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あたしにとって本当の幸せはなに?

相方と付き合ってからしばらく経つ。
別れ話が出たりもしたが、えっちらおっちら、仲良くやっている方だと思う。
先日Twitter(って言わせて)でつぶやいたのだが、相方と仲良くやってることについて、ふと不安になった。

あたしたちは、たまに将来の話をする。
一緒に暮らせたらいいねは一致していて、妻〜とか旦那〜とかをふざけて言ってみたり。
正味冗談なので、本気にはしていないが、あたしとしては同棲くらいしてみたい気がする。
でも、相方のご両親とご飯に行ったり、そういう冗談ごとが続いたりすると、あれ?これは本当にそのコース?と、うっかり思ってしまうのも事実で。
もちろんそうなったらなったで嬉しいけれど、嬉しい気持ちとは裏腹に、あたしは結婚願望が皆無な人生をおくってきた。
だから、ピタッと立ち止まってしまったのだ。
実際どうなるかはともかくとして、あたしは本当は結婚とかしたいの?それとも、したくないの?みたいな。

べつに、その時々で感情や価値観は変わるし、その時になってみないとわからないけれど、あたしにとってそれは幸せなんだろうか問題よ。
ずっと一緒にいたい、一緒に暮らしてみたい、ここまでは確固たる意志があって、なんとか実現させたいなと、お給料増やすために仕事頑張ってみたり、資格を取ろうと勉強をしているのだけれど、問題はその先。
いま考えても仕方のないことではあるのだけれど、やっぱり結婚願望はあたしには無い。
いや、無いというより、希薄、ぐらいには前向きなんだけど、昔からバリバリ仕事したいし自由でいたい人間だから、そも向かない気がするんだよ。
贅沢な悩みだと思う。
自分のことを、頭が沸いてる人みたいで気持ち悪く感じる。

ひとりで抱えるには重くて、相方にぶちまけてしまったのだけれど、すんごく気まずくなり。なんかもう申し訳ないやらなにやらで。
でも30数年間その価値観で生きてきちゃって、染み付いてるから、これがあたし!とも言いたいけれど、言い続けられるほどの自信もない。
ここで、この話で、離れ離れになってどこかでお別れが来るなんてなったら、あたしは自分が堪えられないのを知っているから。
そのとき初めて結婚しときゃ良かったって後悔するんだろうね。
でも愚かな人間だから、いましたいかっていわれたら、清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟がなきゃできない。

初めて行った合コンが最悪だったから、二度と合コンには行かないと言っていた友人が、合コンの果てに結婚したことを思い出してしまう。
彼女の家は保守的な家庭だったから、女性の幸せは結婚、的な面が影響していることを加味するにしても、彼女はどんな気持ちで合コンで出会った旦那と結婚したんだろう?
とてつもなく幸せそうな彼女は、当時グシャグシャだったあたしに容赦なく「結婚いいよ!しなよ!」と言い続けた結果、あたしがイヤになりすぎて一時期距離を置かれてたりしたっけな。
極論それくらいには、結婚ってなんだろう?と思っていたりもする。
自分の人生のなかでピンとこない。

あたしの不安をぶちまけられた相方の気持ちを考えるといたたまれない。
あたしとするとは現在言ってないが、彼には結婚願望があるし、子供もほしい人。
その願いを、あたしが叶えられるなら喜んで叶えたいと思う。
でも同時に、あたしの生きたい生き方がわからなくなって、足元が崩落しそうな気持ちにもなる。
だからいまは、ずっと一緒にいたいし、同棲ぐらいまでできたら幸せに生きられるという場所までしか望んでない。

幼い頃からの積み重ねなのか、それとも世間の同調圧力がイヤなのか、理由はわからないけれど、結婚はまだまだあたしにとっては重要じゃない。
年齢的に焦るという年齢もかなり過ぎたし。
相方との同棲ないし、デート費用をもっと潤沢にしたいのを勝手な目標に、やっておけば損もないし得しかないから、仕事をどんどんやっていくのは、あたしの生きたい生き方にマッチしてる。だから日常楽しく生きてるっていうのは間違いない。

あたしの気が早いといわれればそれまでの事なのだけれど、冒頭の冗談が、いざ現実になってしまったら、いまのあたしでは責任がとれない。
冗談が冗談として通じていて、淡い夢を見られるから楽しいんだと思う。
ほんのり本気もまじってる、探り探りの状態が心地良いだけなんだ。

本音を言えば自分の人生の幸せを本気で考えたとき、一瞬だけ相方の居ない人生も楽しいだろうなと感じた。薄情なやつだ。
そうなったら、ためにためてた小説の続きを書きたいし、金銭的に負担も減る。貯金も増える。窮屈な日々ではないけれど、より自由に生きられる。
だけど、戻ってきた。
というか、相方のいる人生も楽しいし、フリーでも楽しい。どちらに転んでもシンプルに人生を楽しんでいる姿しか思い浮かばなかった。
逆に、相方のいる人生じゃないと楽しくないと言い切れていたら、こんな結果になってないのよ。喜んで全部本気にして飛びつくとしか言えない。

最終的に、相方とは「もしかしたらこの距離感の方が2人には合ってるかもしれない可能性があるしね」なんて話になった。
月に2回くらい会って、喋ったり、出かけたりする今の関係は確かに凄く居心地がいい。
心配なのは、彼が「俺では不安?」と聞いてきたこと。
以前あった別れ話のときが本当にキツくて、あたしから別れようと言ったのだけれど、なんとかとどまって。
その理由については伏せるけれど、そのことがあったから、それが不安とは正直に伝えた。
改善しようと頑張っていてくれたのを知っていたから、悲しそうな彼をみて心が傷んだ。
根本はあたしに問題がある。
自分で、ちゃんと、見つめ直して、向き合って。
どう生きていきたいのか、どういう人生を送りたいのか、分岐点なのかもしれない。
自分のことを大切にしたいし、それと同じくらい相方のことも、相方の人生も大切にしたい。



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