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私の母親は認知症です。

先日、母親が買い物の帰りに道に迷ってしまいました。

私は出かけており、いつものように母親から連絡が来たのだと思い、

携帯電話に出ると、

知らない声が私に話しかけてきました。

「もしもし、ご家族の方でしょうか?」

とても優しい声。

道に迷って困っている母親に声をかけ、押し車に書いてある携帯番号に
電話をしてくださったとのこと。

母親がいる場所まで、急いでも30分くらいはかかる。

どうしようか迷っていると、

母親の代わりに電話をしてくださった方が、

「一緒に息子さんが来るまで待っていますよ」

と言ってくださった。

本当に目頭が熱くなりました。

たまたま、その場所の近所にマクドナルドがあるとのことなので、

一緒にマクドナルドまで行って頂いて、店の方に電話を繋いでもらい
その場で待たせてもらいたい旨を伝えると、

マクドナルドも、待たせてもらうことを快く引き受けてくださいました。

さすが大企業。店員さんの口調もとても柔らかい。

助けていただいた方には、電話番号を教えて頂き、

後日お礼をしようと思っていましたが、

私がマクドナルドにつくと、結局助けて頂いた方とマクドナルドの店員さん、
そして母親の3人で会話をしながら待っていてくださいました。

母親は笑顔。

道に迷ったことなどもう忘れていて、

マクドナルドにご飯を食べにきたかのような雰囲気。

助けてくださった方の心優しい対応、マクドナルドの店員さんの
お客様に寄り添う対応、

感動が止まりませんでした。

お礼にバーガーセットを購入し、少しだけお話する時間を更に頂いて
しまったのですが、

「当たり前のことをしただけです」

と言いながら、母親や私のことまで心配してくださいました。

こんな優しい人たちがいて、

困っている人のために手を差し伸べて、つながってくれる。

まだまだ日本も捨てたものじゃないなと思うと同時に、

マクドナルドのMは、

出会い(meet)のMかもしれないと、

冗談ではなく、本気で思った夜でした。




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