![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119485809/rectangle_large_type_2_45187967f7bd5ddfab55e77a58e84593.jpeg?width=1200)
インド出国、ドバイへ
2023/10/18
時刻12:00。
アムリトサルの宿を出て、空港に向かう。
序盤は苦戦したセキュリティチェックだが、流石に9回目となると慣れたものだ。
順調に手続きを済ませ、飛行機に乗り込む。
離着陸の際、1人のシーク教徒が何か掛け声を発したかと思うと、皆が一斉に声を合わせてそれに続く。
言葉は全く聞き取れなかったが、おそらく
「無事に飛びますように!」
「無事に到着!万歳〜!」
といった意味なのだろう。
最後の最後までインドは不思議だった。
ともあれ、アラブ首長国連邦
ドバイへ到着
この国はなんと、日本人に対して1ヶ月分のビザを手続き不要、しかも「無料」で発行してくれるらしい。
列に並ぶ間、職員に確認。
「日本人?あぁ問題無い、大丈夫だよ」
ドバイったらもう何というか…早速の太っ腹っぷりだ。
入国審査。
審査官にパスポートを見せ、顔認証カメラに目を向ける。
カメラ
「こいつは別人です」
なんと、いや、ついに顔認証を弾かれたのである。
髭無し丸坊主、なんなら追加オプションで美顔効果まで加えた渾身のパスポート写真は、今の浮浪者然とした顔と一致しなかった。
職員が数人集まり、私の顔をジロリと見やり、パスポートと比較する。
審査官
「こいつは別人です」
初めて別室に連れて行かれる
再審査の部屋は明らかに重たい空気。
係員にパスポートを渡し、名前を呼ばれるまでベンチに座って待つ事20分。
「ジャパニーズ!!」
まさか、名前すら呼ばれず…。
疑われてる身なので仕方無いが、それにしても、あからさまに上から目線だ。
しかし不安は無い。
そりゃそうだ、パスポートの顔は私本人なのだから。
審査官「どこから来た?」
私「インドです」
審査官「ドバイには観光目的か?」
私「そうです」
審査官「何日滞在するんだ?」
私「一週間です(適当)」
審査官
「よし、OKだ」
わざわざ別室で聞かれる事でも無いと思ったが、意外にもすんなりと通過。
それどころか、現地SIMカードも貰えた。
当然、無料だ。
ドバイったらもう、太っ腹過ぎではないか…!
私の荷物は既にターンテーブルの外にポツンと置かれ、それを背負い上げて免税店の前を通り、出口へ。
と、そこに…。
![](https://assets.st-note.com/img/1697865086169-ZWwthmCQy9.jpg?width=1200)
スコッチウイスキーが…50%オフ……?
1Lで7USD(約1,092円)だと……!?
![](https://assets.st-note.com/img/1697865550461-oEHyIxPxYa.jpg?width=1200)
ドバイったらもう……!
ドバイなんだからっ…!!
時刻20:30。
わくわく気分で酒の入った成金袋を抱え、メトロのある別ターミナルへ、タクシーで向かう。
約15分、数Kmの乗車で38AED(約1,551円)。
『高ぇよ……』
そう
ここはもう今までの物価感覚は通用しない
メトロに乗り、そこから見える夜景はまさに未来都市。
立ち並ぶ超高層ビル群、煌びやかな明かり。
東京の様な煩雑さも無く、ニューヨーク的な大味でも無い。
全てが洗練されている。
まさに“金の匂いがプンプン”といった表現が似合う街だ。
寝癖、伸び放題の髭、デカいバックパック
場違い感を味わいながら
初めての中東、その生温い風に
じわりと汗をかきつつ
スコッチを握りしめ、宿に向かった
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。