂げています。なぜか拓也は伊波普猷と似た性格を持つ未来に「彼とは出来れば関わるな。もし、関わるような事があれば適度な距離を取れ」と警告しています。



田仲縁(ゆかり)(31)

アルバース財団の職員。 現代ではアルバース財団系列の病院で勤務する精神科医。未来とは小学校時代から知っており、未来は彼女を慕っています。彼女を描いたイラストが無いので表現するのが難しいですが、容姿は二重瞼であり、おもしろい顔しているそうです。
過去では伊舎堂盛一の後妻として松尾山付近にある県立病院で医者として勤務している。作中から10年前にあたる2006年から1906年の沖縄にタイムスリップしているそうです。


こっちは自作のイラストではなく、picrewを使っております!

辺土名沙夜(さや)(34)

アルバース財団の職員。旧姓宗像。現代では時空空間専門部多元宇宙研究課に所属する研究員であり、沖縄出身の夫がいる。黒髪ロングの美女であり、夫にはかなり気に入られている。課は違うが、タイムマシーンを運転する免許を持っているため、参加する事になった。作中だらは東京から来た物理の教師として沖縄県立高等女学校に潜入捜査をする。過去の苗字である柳は母方の祖母の旧姓です。曽祖父が帝国機関の人間であり、沖縄戦で住民虐殺をしている。帝国機関の江口鳴海はライバルです。

帝国機関

井上肇(50)

アルバース財団と敵対する防衛省の外部組織「帝国機関」の一員であり、他のメンバーをまとめている副本部長。元陸上自衛隊員。背は低めのガッチリ体型であり、見た目はいつもにこにこしているが、本性は冷酷。作中では谷口勲という沖縄警備隊区に所属する下士官として潜入捜査している。


江口鳴海(38)

帝国機関の一員。東京都新宿区出身。性格は自称クール。現代では表向き防衛省の職員として帝国機関情報部門で勤務しています。過去では庇髪で県立高等女学校の数学教師として潜入捜査をします。



鮫島伝蔵(56)

帝国機関軍事部門部長。子供がいない夫婦だったため、江口鳴海の子を引き取り育てました。彼女の子供を引き取った理由は江口と親族関係にあったからだと言われています。名前の由来は「はだしのゲン」に登場する鮫島伝次郎です。

1916年の人々


写真は那覇市歴史博物館提供
http://www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp/archives/item3/29449

伊波普猷(40)

こちらは実在の人物です。1916年では沖縄県立沖縄図書館館長(委託)しています。言語学者であり、未来が所有している「古琉球」の著者です。容姿は髭眼鏡が特徴の塩顔であり、蓮からは本土出身者に間違えられます。
東京帝国大学を卒業しているため、家族や比嘉初子を除き、周囲から「先生しんしー」と呼ばれています。帝国機関が計画している「沖縄帝国大学設立計画」では彼を言語学の教授にしようとしています。性格は未来似ており、ぼんやりとした穏やかな性格だが、空気が読めません。好物はサーターアンダギーらしい。後に主人公達と大きく関わる事になります。


石垣永一(16)

沖縄県師範学校2年。アルバース財団の創設者とされている人物。石垣島の出身であり、その中でも新川の出身。はっきりとした顔立ちの少年。宮良長包は小学校時代の恩師らしいです。波上宮祭で琉球独立派の疑いを掛けられます。

宮平ジニー(16)

沖縄県女子師範学校2年。彼女もアルバース財団創設者とされている人物。
北谷町字屋良の出身です。幼馴染のハマーとは同じ小学校だったらしく、高等小学校も一緒で友人。天パで深緑の目をしています。実は幼馴染が好きなレズビアンです。


写真は那覇市歴史博物館提供

真栄田マカト(19)

彼女も実在の人物です。組合教会の一員。那覇区久米出身(現那覇市久米)。県立高等女学校を卒業後、浦崎氏と結婚するが、子供は死産となり、浦崎氏が精神を病んだため、実家に戻ります。現在は玉城オトらと共に裁縫店をしている。見た目は地味で大人しそうな性格であり、ややベビーフェイスです。登場する出番が少ないですが、物語の鍵を握る事になります。


橋口妙子(16)

県立高等女学校4年。お下げの三つ編みにリボン、ロイド眼鏡を掛けています。明るく、穏やかな性格です。父親は県庁の役人らしく、作中から1年前に家族と共に東京から沖縄に来ました。東京にいた頃はお茶の水にある東京女子高等師範学校付属高等女学校(現お茶の水女子大学付属高校)に通っており、そこでも優秀だったので、沖縄では級長になっそうです。東京で生まれ育った彼女は当時の那覇でも田舎と思っています。


