見出し画像

雑記:インド出国にあたり

2023/10/17〜2023/10/18

この2日間は特に観光地を巡る事なく、ぶらぶらと街を歩き、ちょうど1ヶ月滞在したインドでの出来事を振り返っていました。



まず以前にも書いたかと思いますが、単刀直入にいうと僕はインド入国が憂鬱でした。

周りの知人・友人達が一様に

「マジでインド最悪!でもまた行きたい!」

と言うのです。


それら数々のエピソードを聞く度に

「そんな酷い経験をしたのに何故、また行きたくなるんだろう」
「辛いだけなら、わざわざ行きたくない」

と思っていたのですが、旅人根性っていうんですかね、依然として初心者の僕はバックパッカーの自覚も誇りも、またバックパッカーが特別だとも思っていないのですが、それでも段々と

「実際、どんな感じなの?」

と確かめたくなり、やや気が乗らないながらもフライトチケットを取ったのでした。

中には少数ですが

「本当にインドは良かった!」

という方もいた事が後押しになったのは正直なところです。



で、その実際はどうだったのか…。





結論からいうと、感想は


終始最高!


勿論お釣りを誤魔化されたり、過剰な客引きや詐欺まがいの行為に遭ったりもしました。(勿論というのもオカシイ話ですが)

ただそれは僕が経験した限り、観光客が集まるスポット、例えばデリー空港の外やニューデリー駅前など一部のみ。
むしろデリー以北や南インドに至っては本当に優しい人ばかりで、余りの親切さに申し訳なくなる程でした。
アグラやバラナシも怪しかったのですが、そこは完全に無視で対応していたので、本当のところはわかりません。

逆にいうと、完全無視で大抵の事は難を逃れる事が出来ます。
そして“穢れ”を特に意識するヒンドゥー教徒だからなのか、血に触れる危険な目に遭う気配はありませんでした。
そういう意味ではむしろ安全かな、なんて思ったりもしていましたね。


ただ僕の場合、ネットも不得意で且つ異常な方向音痴なので、今まで駆使した“街人に聞きながら目的地へ”という事が出来ないのがキツかった…。
上記の観光地では、失礼ながら誰もが怪しく見えてしまうのです。


そんな時に出会った数々の旅人達。
皆若く、ヘタすると子供でも有り得なくはない年齢差の方もいましたが、本当に助けてもらい、そして楽しませてもらいました。

彼らとの出会いが無ければ私のインド旅は順調に周ることも出来ず、それこそ憂鬱に終始していたはずです。

日本で経営していた頃もそうですが、本当に困った時には不思議と縁があり“何とかなってしまう”。
自力で切り盛りしてきた、なんて自負は全くありません。
そもそも自分の根底には『特に秀でたものも無く、極々平凡な人間』という意識が常に在ります。
これは自虐でも謙遜でもなく、事実です。

ですが店を十数年続けていくにつれ、少しずつマンネリというか、ぬるま湯に浸かっていた気がしますね。
ある種の傲慢かも知れません。


挑戦はいつも自分を謙虚にさせます。
新しい事に足を踏み入れると、そこには老若男女問わず先人がいて、その凄さ、そして自分の至ら無さに気付かされるのです。

幸いにも、僕はそれらを受け入れる事に抵抗がありません。
“尊敬する事によって自身の世界が広まり、より充実する”それを何度も経験しているからです。

相手を見上げると顔は仰向き、見下すと俯く。
どちらがより沢山の“景色”を見られるかは一目瞭然。

数々の体験や絶景を得られた今回の訪問でしたが、一番の収穫はそこに改めて気付けた事だと思っています。

インドは広く、入出国を含めると一ヶ月で9回も飛行機に乗り、約9,000kmの移動。
それでもオススメされたコルカタなど、行けず終いだった場所があるのは心残りで申し訳無い気持ちですが

「また行きたい」

と思います。



最後に、このラスト2日間の写真を残します。

路上のチャイ屋
刀鍛冶職人
この小窓から酒を買う
アムリトサル名物
クルチャ
麺棒職人
4,000人の集団登校
焼き芋屋


皆さん
ありがとうございました



次はアラブ首長国連邦
ドバイに行きます



色々ニュースがあるのは知っているけど
まぁドバイは大丈夫でしょう




………




大丈夫だよね?

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。