モームの入口①「月と六ペンス」
(ややネタバレ)
モームの小説には、テーマが具体的なものが多く見られます。
例えば、「文明社会から脱出することは逃避なのか、それとも勇気ある行動なのか?」とか「大きな目標を達成するためには、家族を犠牲にしてもよいのか?」「禁欲はどこまでが正しいことなのか?」など、シンプルではあるものの議論が分かれそうな課題が提示されます。
「月と六ペンス」(1919年)は、「人間の絆」と並ぶ、モームの代表作です。印象派の画家ゴーギャンをモデルとしたこの作品でも、主人公の行動の是非が読者に問いかけられます。
サマセット・モーム(1874 - 1965)~イギリス・小説家、劇作家~
画家ゴーギャンの生涯をもとにした小説「月と六ペンス」などで大きな注目を集めた。読みやすくわかりやすい文体とストーリーの面白さで大衆の人気を獲得した。
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