橋口詔人(16)

県立第1中学校4年です。妙子とは双子の兄弟のトランス女性です。伊波普猷を尊敬し、組合教会と県立図書館に入り浸っています。かなりの癇癪持ちなど真栄田マカトに似た側面を持っているそう。東京府立1中(現日比谷高校)にいた頃から優秀らしく、家族や周囲から期待されています。


橋口尊治(44)

妙子・詔人らの父。沖縄県庁で働く官吏であり、あの時代の人にしては大きい180cmの男性です。眼鏡をかけており、優しそうな顔立ちをしています。1年前に東京から来たそうです。金城拓也に声をかけ、仲良くなって行きますが……


作中に登場する組織

作中に登場する組織は第1部で3つ登場します。


アルバース財団 

主人公らが所属する組織の一員です。組織はあのSCP財団から来ています。
正式名称はアルターネイトユニバース財団であり、アルバースは略称てある。 1958年に設立されています。
前身組織は「南波照間財団(ぱいぱてぃーろーまざいだん)」というハンセン病患者やLGBTQ+、離島出身と言った当時の沖縄社会で馴染めない者や、貧困に苦しむ者、本土や海外で差別を受けるうちなーんちゅを支援する慈善団体だったとされています。SCP財団同様、秘密結社であり、一般人にはあまり知られていません。こちらと違い、政府からの委任では無く、政府から独立した機関です。主にタイムマシーンの開発、歴史改変やタイムパラドックス、といった時空犯罪を取り締まるタイムパトロール的な役割を持っています。そのおかげで財団は時空考古学という学問分野を設立しています。
 

帝国機関

アルバース財団と敵対する組織であり、防衛省の外部組織です。某日曜劇場で有名な陸上幕僚監部運用支援・情報部別班(通称「別班」)以上に世間には知られておらず、副本部長井上曰く「こっちの方が総理も知らない」そうです。
1926年12月31日に陸軍軍人甘粕正彦によって密かに設立された当時の陸軍省管轄の情報機関とされていますが、設立者が甘粕正彦であったかどうかは不明です。
ただ、1926年12月31日に設立された事と陸軍によって設立された事だけは確実です。1946年に一旦解散となり、1950年代に逆コースとして帝国機関が再び設立されます。アルバース財団からタイムマシーンを盗みました。
作中では沖縄に帝国大学を作る為に、自分達に都合の悪い存在の人物を消していきました。彼らの目的は自分達にとって都合いい歴史を作る事であり、「歴史修正主義」の思想を持っています。


インセルレボリューション


アメリカ南部にある会社です。自らを「不本意の禁欲主義者」と名乗る所謂「インセル」の人が4chan(英語圏向けの2ch)のインセル掲示板をきっかけに設立されています。
主にインセルと呼ばれる男性達が所属しており、銃やロボットなどの制作をしています。
しかし、女性蔑視、人種差別的な言説が目立つ白人至上主義な組織です。
そのため社員に女性や有色人種、ユダヤ人はいないとされています。
社員は銃規制に反対の立場のものが多く、共和党支持者が多い。何故か帝国機関と協力しており、1916年の沖縄ではVANISHを提供しています。




おまけ 表紙の解説

 
おまけとしてアルファポリスとエブリスタに投稿されている小説の表紙について解説したいと思います、表紙には英文が複数書かれていると思います。


小説の表紙
画像の中央は主人公兼村未来

  この複数書かれた英文を日本語訳すると、こうなります。

  中央(主人公が立っている上)
今からちょうど100年前の沖縄

【意味】
主人公達は2016年から丁度、100年前の沖縄に行くという意味。



VANISHって何?
それは人を消す機械だよ
なにそれ?すげぇいかれてる
だろ?すげぇイカれているだろ?

【意味】
VANISHという人を消す機械がやばいなとおもいつつ、変な機械だと思っている。




  アルバース財団は人類の歴史を守りつつ、過去の調査をする組織である。
  それは職員はもちろん、※インターシップ生も守らなければいけない。
※この設定は無くなりました。

【意味】
主人公らを助けたアルバース財団の方針が書かれています。

同じく左
  帝国機関は防衛省の外部組織だが、歴史修正主義と差別主義が蔓延している。奴らはイカれている!15歳の少年を神のように崇め奉る!

【意味】
主人公と敵対している組織の思想と考え方です。
15歳の少年とは話のネタバレになりますが、作中の時代における1916年に実在した皇族後に太平洋戦争と関わる人物です


  ちなみに、イラストには那覇区全図という1915年頃の那覇の地図が使用されています。
地図は沖縄県立図書館に収蔵されています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?