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つながり活動〜ハッピーターン味焼きそばでつながる〜

いつも休日は、

出来るだけ仕事のことは考えず、

リラックスするように心掛けている。

リラックスというか、リフレッシュの1つとして、

休日に髪の毛を切りに行くことがある。

最近、お世話になっているお店の美容師さんに、

カットをしてもらいながら、よく会話の相手をしてもらう。

この美容師さんとのつながりは、

休日にしかできないので、

私にとっては楽しみなつながりの1つ。

もちろん私はお客さんなので、

嫌がらずに色んな話をしてくださる。

男性の美容師さんですが、

私とは違ってオシャレな雰囲気の方で、

いつも帽子を被っておられ、

芸術的な雰囲気を醸し出している。

そんな美容師さんが、

カットをしている途中に、

「 うりもさん、いい情報があります 」

と、耳元で囁いた。

「 急に、いい情報って何なんですか? (笑) 」

と私が少し驚きながら反応すると、

「 ハッピーターン焼きそばってご存知ですか? 」

と、小声で言い、

少し微笑みながら鏡越しに目を合わせてくる。

「 ハッピーターンは知ってるけど、焼きそば? 
  知らないんですけど・・・
  で、何で小声で言うんですか?(笑) 」

と、私が答えると、

少し間をあけて、

「 中に入っているパウダー、あれ、中毒になりますよ 」

と美容師さんは再び小声で言う。

何だか、いけない粉のように扱ってくる。

「 確かにあのハッピーターンの粉はクセになりますね〜 」

と私が答えると、

「 シ〜〜 🤫 」

と、首を振りながら鏡越しに表情で伝えてくる。

そんなに大きな声で言わないでというような表情。

うつむき、笑い声を必死に抑えた。

ちょっとよくわからなかったが、

介護の仕事をしている私は、傾聴が得意なので、

相手の話のトーンに合わせることにした。

その後は全く別の話題で盛り上がり、

カットも終了して、

お会計を済ませるためにレジに向かった。

「 一体、あのハッピーターンのくだりの話は何だったんだろう 」

と思いながら、

お金を支払い、店の外へ出ようとしたら、

担当してくれた美容師さんが駆け寄ってきて、

「 セブンイレブンです 」

とだけ小声で言い残し、

他のお客さんの方へ戻って行ってしまった。

とりあえず髪の毛をサッパリさせてくれたこと

に感謝を伝え、店の外へ出た。

今日は他に用事もなく自宅に戻るだけ。

出来るだけ、いつも歩いて出かけるようにしているので、

いつもの道をゆっくり歩いて帰っていると、

なぜか、

セブンイレブンが目に入ってくる。

「 暇やし、寄ってみるか 」

と、店内に入る。

自然と、カップラーメンが置いてある棚の方に

ゆっくりと歩いていく。

そして棚を見渡すと、

一番下の段に、

なんと、ハッピーターン味焼きそばを発見。

棚には残り2つ。

「 どうする? 」


「 買う! 」


手に取ったブツが入った箱を、

絵柄が見えないように持ち、

すぐにレジに向かい購入。

カバンに折り畳みのエコバックを入れていたので、

すぐに開いて、すぐにバックの中にしまった。

そしてセブンイレブンを出る。

「 買ってしまった〜 」

なんだか、

いけないものを購入した気持ちになっている。

このブツ。

食べる前から、私を中毒にさせているのか。

それから自宅に向かう足取りも自然と早くなる。

もう、昼に済ませてしまおうと覚悟している。

少し汗ばみながら、

自宅に到着した。

手を洗い、すぐにお湯を沸かした。

そして、久しぶりにこのようなブツに手を染める。

ブツが入っている箱

蓋を開けると、

例のブツが出てきた。

「 これか・・・ 」。

左の袋がブツ

お湯を注ぎ3分たった麺に、

待ちきれずに破った袋の中の、

いけない粉をぶっかける。

いけない粉


とうとうやってしまった。

ブツの匂いがもう私の鼻を通して体内に入ってくる。

気づいたら、

もう混ぜていた。

ブツ入り焼きそばの出来上がり


いただきますも言わない、悪い私。

口の中に頬張り、

ブツの匂いが脳を刺激する。

あっと言う間に私の体内に吸い込まれていった・・・。



正直、

普通のお菓子のハッピーターンのほうが、

気づいたら透明の包紙がいつの間にがたくさん溜まるくらい、

中毒性は高いと思う。

でも、確かに麺に偏ってついたパウダーの味は、

いたずらに濃くて病みつきになりそう。

ハッピーターン味焼きそばでつながる。

美容師さんは、

少しの間、

私に魔法をかけてくれたようで、

休日のひと時を楽しませてくれた。

中毒のように、

これからもあの店に通ってしまいそうだ。


(※ただのおじさんがカップ焼きそばを食べるだけの話で申し訳ありません。)






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