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田舎への移住ガイド

はじめに

都会(地方都市)での仕事の多忙さに疲れ、田舎での農業生活に魅力を感じて移住してきた。実際に暮らしてみると思わぬ驚きや生活観の違いが待ち受けていた。今回は、田舎移住の現実を正直に伝え、田舎暮らしを始める前に知っておくべき予備知識を紹介する。

田舎での習慣のベース

村の10ある付き合い(冠・婚・葬・火事・病気・建築・年忌・水害・出産・旅行)の内、「葬式と火事以外には協力しない」という罰があり、8の付き合いがなくなるということで村八分と言われていた。昔は村単位での生活基盤が常識だったが、個人での生活が可能になった現在では村八分はなくなった。

村八分はなくなったと言われるが

私の住んでいる地域では、隣組という地域のグループがある。これは昔の5人組から派生したグループであり、隣近所5~10軒程度が集まっている。組織で説明すると、地域の集落が自治を行い、その自治組合長の下に、十数の隣組がある。それとは別に子供会がある。昔は、婦人会や青年部もあったらしい。

地域組織の力は今でも強く、村八分はなくなったが、見えない力は働いている。特に、葬儀・火事(消防団)・水害(川掃除レベル)などの付き合いは、移住者にとって苦労するだろう。

移住のコツ

新しい居職住は居場所、職業、住宅の3つである。移住するにあたり、職業がなければ生活ができず、住む家がなければ困るため、これら2つの問題はほとんどの人が移住前に解決している。しかし、最も重要なのは居場所であり、移住先に親しい人や知り合いがいることが重要である。そういった人が1人でもいれば、「あの人の知り合いか」「あの人の知り合いなら」と自分の居場所ができ、生活環境が良くなる。

まとめ

田舎での生活は、都会とは全く違う慣習や文化があるため、移住前に知っておくべきことも多い。地域の人々との繋がりも重要で、移住する前にはしっかりと地域の情報を調べ、知り合いを作っておくことが大切である。新しい生活に対する不安もあると思うが、田舎ならではの自然や人々との触れ合い、新たな発見が自分の人生を豊かにする。
転職と同じで今いる環境がただ嫌だから移住するのは、悲しい結末を迎えるだけなので、しっかりと考えて行動するのがベストだと思う。
田舎の成り立ちを少しでも知ることが、自分の環境を良くするので、なるべく多く情報を入手して判断して欲しい。

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