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15分で変わる世界

2023/8/2

時刻10:30。
身支度を済ませ、昨日見たあの島【ペニャンガット島】に向かうべく港へ。

その前に近くのフードコートで朝食
カレーチキンと目玉焼き、ライス
23,000 IDR(約216円)

なんか、どこの店も値段書いてないんだよな…
珍しくオヤツも
酒が飲めないせいか、甘い物が欲しくなる
2,300 IDR(約22円)

受付で金を払おうとすると、料金は25,000 IDR(約236円)だと言われるが
「いやいや、9,000 IDR(約85円)でしょ?」
と応戦。
実は昨日、下見の際に居合わせたムスリム女性から予め値段を聞いていたのだ。

「あぁ、そうだ9,000だ」
と悪びれる様子も無く、ごく自然に訂正する受付の男。恥も罪悪感も無く
「あぁ、知ってた?」
くらいのリアクションだ。
まぁ、此処に限った話では無いが…。

ポンポンと呼ばれる動力付きの木造船
時刻表は無く、人数が集まり次第に出航
市民の日常的な移動手段の様だ
15分程で到着




おぉぉ…なんか綺麗だな…





このペニャンガット島は歴史的にも重要な意味のある島らしい。が、調べても固有名詞がいちいち聞いた事無いものばかりで、詳しくは理解できなかった。

とにかく、そこかしこに遺跡が有り、かつては観光でも栄えただろう痕跡が見て取れる。





良いぞ、この島…!




島の人達も感じが良い。
人口はタンジュンピナンよりも断然少ないのだが、観光客慣れした様子だ。
それでも、恐らくこの日は私しか外部の人間がいなかったので、やはり目立つのは仕方無いが、挨拶しても皆優しく返してくれる。



この近距離で
何故こうも人間性が違うんだ…



そして、この島の最重要施設を訪問。

スルタン リアウ グランドモスク
セメントの代わりに卵白を接着剤として使用し
1844年に建てられたとの事

敷地内はムスリムの方が2人で私を案内してくれた。というよりも、変な行動を起こさないか見張っている様だった。
それだけ重要な場所なのだろう。



島内には飲食店や売店もある
閉店してしまっている所も多いが…

帰りがけに購入した
大豆の台湾ミルクティー
6,000 IDR(約56円)
黒糖の味がするドーナツ
7,000 IDR(約66円)



此処は良い
ボート片道15分、85円で来れるし
静かで景色も綺麗
まるで別世界だ


強いていうなら
ビールかコーヒーが欲しかった…


帰りのボート


タンジュンピナンに戻り、宿で休憩。
この日はまだ終わらない。
夕方から再び外へ。

昨日ミーゴレンとナシゴレンを食べた店で食事
これを見せたら…
これが出てきた…
こんな見た目で、信じられない程の激辛…!!
人生で1番の辛さだった…!
ソフトボールより一回り大きい巨大な肉団子
その中身は大量の唐辛子…
辛さが限界を超えると舌、口は勿論
目の周りからおでこまでヒリヒリする事を知った…

40,000 IDR(約378円)
高けぇな…
いや、内容からしたら妥当だとは思うけど…
人生史上最高の辛さが、まさかココとは…
油断してた…
堪らず露天でジュースを買う
「フォト!フォト」とノリノリで催促するお姉さん
その場でレモン(?)を絞ってジュースにしてくれる

爽やかな甘さで美味いが
舌がヒリヒリしてどうしようも無かったので
一気に飲み干してしまった
4,000 IDR(約38円)
さっきまで居たペニャンガット島
もう1回行けるだろうか


暫く海辺で佇んでいると、次第に辺りが暗くなってきた。

遠くに賑やかな明かりが見える。

実は昨日から何か有る事は知っていたのだが、治安が心配で行くのを躊躇っていた。

何しろそこまでの道は建物も無く、街灯も疎らな一本道。


おまけに周りは海。逃げ場は無い。
もし絡まれたら、叫んでも声は周りに届かない。

たまに通り掛かる地元民が悪い人間でなければ良いが…。

好奇心と警戒心がせめぎ合う中、意を決し、歩を進める。






いざ来てみると、なんて事は無い。
明かりの正体は、滞在2日目の昼間見た宿泊施設の明かりだった。

危ないかもしれないけど、知りたい
行ってみたい、見てみたい

男特有なのかは分からないが
その感覚は幼い頃から変わっていないらしい

だけど
こんな事を続けたらいつか痛い目を見るな



そう自分を戒めながら
久々に潮の香りと冷たい夜風を感じ
早足で宿に戻った

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。