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ゴアからコーチンへ

2023/10/10〜2023/10/11

時刻10:00。
起床してシャワーを浴び、テラスで朝食。

トースト、オムレツ、ミルクティー
どれも日本と同じ味

ミルクティーとチャイの違いは
香辛料の有無だと勝手に理解している

宿をチェックアウトし、空港へ向かう。

ローカルバス
どこの国で乗ってもワクワクする
マプサという街で乗換え

空港近くのパナジ・バスターミナルへ
着いた先で喉が乾き
売店でレモンソーダを注文
容赦無くかき混ぜ、炭酸が抜けていく…
20Rs(約36円)
空港セキュリティで引っ掛かると面倒なので
残しておいたブランデーを
コーラで割って飲み、消化する
マンゴースムージーも一緒に

「良いの飲んでるねぇ」
と周りの人達がニヤニヤしながら
声を掛けてくる
空港でも飲む
唯一の日本人が酒を煽っていたら
まぁ目立つこと…

職員女性の蔑む視線が痛い…
が、彼らはフレンドリーだった


荷物としての酒ではなく、単純に酒酔いで止められるかとヒヤヒヤしたが、問題無くセキュリティを通過。

フライトまで数時間。
遅れ気味のnoteを執筆しながら待つ。

ちなみにインドの空港は入口に軍人が立っており、フライト時刻が近くならないと入場できない。
大体3時間前からが一般的らしいのだが
「トイレに行きたいんです…!」
と伝えると
「本当はダメなんだよ」
と言いながらも早めに通してくれた。

南インドはフレンドリーで優しい人が多い。



いざ出発。
飛行機は順調に進み、定刻通り22:35着陸。


南インドの主要都市
コーチンだ

今はコチ、コーチと呼ばれ、表記も違うらしい。
改名の理由はわからないが…。

コーチン国際空港にて
お決まりの空港泊
そして、また肘掛けベンチ…

慣れてきたとはいえ
疲れが取れない…


粘ること約11時間、空港を脱出。

まずはバスと電車を乗り継ぎ
中心地区のエルナクラムへと向かう
エルナクラム駅近くの食堂にて

Puttu(プトゥ)と呼ばれる郷土料理
挽いた米と削ったココナッツを
円筒状にして蒸し上げ、カレーと混ぜて食べる

プトゥ自体は無味無臭だが
甘く味付けされた物もあるらしい
乗船
対岸への渡し船として使われる
市民の身近な足だ
のんびり揺られること約20分


辿り着いた今回の目的地
フォートコーチン


実は、私はこの場所を全く知らなかった。

だがバラナシで出会い、意気投合し、デリーでも酒を交わしたトモヒロ君。
彼のオススメだと聞いてやって来たのだ。

何が良いのかと尋ねると




何も無いところ



南インドらしい穏やかな人々と、のんびりした時間。
その中でただ、ダラダラと過ごす。

謂わば
“何もしないをする街”
なのだという

こんな風に


チャイニーズ・フィッシングネット

その大きな網を使う漁法がこの土地ならではの様で
これがフォートコーチン最大の観光スポット
イギリスやポルトガル植民地時代の名残りから
キリスト教会も多い
散歩中ふらっと立ち寄った店

見た目も同じなのでケバブかと思ったが
シャワルマ(shawarma)という似て非なる食べ物

イスラエル、エジプトなど
東部地中海沿岸の料理らしく
ジューシーで激旨だった
壁画のタッチが好み
トモヒロ君おすすめの店

ここではまさか
ビーフ(水牛)カレーが食べられるという…!
ビーフカレーとチャパティ

「こ、これを…」
恐る恐るメニューを指差したが

「あぁビーフね、はいよ!」
と、いとも簡単にオーダー

そしてコレが抜群に美味い!!
インドで毎日毎食だったカレーの中でも
断トツ最高に美味かった…!!

しかも100Rs(約180円)…!
チャパティ3枚にミルクティーを足しても
131Rs(約235円)


ようやく見つけた
おそらくフォートコーチン唯一の酒屋で
ブランデーを買う

ビーフカレーもそうだが
ここはキリスト教徒や欧米観光客もいるので
酒が売られている

とはいえ酒は鉄柵の向こう側
衝立の影に隠れつつ、指差し注文で購入する

この背徳感…!
インド有名銘柄
マクダウェルを飲みながら夕陽を眺める
「やってるねぇ…♪」
と若者達が

酒を飲んでると、やはり目立つ
正直、キレイな海ではないが
この独特な緩い時間の流れが心地良い
海と酒を堪能した後
海岸沿いの夜道を散歩
聖フランシス教会
インド最古のローマカトリック教会との事
明るい日に改めて来てみよう


たぶんガンディー
飾り方が少し残酷な気がしなくもない…



今日でインド滞在3週間。
その間、この国は全く飽きる事なく、毎日が刺激的だ。
しかし、それ故にどうしても疲れは残る。

そんな中、このフォートコーチンという街は今回唯一、癒やされる場所だ。

北部ラダック地方のレーも素晴らしい景色だったが、此処はそんな絶景も無い。

それで良いのだ

“普通”こそ
今このタイミングで私が求めていたもの



レーをインドの天国とするならば

このフォートコーチンはさしづめ
インドのオアシスだ

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。